第1話「用心しながら落ちたワナ」(92年4月11日放送)
「WITNESS FOR THE EXECUTION」
ビデオ版タイトル「目撃者」(第6巻第2話・CICビクタービデオ)
ある月曜の朝、ブルームーン探偵社に1人の老人が現れる。 老人の名はローレンス・エベレット(95才)。 彼の依頼は「殺人事件の目撃者になってほしい」というものだった。 殺されるのは他ならぬ彼自身。 その夜、「事件に関わりたくない」と言うマディに黙って、エベレットのいる老人ホームを訪れるデーヴィッド。 指定の時間より早めに着いたデーヴィッドが目撃したのは生命維持装置のスイッチを切る犯人ではなく、既に事切れたエベレットだけだった。 慌てて装置のスイッチを入れるデーヴィッド。 しかし、その現場をホームの職員に見られたデーヴィッドは、逆にエベレット殺害容疑を掛けられてしまう。 果たして、マディはデーヴィッドの容疑を晴らすことができるのか!? そして、真犯人は一体誰なのか…?
エベレット殺害容疑を掛けられたデーヴィッドは、あまりにも状況が悪いと警察への出頭ではなく逃亡を選択。 2度と会えないかもしれない、とガレージでキスを交わすマディとデーヴィッド…。 デーヴィッドの容疑を晴らす手掛かりを求めてエベレット殺害の現場に向ったマディは、その部屋でベッドに向って脱がれたスリッパを目撃する。 それは即ち、エベレットが自分で歩いてベッドに戻ったことを意味していた。 エベレットの娘から実はエベレットが自分で歩けることと、彼自身はそれを隠そうとしていたことを聞いたマディは、この事件は他殺ではなく自殺だと確信する。自殺では生命保険が入らない。 老人の真の狙いはデーヴィッドを目撃者にすることではなく、犯人に仕立て上げることだったのである。 万事解決し、再びブルームーン探偵社に復帰するデーヴィッド。 この一件でお互いの距離が少し近付いたかに思われたマディとデーヴィッドだったが、素直になれない2人は、その気持ちの揺れをうやむやにしてしまうのだった。
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