注!) これはあくまで「If」とゆう設定の上で書いている妄想の産物に過ぎないので、心臓
     の弱い方、またはパラレルを嫌悪している方はお引き取りください。
     特に今回は「女体化」です。女装じゃなく、まんま女体です。女体化なんて体が受
     け付けないわ!って方は、ホントに引き返してください。読んでしまった後で苦情言
     われても、一切如月は責任は負いません。
     寧ろバッチコーイ!な大変勇気のある奇特な方は、このままスクロールプリーズ。







































『土方歳三がもし女だったら・・・・・』

  • どっかの嫁に行く。(本命勝太さん。大穴伊庭の若旦那)
終わり。











だったら面白くないので、そこは腐女子の腕の見せ所。有り得ない度120%でレッツゴウ。

『土方歳三がもし女だったら・・・・・(京都編その2)』

  • 体は女で脳みそ男。な鬼の副長(美人)
  • とりあえず男装は当然として・・・・(副長だし)
  • 「俺は男だ!」が口癖な皆のアイドル土方さん
  • 唯一土方さん公認で性別を知っている黒ヒラメな沖田
  • 副長が女と知らずに惚れて、「俺は衆道家だったのか!?」とひたすら苦悩する斎藤
  • 鍼医者の観察眼で副長の性別に気付いているが、それを秘す忠実な部下山崎
  • 「我が親友ながら歳は相変わらず美人だなぁ〜。男なのに」と、天然な局長
  • 男だろうが女だろうが美人は皆目の保養!な大雑把原田
  • 常に傍観に徹する冷静沈着なツッコミ役永倉
  • 時々土方さんが女性に見えて、その度に首をかしげる結構鋭い平助
  • 気付いているのかいないのか、時折爆弾発言で副長を動揺させる笑顔魔人山南
な以上の設定に今回は、

  • 美しいものは全て僕の為にある。だから土方君も僕のものさ!なナルシスト伊東。
が加わります。

ちなみにしつこいようですが、例え声が高かろうが喉仏がなかろうが月のものがあろうが体つき が女っぽろうが、男装した主人公(この場合ヒロインか?)が皆に女だと気付かれないのは、天 が決めた一種の法則なのでツッコまないように。















