[ 結末まで分かるストーリー紹介
] 結果的に自分の本心と向き合う時間を持つことになったデーヴィッドは、自分にとってマディこそがこの世で最も大切な存在であることに気付く。
彼女との結婚を決意したデーヴィッドは、同室のアーニー・ステックラーの協力を得て脱獄、シカゴにいるマディに電話を掛けて自分の所在を知らせようとするが失敗。
代わりにシャンク主任が偽造ナンバープレートの製造、販売を行い利益を得ている現場を見てしまう。しかも、そのことをシャンク主任に知られ、口封じのため拳銃を突き付けられるデーヴィッド。
機転を利かしてシャンク主任の手から逃れたデーヴィッドは所長と話す機会を得るが、予てから聞いていた通り、無事に定年を迎えるために何事にも見て見ぬふりを決め込む所長の態度に腹を立てたデーヴィッドは、痛烈に彼を批判する。
やがて、シャンク主任の手先であるデリックたちと、デーヴィッドが独房で知り合った同郷出身の男性率いる一派がデーヴィッドを巡って対立。暴動が起こる。その騒ぎに乗じてデーヴィッドを抹殺しようとするシャンク主任。
危機一髪というところで所長が現れ、デーヴィッドを救う。
所長はデーヴィッドに非難され、漸く重い腰を上げたのだった。
こうして無事にデーヴィッドは釈放され、代わりにデーヴィッドの従兄弟として彼のアパートに住んでいた本物のマッドドッグが監獄送りになる。
やがて住み慣れた我が家に戻ったデーヴィッドは改めてシカゴ行きの支度を始めるが、事情を知らないマディが、自分のためを思ってシカゴへ来るのを思い留まってくれたデーヴィッドへの感謝と愛を告げるメッセージを聞き、シカゴ行きを取りやめる。
「私を思ってシカゴへ来なかったあなたの気持ちがとても嬉しかった。この2、3日妊娠した私をこっちにおいて、あなた一人で仕事するのはどんなに辛いだろうかってしみじみ思った。あなたも凄く混乱したでしょう?
混乱どころじゃなかったわね。でも私、本当に感謝してるの。気持ちをよく分かってくれて、私に時間をくれたことに御礼が言いたかったの。あなたの愛情がよく分かったわ。愛してるわ」
デーヴィッドはテープを戻し、「愛してるわ」と囁くマディの言葉を繰り返し聞くのだった。
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