歯科医の役割

先日、開催された「障害者ネットワーク会議」で、聴講した内容です。

(私の思い入れが入っている文章になっていると思うので、
実際の聴講内容とは 若干異なるものもあると思います。)

障害のある人の「歯科受診」というと、押さえつけたり、わめいたり、暴れたり・・・
なんて想像するのは私だけなんでしょうか?
実際、学童期を過ぎてからの 障害者の 歯科受診は、縁遠くなるそうです。
そこで、通っている施設などで、歯科受診を行っているそうですが、ほとんどの人は「歯科的には」障害者では
ないのだそうです。

私自身は、障害という名前で、どこに原因があっても、歯科的にも障害者と思っていたのですが、診察が出来るということは、歯科的には障害(妨げるもの)は、ないということになります。

環境因子として、階段があって診察室に行きにくいとか、道幅が狭いなどの環境因子で阻害されることはあっても、口をあけていることが出来れば、歯科受診は出来て当然なのです。

歯科受診をしたくても、どうしても口をあけることが出来ないタイプの障害がある人にとっては、歯科受診は障害があるといわざるを得ません。
歯医者は健常者の人が多いのです。

とは言え、むし歯の治癒率はなかなか上昇しません。
普通の人にだって怖い歯医者です。
そう簡単に痛い思いを進んでするとは思えませんから、当然のことかもしれません。

障害者の場合、治癒することよりも、むし歯を作らないことのほうがとても大事です。
出来ないと思い込んでいる歯磨きも、習慣さえ出来れば、案外簡単に進むことだってあります。

「障害があることが、不潔でも平気。」なんて決めつけないでください。どうしたらいいかを知らないだけかもしれません。清潔にする順番があるのかもしれません。
誰だって 気持ちいいことは好きなんです。楽しいことも好きなんです。
その気になることが大切なんです。

8020(ハチマルニイマル):80歳になっても自分の歯でおいしい食べ物を食べたいですね。
それはどんな人間だって同じ事なんです。

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