「こちらブルームーン探偵社」

第10話「虹の橋のたもとに」

「SOMEWHERE UNDER THE RAINBOW」

[今回の依頼者] キャサリン・キル・パトリック
[ 今回の依頼 ] 追手から身を守って欲しい
[ 今回の報酬 ]
   
[ あらすじ ]

ある日、ブルームーン探偵社にアイルランドからやって来た“金貨の妖精”が現れる。
何者かに追われているという彼女は夜しか魔法が使えない為、昼の間だけ追手から身を守って欲しいという。
金貨の妖精ことキャサリン・キル・パトリックを、ただの頭のおかしい少女と決めつけたマディは早速依頼を断ろうとする。
ところが、面白がってキャサリンの話を聞こうとしたデーヴィッドが、町で彼女の尾行者に殴られて怪我を負った為、事態は一変。
キャサリンは昨晩も自分を捕まえようとした男を呪力で殺したと言う。
調べてみると、確かにその男はキャサリンの証言通りに死んでいた。但し、死因は心不全。検視官の話ではその死に何ら不自然な点はなく、キャサリンの呪いのせいであるはずがなかった。
それでも、頑として「金貨の妖精だ」と言い張るキャサリンに、マディは証拠を見せてくれるよう要求。
するとキャサリンは金貨の妖精が守る金貨の壷を見せると発言。
金貨は虹の橋のたもとに埋まっているというのだが…。

 

[ 結末まで分かるストーリー紹介 ]

虹の橋を探す車中で父親の思い出話をするキャサリン。
彼女が金貨の妖精であることを教えてくれた父親は、彼女が6歳の時にアメリカへ渡り、写真を1枚送ってくれたっきり消息を絶っているという。
と、そのとき突然キャサリンが虹の橋を発見したと叫ぶ。見るとそこには虹の形にも似た鉄橋が。
父親の教え通り、自分が金貨の妖精であるならば、金貨の壷もまた伝説通り虹の橋のたもとに埋まっているはずだと主張して穴を掘るキャサリン。
そして、数時間後。
3人の前には金貨がぎっしり詰まったバケツが…!
キャサリンを自宅に連れ帰ったマディは、最初は毛嫌いしていたキャサリンのユニークな世界観をいつのまにか好ましく思っている自分に気付く。
ところが翌朝、マディは浮かない顔をしたデーヴィッドからとんでもない事実を聞くはめに。
何とあの金貨はアイルランド銀行から盗まれた物で、キャサリンの父親ショーン・キル・パトリックこそ、その犯人なのだという。
銀行強盗は3人組で、その1人マイケル・マクブライトは5年前に死亡、もう1人のエドワード・オリアリはつい先日キャサリンの前に現れ、心不全を起こして死亡した男だった。彼らは金貨を持って逃亡したキャサリンの父親と金貨の行方を追っていたのだ。
真実を告げられぬまま、アイルランドへ帰国するキャサリンを空港へ送り届けたマディとデーヴィッドは、町でデーヴィッドを襲った若い男に出くわす。その男はかつての3人組の1人で5年前に死亡したマイケル・マクブライトの息子だった。
男から真実を告げられ驚くキャサリン。
スーツケースを男に引き渡したキャサリンは、金貨の妖精を辞めて人間になると宣言。彼女自身、自分が金貨の妖精であると信じ続けることに内心は疲れていたのだ。
別れ際にロッカーのキーを渡し、人間の少女として明るく旅立つキャサリン。
最後の仕上げにマディとデーヴィッドがロッカーを開けると…!
M:「じゃあマクブライトは何を持って行ったの?」
D:「…ぎっくり腰だろ?」





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