「こちらブルームーン探偵社」

第18話「身代金のトリック」

「MY FAIR DAVID」

ビデオ版タイトル「ピアニスト誘拐事件」(第3巻第2話・CICビクタービデオ)

[今回の依頼者] エミリー・ブレイドン(女性)
[ 今回の依頼 ] 誘拐された息子を救出してほしい
[ 今回の報酬 ] 5000ドル+α
   
[ あらすじ ]

ある日のこと。
ブルームーン探偵社にエミリー・ブレイドンというお金持ちの女性が現れる。
彼女は今、義理の息子でコンサート・ピアニストを務めるクラーク(35才)が誘拐され、身代金に10万ドルを要求されているという。
彼女の依頼は誘拐されたクラークの救出、並びに犯人と交渉して身代金を引き下げてほしいというものであった。
「 お二人には身代金の運搬に5千ドル。 プラス、身代金を2ドル引き下げる毎に1ドルお支払いするわ 」というエミリーの申し出を受けるマディとデーヴィッド。
犯人から指定された場所へ出向いたマディとデーヴィッドは、身代金を取りに来た男を捕まえることに成功するが、なんと男はクラーク本人だった。
今回の誘拐事件はギャンブル好きのクラークが金策に困った末に仕組んだ狂言だったのである。
真相を知ったマディとデーヴィッドは、クラークの提案により、「身代金を渡すことなく、クラークを誘拐犯の手から救い出した」とエミリーに嘘をつく。
結果的に10万ドル → 0ドルにしたとして、エミリーから5万ドルの報酬を得るマディとデーヴィッド。
ところが、喜びも束の間。
またもやクラークが誘拐されてしまう。
今度は本当に誘拐事件なのか? それとも、二度の狂言誘拐なのか!?

 

[ 結末まで分かるストーリー紹介 ]

犯人の指定する場所、指定する時間までに身代金を用意できなければ、クラークを殺すという過激な脅迫文に驚くマディ。
前回、探偵社を訪れたときとはうってかわって、「こんなことなら前回身代金を要求されたときに、全額支払うのだった…」と必死にクラーク救出を願うエミリーだったが、結局マディとデーヴィッドは指定時間に間に合わず、クラークが乗っていたと思われる車は爆破されてしまう。
クラークの悲報に落ち込むエミリーの姿に胸を痛めるマディは、何とかして犯人を見つけ出そうと決心するが、自分たちが車の中のクラークの姿を一目も見ていなかったことを思い出す。
爆破された車は見たが、車に人が乗っていたかどうかは分からない…。
クラークが二度、狂言誘拐を仕組んだと考えたマディとデーヴィッドは、事の真相を伝えようとエミリーの屋敷にUターン。
しかし、二人を出迎えたエミリーの手には銃が握られていた。
クラーク誘拐は狂言。しかし、犯人はクラークではなく、エミリーだったのである。
義理の息子の放蕩ぶりに業を煮やしたエミリーが、先日の誘拐犯の仕業に見せかけてクラーク殺害を計画、実行したのであった。
ところが、最初の誘拐事件がクラーク自身の狂言だったとなれば、話は変わってくる。
真相を知るマディとデーヴィッドの口を封じようとするエミリー。
エミリーの手から銃を奪い取ろうとマディとエミリーがもみ合う中、1発の銃声が響き、デーヴィッドが床に倒れ込む。
銃弾が当たったと思い込んで一瞬狼狽したエミリーの隙をついて、彼女の手から銃を奪い取るデーヴィッド。
デーヴィッドは銃で撃たれたフリをしただけだった。
かくして難を逃れたマディとデーヴィッドは、エミリー・ブレイドンを警察へと 連行するのだった。





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