始めに

いろんなフライフィッシングレクチャー本や雑誌を見ても書いてあることに
ロッドの振り幅は時計の針で言う所の”10時から2時”の間で行うように書いてあります
この表現は、初めてフライキャスティングを行う人には基本を身につける上で良いと思いますが
この振り幅(ストローク)だけに捕らわれてしまっては、ロッドアクションの変化に
対応できず、キャスティングの楽しさがわかりません。

ここでは、レクチャー本には、書いていないフライキャスティングのメカニズムの説明をとうして
本でかかれている意味などを説明していきたいと思います
本にかかれていることや先輩フライフィッシャーが行っていることはすべて正しのです
ただ、表現が違う為まったく違うことを行っているように感じてしまいますが!

なぜ、”10時から2時”なのか?

フライラインが描くループ(フライラインが飛んでいく様子)は、ロッドティップが描く
軌跡の形になると言うことを覚えていてください
進行方向から見て、ロッドティップが描く幅が大きければループの幅も大きくなり
狭ければ小さくなります

後で書こうと思っていますがこのロッドティップが描く軌跡がさまざまな問題の原因なのです


キャスティングを行う時上の図の様にグリップの位置は、さほど移動していなくても
ロッドティップの移動する距離は相当な物です

ロッドティップの移動距離を少なくすれば前に書いたロッドティップの描く軌跡は短く
直線的になり、そのキャスティングにより生まれるループも狭い物になります

フリーハンドで、100cmの直線を描くより10cmの直線を描く方がはるかに簡単で誰にでも出来ます
そうです、初めてフライキャスティングを教える時にキャスティングストロークを制限して
ロッドティップの移動距離を少なくし、ティップの描く軌跡を直線に成るように矯正して
キャスティングの感覚を掴んでもらおうとしているのです

後にも書くと思いますがキャスティング・ストロークはロッドアクションやロッドに懸ける負荷に
よって変化すると言うことです