X-29改(寄せ集めバカモデル)を作る

 ハセガワの1/72スケールX-29であるが、なんとなくトイざらすのワゴンセール半額品を購入。
 いい加減積んでいるのをどうにかしないといけないのに、ついワゴンセールを見ると買ってしまう愚かさよ。というわけで、シンプルでパーツ数も少ないのでサクっと作ってみる。
 キットについては古いものなので、最近のものと比べるとつくりが甘いところはあるものの、バリなども特になくパーツの合いも良好、作りやすいキットである。
しかし、こうなると普通に組むのも面白みがない。で、そこら辺を見回すとジャンクパーツとかが転がっているわけである。他にもデカールとか一度しか使っておらず余っている塗料とか。
 という訳で、これらを使ったリアリティの欠片もないけど、X-29大嘘実戦仕様を組んでみることにする。
 言うまでもなくX-29はXナンバーの通り非武装の実験機であり、お安く仕上げる為に、F-5の前部胴体やF-16の脚など技術試験の為の寄せ集めで、飛ばす以外の機材以外は全くない。実際キットを組んだらよくわかるのだけど、こんなものを実戦仕様にするなんて不可能も良いところなのである。胴体も着陸脚の配置からパイロンは付ける余裕もないし、翼は小さくて薄いので下手に兵装を施してもポッキリいきそうだし。で、燃料は一体どこに積んでいるのかと。
 しかし、これはプラモデルなのでそんな事は関係ないのである。
 という訳で、「武装だけ」どうにかしてみる。
 まず、ジャンクとなったF-2をばらして使えそうなパーツを引っぺがす。パイロットとパイロン。しかし、F-16よりも大型となったF-2の翼下パイロンは幅の狭いX-29には無理があるので、翼端パイロンのみを切り落として移植。翼下パイロンは余っているF-16のパイロンを移植した。
あとは固定武装もいるだろうという事で、機銃用のフェアリングを胴体下に増設。胴体にはパイロンはないというか、ここにしか場所がない。ちなみに、フェアリングは自衛隊兵装セットの中にあったレーザー誘導爆弾のパーツを流用。武装はこの程度である
 あとはパイロットも機体サイズに合わせてダイエットさせて搭載。更に使用していなかった複座用HUDを取り付けて全体を見てみるが、やはり無理がある。なんというか空気抵抗は増えまくって安定性が悪そう。という訳で、更に悪ノリして「いろいろ装備したから安定性を高めないと」と考え(実際には考えず思いつき)  F-16ベントラルフィンを取り付ける。
 とまあ増設はこのくらいなんだけど、この段階であまりにも無理のある設定にわれながら呆れ帰る。主翼に余裕はないとわかっていたけど、今の戦闘機では少ない翼下各2個のパイロンもX-29には過剰もいいところである。というかこれにミサイルまで取り付けると空気抵抗の塊で増槽なんかもってのほか。更に安定性向上の名目手取り付けたベントラルフィンは、機種上げをしようものなら地面と接触するので離陸すら出来ないのである。
 でも、やってしまったのだから仕方がない。というか後悔も反省もしない。
 で、あとは塗装と仕上げ。
塗装についてはそれらしくということでF-16のパターンをベースに若干色味を変えてみる。あと、前進翼という事から主翼の大きさを誤魔化すスプリッター迷彩風として下塗り後にマスキングを行った。
 そして、デカールではあるが、これまた余っていたF-2用のデカールを使用。悪ノリもいいところであるが、これで完成。これに、自衛隊兵装セットの対空ミサイルを装備させる。

 なんというか、あまりにも馬鹿なんだけど、出来上がってみるとなかなかというか馬鹿カッコイイというか。ゲームとかに出てくるのならなんとか許されるレベルにではないかと自画自賛してみる。
 少なくとも、邪神扱いされているすとらま様(なかった事にされたけど)とかの完成予想図をはじめとするSTAVATTIの航空機に比べればはるかにまともである(比べる事が間違いともいえるが)。
 ともかく、何も考えずに思いつきだけで馬鹿なモノを作るのは本当に楽しいわ。


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