何とかなるだろう 無謀編
きました、カタナ、オークションで買いました。
熱い想いとは裏腹に、ドチューン(とんでもない改造)な750カタナ。
おい、お前はこれを一体どうする気なんだ・・・。 心は叫ぶわが胸に。
すまん、すまんよぉぉ、何も考えてなかったんじゃー。
仕様を説明しよう、記憶してる限りだが、確か足回りは前後ともにYAMAHA R6 の足回り。
当然ながらリアはモノサス化している。
カーカーのマフラー。
シートが短い・・・ショートカットシートレール・・・。
エンジンはノーマルっぽい。
外装は欠品が多数。
出品者側で未確認箇所がかなりあるようだ。
判りましたか?つまりこういう車体だったのです。半分ジャンク(部品取り車)としての価値しか見出してはいなかったのだが、予想外のひどさにしばらく愕然とする。
モノサスにはリンク機構が一切残っていない。ただフレームとスイングアームにピボットを溶接してモノサスを取り付けただけだった。
しかもリアホイールが太すぎる、これほんとに走っていたのか? (出品者の話では走っていたという)
うおっ!シートが短い!
こ、これは、シートレールカットだ!これも聞いてないぜー!
しかし、そうはしてられんと気を取り直してまず基本中の基本、オイル交換だ。
かっこん、とオイルドレンを開放・・・
すると 水と油と泥がどろどろ・・・
おい、温泉と石油ならいくらでも出てくれていいが、エンジンケースからそれはないだろう。
作業停止。
出品者に返品の意思を告げる。
俺はかなり寛容なほうであると自負している、しかも気が長くてお人よしだ。
だが、そんな俺でもさすがに第一声は、「ちょっと待てよ、いくらなんでもそりゃないやろー」だった。
幸いこの出品者とは、話のわかる人間であったようで、返品には応じてくれた。
自分自身でもバイクの個人売買などやっていると、店舗ではない分甘えはつき物である。
そういう部分も加味して売り側になったり買い側になったりしている。
「ある程度は仕方が無い」
という部分はお互いの為に常に残している。
でなければ、プロショップが存在する意味が無いし、個人売買で安く売るだけのメリットが売り手側にも無い。
今回はまぁ、その範疇を越えただけのことだ「動いていたはずなのに何でこうなんだ?」
というだけのこと。
カタナは再び私の元を去っていった。
多分君とは縁が無かったのさ。
第二話 とりあえず安易に 無難編 GO!