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有名人が高校生に贈る 『心に残る一冊の本』

凡   例


石田 一良氏の『西洋の没落』と井尻 正二氏の『ファーブル昆虫記』



テキスト:007 *石田一良(大2)東北大教授 日本文化史
  トインビー「西洋の没落」
『私たちは既存の常識にとらわれて頭脳が硬直し、自由な発想を抑圧されています。この書はそのよぅな抑圧から私たちを解放してものごとを自分の目で見、自分の頭で考える訓練をするのに役立ちます。この書は頭脳を柔軟にするための思考のアクロバットダンスといえましょうか。青年時代にこの書に接したときの感銘は今に忘れません』
略歴など:昭和後期-平成時代の日本史学者。
大正2年4月23日生まれ。同志社大教授をへて,昭和33年東北大教授。のち東海大教授。思想史,文化史を研究し,時代区分などに独自の文化史学を展開。日本思想史学会会長をつとめた。平成18年9月17日死去。93歳。京都出身。京都帝大卒。著作に「文化史学・理論と方法」「日本の開化」など。
(出典:日本人名大辞典, ジャパンナレッジ)


テキスト:008 *井尻正二(大2)著述家 古生物学 
ファーブル「昆虫記」(岩波文庫)『私の生涯の進路をみちびいてくれたので』

略歴など:大正2年6月26日生まれ。国立科学博物館,東大地震研究所などに勤務。昭和22年地学団体研究会の創立にくわわる。38-44年東京経済大教授。野尻湖の集団発掘を指導した。平成11年12月1日死去。86歳。東京出身。東京帝大卒。著作に「科学論」など。
(出典:日本人名大辞典, ジャパンナレッジ)