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  お地蔵さん

 圓行寺の本堂に寄り添うように地蔵堂があります。

湖北地域の仏たちは、大きな寺社に守られてきただけでなく、地域の暮らしに根付き、そこに住む人々の信仰と深く結びつきながら大切に守られてきました。







圓行寺前住職が残されたお地蔵さんに纏わる言い伝えを紹介します。

子助け地蔵

むかし、ある大雨の日の夕方、西野村の川崎さんの家の子どもが腹痛をおこしぐったりとしてしまった。父親は、せなかにせおって医者までつれていこうとしたが、余呉川の大水のため橋が流されそうでわたれなかった。そのとき、うしろに人があらわれて、「わたしが川を渡してあげよう。」と言った。やっと川をこえ、医者にみてもらい、命をとりとめた。
 帰りに、川岸の地蔵堂でひと休みしたところ、地蔵さまがずぶぬれになっていた。今も、この地蔵さまには多くの人がお参りする。

「滋賀の伝説」 より 





平成24年の秋、高月観音の里歴史民俗資料館で行われた
特別展「湖北の観音 -観音の里のホトケたち‐」で公開されました。




元治(げんじ)元年 1864年 寄進






毎月23日は地蔵縁日法要があります。