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車輪の国、向日葵の少女

車輪の国、向日葵の少女
レビュー
担 当
みち(管理人)
ブランド
あかべぇそふとつぅ
発売日
2005/11/25
ジャンル
ヒューマンドラマADV
原 画
有葉
シナリオ
るーすぼーい
音 楽
OP:「紅空恋歌」
作詞・作曲・歌:片霧 烈火
評 価
総合評価:A
シナリオ:S
声とか音楽とか:A
グラフィック:B
システム:B
エロ:C
 

管理人・みち によるレビュー
物語が核心に近づく度に驚愕が加速する。そんなストーリー」
 

●はじめに
久々に良い意味で「ヤラれたぁー!」ってシナリオ。中には先が読める展開もあったけど、盲点をつかれた印象が焼き付いて今となっては全く気にならないです。この展開が読める人っているんやろか?いないやろなぁ。
純粋に物語の面白さだけみると最高水準やと思いますよ。

●シナリオ 評価:S
章立てで進み、1章ずつメインのヒロインが入れ替わります。最初は世界観が判らずに戸惑ったこともあったけど、丁寧なテキストですぐに解消します。内容的にはどのヒロインも一様に暗く重い印象ですが、最終的にはハッピーエンドっぽくなります。すこしご都合主義の感もあるけど、まぁ許容範囲ですね。

かなり完成されたシナリオですね。パッケージを見る限り学園モノと思ってしまいますが、学園には違いないんですが、テンプレートには全く当てはまりません。とにかく独特の雰囲気を持った作品です。序盤から結構盛り上がるシーンはあるのですが、特に第4章以降のシナリオ展開は見事の一言。疑問にも思っていなかった主人公の癖が実はっ!とか、「えー!ほんとは違うかったの?!」とか。とにかく口開きっぱなしでした(^-^;

住人紹介にも書きましたが、ボクは強い主人公が大好きです。そしてこの主人公は強いっ!大好きですっ!(〃▽〃)
強さにも色々あって、この主人公は最終的に心身ともに強いことに気付かされる。そりゃ最初こそ独り言は言うわ、ドラッグはやってるわで「結構弱いんかな?」と思いましたがヤラれました・・・

残念というか何と言うか、シナリオはほぼ1本道です。1週目でストーリーの殆どが明らかになっちゃいます。よって各ヒロインのEDは最早オマケ状態。ただ、個別ルートを作ってシナリオを振り回すより1本道だったからこそ面白かったのかもしれません。各ヒロインのEDを見る「作業」は面倒でしたが・・・

●声とか音楽とか 評価:A
まず声。違和感は全くない上に、声優さんたちの演技がとても良かった。泣き所の抑揚のつけ方は大したもんです。
特に璃々子姉(声:後藤邑子)がいいです。「あやかしびと」のレビューにも書きましたがトーニャ大好きなもので・・・
あと灯花(声:紫華すみれ)の「ぶっこぉすぞ!」と「エロヴォイス」には要注意。魂を持っていかれそうになりますw

BGM関係は静かなピアノ曲が多く、雰囲気にもよく合ってます。OPの「紅空恋歌」は片霧烈火さんらしく静かな入りで、サビは力強く雄大なイメージに変化します。作品をよく表現してますよねぇ。

●グラフィック 評価:B
ん〜・・・普通・・・ですかね?背景の描き込みは良いんです。でもキャラ(立ち絵・イベント絵ともに)といまいち合ってないんですよねぇ。
とはいえ、普通です。はい。

●システム 評価:B
こちらも特筆することは無いですね。必要な物は一通りあってスキップも早い。普通です。
1本道なので2週目をプレイする際に、軽快なスキップでも鬱陶しい。選択肢まで飛べれば良かったんですがねぇ

●エロ 評価:C
完全にオマケ。ただ、「声とか音楽とか」のとこにも描いたけど灯花の声にだけは注意!ですw

●総合評価 評価:A
とにかくシナリオと声が素晴らしい作品です。
前半にややダレる部分もありますがガンバってください。後半(4章以降)のシナリオ展開はきっと退屈しませんよ!
あなたもあのトリックに「ヤラれたぁー!」とつぶやくことでしょう・・・