99年8月1日 椎子

 

「死んだはずだよ…」について… [あらすじ]はこちら)

この話は私の中ではブルームーン・ベスト5に入るお話です。

テーマは「衝動的行為」。

ジェイムズが衝動的に殺人を犯し、クレアが衝動的に偽装工作を行い、
マディが衝動的にデーヴィッドを殴り、マギリカディが衝動的に結婚する…。

私が好きなのは台詞です。
賛否両論をよく検討して初めて的確な判断が下せるわ。“衝動的行為”は
“熟慮”というプロセスを抜かした怠け者が、それによって失敗したときの、都合の良い言い訳に過ぎないわ」(by マディ)
考えてばかりいる連中は人生を恐れているんだと思ってたよ。つまり、考えたり賛否両論をよくよく検討して的確な判断を下すなんていうのは全然判断を下さないのと同じ。だってそれを全部やり終えた頃には肝心の相手は痺れを切らして
他へ逃げてるからね」(by デーヴィッド)
マギリカディの結婚を踏まえての発言なので最後はこんな表現になっていますが、要は「検討を重ねている内に機会を失う」ってことですよね。
最後にマディが分かりやすくまとめてくれてます。曰く
賛否両論をよくよく検討した上で的確な判断を下すことは、決断を避け、冒険を避ける消極的なやり方かもしれない
この2つの意見って両極端なんだけど、でも、どっちも分かるなーって感じです。
結局、時と場合によるんでしょうね。
時にはマディの言うようによく検討を重ねて判断しなくてはいけないし、時には
デーヴィッドの言うように思い切って飛び込むことも必要だし…。
問題はその「時」をどう見極めるか、ということでしょうか。でも、それが1番難し
かったりして(^^;)

他にこの回で好きだったのは、デーヴィッドが逆探知の方法を教えてくれる人を尋ねようと警察に電話を掛けるシーンです。
吹き替えは「こんばんは。おまわりさん」と普通に言ってるだけなんですが、
オリジナルでは「ぐっどいぶにんっ、ぽーりーす」と歌でも歌うような独特の言い方なんです。
それがね、それだけのことなんですが、何か聞いてて楽しいです(^^)

マディがデーヴィッドを平手打ちっ!というのも珍しいですよね。
「衝動的」がテーマのこの回ならでは、という気がします。

後、笑ってしまったのは電話に起こされたデーヴィッドの寝ぼけたままの第一声
「パンツどこ? 非常階段どこだ?」っておいおい、アディスンさん…(苦笑)

 


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