*このパートはH8/300/TinyにMidiを導入するためのノウハウを蓄積するための場所です*
関連項目:

  
H8/3664
  
AKI-H8
  
PallarellPort増設
  
VHDL coding

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さて、ADの実装で一段落した感のあるTinyへのMIDI機能の移植だが、次にトライを考えている項目は、 H8tiny/3694 へのプラットフォームの移行だ。 最初にターゲットにしていた3664は失敗作らしく、I2C関連の造りがダメだと聞く。従って、今後のことを考えるとTiny入門編としては3694にステージを移行した方が良さそうである。

ちなみに、3694は秋月からボードが出ているが、AD周りの取り回しがイマイチ信用出来ないのでここは思い切って、ボードを自作することにした。この場合問題となるのは実装だ。幸いなことに、3694にはFXというピン間隔が0.65mm のパッケージが存在するので、ひとまずこれを取り寄せて基板への実装を含めた実験を行うことにする。

デザインは例の如くEagleで行い、製作をOlimexに委託した。3694FXは、店頭販売されていないので、モノは業者から直接取り寄せることになる。

問題となるのは表面実装部品のハンダ付けだが、Almitから発売されているSMD専用の極細ハンダが使い易く効果的だ。今回はアキバのラジオデパート一階奥にある店で入手した。

端子は全て引き出してあるが、入力に設定した場合、シュミット動作ではない点に注意。機械式スイッチなど、チャタリング(入力信号のバタつき)が発生しそうな機構では、別途シュミットトリガー入力のバッファーアンプを追加し波形を整形する必要がある。
クリスタルの入手に思いの外手間取ったので、実験の開始が遅れたが、先ほどようやく全ての部品の実装を完了、書き込み実験へと移る。が、書き込みソフトは受け付けるモノの、実際のプログラム書き込みのフェイズには一向に進めないというトラブルが発生。もしや基板の設計でトンマをしているのではないか?と疑心暗鬼になる。

実際に試してみたアプリケーションは、H8WriteTurbo及び純正のFDT3.2だったが、何れも書き込みが出来ない。RS232C用レベルコンバーターICの不良も疑ったが、こちらも問題なし。ということで、ドツボモードに突入である。

こういう場合は、「とりあえず一旦放棄」という鉄則通り、一日放置して、次にトラブルシューティングを行っていそうなサイトを検索する。

結局は「書き込みの不具合を修正した」とアナウンスのあったGCC関連のサイトからフラッシュライターを入手し、実行したところ、問題なくデータを書き込むことが出来た。

スイッチ入力の動作は問題なくトランスミットされており、ADの出力も安定しているようだ。
つづく→