亀 岡 の 梅

亀岡の梅の名所といえばなんと言っても亀山城跡にある大本教本部の梅林。
紅白400本の梅が咲きそろってとても可憐です。

そのほかには、「亀岡の名木」に指定されている梅の木がありますので以下に紹介します。
(写真は’04年3月撮影。文は’95年発行「亀岡の名木」より引用)

大本教の梅林
 

穴太寺の紅梅
穴太寺のコウバイ(曽我部町穴太)
(根元周囲1,7m、樹高2,9m)
穴太寺の山門を入り本堂の西側の庫裏の前庭に、この木は植わっている。
口伝によると、寺の庫裏は、武家屋敷を移築したもので、当時信仰の深い、現在の栃木県日光の豪族から寄進されたといわれている。紅梅は、現在の庫裏ができてからこの地に植えられたのであろう。毎年3月末頃ピンクの八重の花が咲く。この庫裏南側には、室町時代から江戸時代にかけて作られた、京都府名勝の庭園がある。
 

金剛寺の梅(曽我部町穴太)
胸高幹周0.86m、樹高3.5m)
曽我部町穴太の小幡橋から小幡神社の横を西へ入って150mほどのところに金剛禅寺がある。
 その山門を入った北西の本堂の前に、この木が植わっている。金剛禅師は、円山応挙と縁の深い臨済宗天竜寺派の寺である。通称「応挙寺」と呼ばれている。円山応挙は享保18年(1733)穴太村に円山藤右右衛門の次男として生まれ、9歳の時に金剛寺に仏弟子として修行に入ったが、盤山和尚に画才を見出され、京都へ出て狩野派の石田幽汀に学び、その後、円山派という一派を立てた。この寺には応挙が描いた国の重要文化財指定の襖絵が残る。

金剛寺の白梅


神蔵寺の豊後梅 神蔵寺のブンゴウメ(稗田野町)
(胸高幹周1.46m、樹高9.3m)
 稗田野町佐伯の湯ノ花温泉手前、朝日山の裾野に神蔵寺がある。山門を入ったすぐ北側にこの木が植わっている。
ブンゴウメはウメとスモモの雑種と推定され、一般に花は、葉、果実とともにウメより大きいといわれている。神蔵寺のブンゴウメの花は美しい淡紅紫色、大きさはコウメほどでウメと比べてもずっと小さい。



天照皇大神宮参道入り口の梅(旭町山階)
(根元周囲2.15m、樹高8m)
 旭町の三俣橋から府道郷の口室河原線を進むと山階のバス停留所がある。その鳥居の南西10mの所に石積みで囲まれた上にこの木が植わっている。参道の前の道を東へ進めば、渋谷峠を越えて神吉和田へ出る。昔はこの峠を越して若狭方面へ往来し、この道筋を若狭街道と呼ばれていたようである。


 
天照皇大神宮の梅