信楽便り 1号  1999年11月 






信楽は周囲を山に囲まれた、人口14,000人程の小さな町です。自然の移り変わりが間近に感じられ、十月の声を聞くようになりますと、部屋の片隅の行灯の明かりが温かく感じられるようになって参ります。
お茶席とは名ばかりの恥ずかしい程のコーナーですが、ゆったりとくつろいでいただけたらと思っています。
この建物も100年近く経っています。昔はこの部屋でロクロを回し、冬の間陶器が凍割れしないように薪を燃やしていましたので、天井はすすで真っ黒になり、壁は10cm程の厚みがありますので、夏は涼しく冬は暖かです。
又、立礼席に使っている机の足は、立匣(たちざや)と呼ばれ、登り窯で火鉢を焼くときの台に使われていました。何十回となく窯の中で焼かれていましたので、歴史と愛着を感じます。
今回はお茶席の様子を書いてみました。
また近況をお知らせします。 

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