いふしりーずVol.2
『土方歳三がもしだったら・・・・・(京都編その2)』




「土方さん、もう体、大丈夫なんですかぁ?」
にやにや笑いながら副長である土方の執務室に、菓子袋片手に入ってきた沖田は、開口一番にそう言 い放った。
「総司・・・・・てめぇ、ちゃんと声をかけてから入ってこいと言ってるだろうが」
対して部屋の主である土方は、沖田のその台詞とにやにや笑いを見て、一気に眉間に皺を寄せ、 苦りきった顔をする。
沖田が言っているのは、先日の件      自分が「お馬さん」の痛みの所為で貧血を起こし 、仕事中にぶっ倒れた挙句、目を覚ましたら覚ましたでその未だふらつく体を沖田によって、 半ば抱きかかえるかのようにして別宅に運ばれた      の事だ。
沖田は土方がこうして屯所に戻り、仕事を再開しているのを見て、それをからかい半分、気遣い半分で 口にしているのだろうが、土方にとってはその件は一生の不覚であり恥とも言える出来事だっただけ に、出来れば極力話題にしたくはないし、思い出したくもなかった。
自然、目つきも鋭くなる。
だがそんな土方の目つきの悪さ・・・・と言っても、くりくりとした大きな猫目で上目遣いに睨まれ ても痛くも痒くもなく、寧ろ酷く可愛らしいだけだが・・・・に慣れきっている沖田は、更に笑みを 深くしながら畳の上に座り込んだ。
「いやぁあの時は驚いたんですよぅ?何せあの″ヨ藤さんだって、動転して叫んだくらいだも んなぁ」
普段三無い人間(無表情無口無感情)と陰で囁かれている斎藤が見せた、珍しい言動の数々を思い出 し、沖田は内心にやつきが止まらない。
実は本人は気付いていなかったようだが、斎藤は以前から・・・・それこそ江戸の貧乏道場で土方に 会った瞬間から、彼女(と表現する方が適切だろう。土方本人は酷く嫌がるだろうが)に惚れていた。 と、沖田は見ている。
だが斎藤は土方が男だと当然思っているので(これに関しては真実を知っている者の方が少ないから 仕方がないのだが)、「土方に惚れている」とゆう自分の気持ちを「土方を武士として尊敬している」 とゆう風に摩り替えて認識してしまっていた。
それが先日の件でやっと気付いてしまったのだろう。自分の本当の気持ちに・・・・。
(あの「性癖」がどうのって叫んでたのは、そうゆう事だろ。斎藤さんは恐らく・・・・)
「斎藤といやぁ・・・・最近あいつ、様子が可笑しいんだよなぁ」
斎藤の名前に反応したのか、土方の首を傾げながらの呟く。沖田は口の中の菓子を飲み込んだ。
「可笑しいって、どう可笑しいんです?」
「いや、俺の気のせいかもしれねぇんだが・・・・。なんだか仕事中もぼやっとしているみてぇだし、 かと思ったら突然顔が赤くなったり青くなったり、勢いよく首を横に振ったり」
それに最近じゃあ俺と顔を会わせるのが嫌みてえなんだ。俺、あいつに何かしたか覚えはねぇんだが ・・・・総司は心当たりあるか?
何処か心配そうに、いや実際に心配しているのだろう土方の眉を顰めての問いかけに、沖田は思わず 呼吸困難に陥りそうになった。
無論菓子が詰まったわけではなく・・・・・
(・・・・やっぱり斎藤さん、土方さんのことが好きだって気付いて、その所為で自分が「衆道家」 だって思い込んでんだ       !!)
その余りの面白さに、だ。
(可笑しい。可笑し過ぎる!!)
三無い人間・斎藤が、実は女である土方への恋心を自覚して、しかし土方が男だと信じ込んでいる為、 自分が「衆道家」だと勘違いして挙動不審に陥っている      
これ以上可笑しな喜劇≠ェ、果たしてあるだろうか!
思いっきり笑って、畳をバンバンと叩きたい。しかし今、土方の前でそれは出来ない。
「そ、総司?」
それでも笑いを堪えきれず、ぷるぷると肩が震えているのだろう。土方が急に黙り込んで震え出した 沖田を、怪訝そうに見ている。
「どうしたんだ、大丈夫か?」
「・・・・いえ、何でもありませんよぉ。お気になさらず、大丈夫です」
沖田はなんとか笑いを抑えて、深呼吸で呼吸を整えた。
「それより斎藤さんの事だけど・・・・土方さんが気にすることないですよぉ。単に斎藤さんの 精神状態がちょ〜っとばかし、思わしくないだけだからさぁ」
「精神状態が思わしくない・・・・だけ?って、それって大丈夫なのか?」
「ええ、大丈夫ですよぉ。その内(たぶん)治りますから。それより、確か明日だよねぇ?近藤せ んせぇが帰ってくるのって」
半ば無理矢理話題を変える。が、土方は近藤の名が出てきた事によって、それと気付かずにあっさり と乗ってきた。頷きながら答える。
「ああ、明日だ。漸く近藤さんが江戸から戻ってくる」
ちゃんと全員総出で出迎えなきゃな。と、土方が仕事用の顔に戻って呟く。
明日、先月の初めに隊士募集の為江戸に下った近藤が京に戻ってくる。
手紙で聞くところによると、どうやら近藤らに先立って江戸に下っていた藤堂が、自身が試衛館に居着 くようになるまで通っていた道場の主に入隊にお勧め、その道場主が誘いに応じたとかで、 近藤もかなり満足のいく結果が得られたようだ。
「えっとぉ・・・・伊東、せんせぇ・・・だったっけ?近藤せんせぇが連れ帰ってくる、平助の紹介の 」
「ああ、伊東大蔵。北辰一刀流・・・・山南さんと同門だな」
「ふ〜ん・・・・山南さんと、ねえ」
呟きながら沖田は、菓子を一つ、口に放り込んだ。







次頁

△モドル