法 常 寺
ほうじょうじ(亀岡市畑野町千ヶ畑)

 本梅町の加舎里ゴルフ場から岩石峠を登り詰めて、畑野町に入った北側の山の中腹に後水尾天皇勅願寺である臨済宗妙神寺派の大梅山法常寺がある。
 寛永9年(1632年)後水尾天皇の暑い信仰を受けられた一絲文守和尚は、都のわずらわしさを避けて、25歳でこの地に入り桐江庵と言う草庵を結い、山居の生活を送った。このころ和尚が生活の様子を十首の詩に読んで天皇に送ったところ、天皇はそれぞれの詩に御次韻の和歌を添えて返された。これは有名な和歌となり国の重要文化財に指定され大切に保管されている。
 明治10年にお寺は焼けましたが、御水尾天皇直筆の勅額や、送られた数々の古文書などは大切に残されている。