前のページで書いた様にロッドの曲がりに合わせたストロークと速さが必要です
下の図を見てくたさい。
![]() |
上の図は、ロッドに合った正しいストロークとスピードでロッドが曲がっている状態 |
中央の図は、ロッドの反発力よりもスピードが遅くロッドティップの描く軌跡が曲線になっている #1 |
|
下の図は中央の図とは逆にロッドの反発力が弱く必要以上に曲がってしまい中央の図とは逆に凹んだ軌跡になってしまっている #2 |
中央の図や下の図のようにロッドティップの描く軌跡が直線でないと良いループが出来ず
ワイドループやテイリングループの原因になります
特に下の図のように凹んだ軌跡を作ってしまうとテイリングループが発生してウィンッドノットなどの
トラブルの原因となります
説明が遅れましたがなぜナローループが良いのでしょうか?
フライラインは、ロッドにより生まれる運動エネルギーを伝達することによって飛んで行きます。
ある程度太さと張りのあるロープを手に持って左右に降ると
先端までその振動が伝わるのと同じで後方から前方に向かってロッドを振り
そのロッドを突然停止することによって、同じようにロッドからでているラインが慣性の法則にしたがって
ロッド先端を越えて前に進もうとしてループが生まれます。
その生まれたループがまるで転がるようにして前方に進んでゆくのです
最後にラインのテーパー(先に行くほど細くなる)部に至るとラインが細くなるにしたがって
エネルギーの伝達が悪くなり伸びきった所でエネルギーを発散する仕組みです
空中を移動する物に対して逃れることが出来ない物”空気抵抗”が問題なのです
空気抵抗が無ければループの幅が広くてもループの方向性が良ければ遠くに飛ぶことでしょう
問題は、エアロダイナミックスにおいて広い(ワイド)ループより狭い(ナロー)ループの方が前方から見たときの
面積が小さく効率的です
上記の説明で解る通り同じ力でキャスティングをしてもループの形状がいいだけで
空気抵抗によって奪われるエネルギーが減り、より遠くへフライを運ぶことができるのです