香港島には二階建ての路面電車が走っている。
香港ではバスも二階建てだ。ビルだけでなく乗り物も上に伸びている。
トラムと呼ばれる二階建て路面電車は、乗車料一律1H$。たったの13円でどこでも行ける。
二階の最前席に陣取り、町並みを眺めながら市内をまわる。
上環で折り返し東へ、ハッピーバレー競馬場の周りをぐるっと回って再び西へとトラムは走る。
一往復して上環に着くと、さすがに堪能してトラムを降りた。
トラムは日本ではちょっと考えられないような感覚ではしっている。
自動車並みの車間距離で何台も連なって走るから、停車した時には、
まるで連結しているかのようにくっついて止まる。
ダイヤなんてものが存在するのだろうか。
タクシーが流しているのと同じような感覚で線路の上を走っているような気がする。
車体は色とりどりに塗られて、大きな広告が入っている。
ヘッドライトを上手く使い、レンズに見立ててカメラを描いたものもあった。

トラムから街を見ていると、この街にはやけに銀行が多いことに気付く。
地元の銀行はもちろん、日本の三和や東京銀行まである。
クイーンズロードあたりは5軒に1軒は銀行という感じだ。
でも香港では銀行に預金する人はあまりいないそうだ。
銀行では預金するにも手数料を取る上、中国への返還を前に、貨幣が価値を失うことを恐れて、
人々は財産を金などに換えて家に隠し持っているらしい。
香港市民にとって返還問題は、恐怖感を伴いつつ、いつも心のどこかに存在しているのだろう。
旅行社の人はどこか他の国のパスポートも持っていると言っていた。
今のところ移住する気はないが、状況が悪化したら、とっとと逃げ出す算段だ。彼は皆そうだと言う。このまま香港で暮らしたいけど、最悪の事態にも備えているというのが香港市民の本音なのだろう。
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