階段スイッチ製作からの縁でXilinx系のCPLDを使っているので、(元ネタは何故か日経)システムのバックアップを生産面から考えた場合、デバイス開発を行うためのプラットフォームを常に構築し、キープする必要がある。特に、スイッチ・マトリックスを構成しているCPLDは何故か旧ヴァージョンのアプリケーション上でのみインプリメンテーション(合成)が可能なので、(最新のPCとアプリケーションではCPLDの再生が不可能になる公算が高い)常に旧ヴァージョンのOSが走っているPCとアプリケーションの準備が理想となる。↓

さて、ハードウエア生産のためのバックアップ・システムを整備する上での最大の問題点は、持ち駒が「s30&WindowsMe」という特殊な組み合わせのPCであることだ。このPCはモバイル向けに特化されたサブノートなので、ここには通常電子工作に必要となる各種レガシーポートが存在していない。従って、シリアルはUSB、パラレルはPCカード経由でそれぞれポートの拡張が必要となる。シリアル→USB変換デバイスの導入は比較的簡単で、動作が不安定ながらも認識はするのだが、案の定パラレル・ポートの増設ではキッチリと罠にはまってしまった。噂通り一筋縄ではいかない代物だったのだ。

CPLDなどのデバイスを焼くためのパラレルポート増設には、USBで接続する簡易型のIBM純正デバイスは役に立たない。要求されるタイミングの精度がそれだけシビアなのだろう。雑誌などの情報ソースから判明した動作がある程度保証されているものは、Qualtec社やRatoc社から販売されている結構値の張るカードとなってしまう。だが、残念なことに、この手の製品はPlug&Playでは、すんなりとは認識してくれない代物なのだ。その事実を軽く見た僕は、何の気ナシに PCカードスロットにカードを挿入して(infファイルは設置済み)簡単インストールを目論んだのだ。 が、、、インストールは敢えなく失敗。直後にOSがセーフモードで再起動させられ、あわやOSごと再インストールか?というドツボに嵌ってしまった。

そこで、無い記憶を呼び覚まして、再度インストールを敢行する。まず、事前に起動画面でBIOSを呼び出し、PCIデバイス3のインターラプト・チャンネルを3に設定、その後、カードを挿入してひとまずデバイスを認識させた後、ハードウエア・プロパティーの項目を選択し、リソースを自動選択から手動設定の#0001に変更。再起動を行って、ようやくカードはLPT1上に認識された。ああ、ヤヤコシイったらありゃしない、、、。 

その後、パラレルポートにJTAG対応のインターフェイスを接続し、チップを焼き込むアプリを起動。バウンダリースキャンモードを走らせ、無事チップ↓を認識した。



やはり、2年前に行ってそのままうっちゃっていた作業の記憶などトウの昔に揮発しているのが俺の頭の「メモリー管理」の実情だ。仕方がないので今回もWebを検索してインストール方法を再調査したのだが、如何せんこれは「どマイナー」なトピックである。あくせく探した挙句、有益な情報は皆無だった。頼れるのは自分しかいないのだ。その後、怪しげな記憶を頼りにインストールを完了できたのは、余程運が良かったのだと認識すべきだろう。(苦笑) 

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