「こちらブルームーン探偵社」

第9話「昔の女に未練あり」

KNOWING HER

ビデオ版タイトル「デイビッドが愛した女」(第4巻第2話・CICビクタービデオ)

[今回の依頼者] ジリアン・アームストロング(女性)
[ 今回の依頼 ] 盗まれたペンダントを探してほしい
[ 今回の報酬 ]  
   
[ あらすじ ]

ある雨の日。
ブルームーン探偵社に3時間遅刻してきたマディにデーヴィッドは大騒ぎ。
マディが遅刻したのは風雨の中ずぶ濡れになって1人で車のタイヤのパンクを直していたからだったが、泥だらけの服を着た気の毒なマディを見ても、遅刻の常習犯で日頃マディに頭の上がらないデーヴィッドは、彼女をからかうばかりで優しい言葉1つ掛けようとしない。
そんなとき、ホテルに滞在中の若い女性が依頼人として面会に訪れる。
彼女の名はジリアン・アームストロング。
依頼の内容は盗まれたペンダントを取り戻すこと。
祖母の形見の銀のロケット・ペンダントを盗まれ、困っているという。
そこへデーヴィッドが登場。
マディはデーヴィッドにジリアンを紹介しようとするが、逆に彼ら2人が知り合いだと知らされる。
デーヴィッドとジリアンは3年前は一緒に暮らしていた仲だったのである。
その夜、ホテルの部屋にジリアンを訪ねたデーヴィッドは、ジリアンから離婚を渋る夫に命を狙われていると打ち明けられる。
最初は相手にしなかったデーヴィッドだったが、ジリアンがもたれたベランダのフェンスが壊れるのを目の当たりにして、激しく気持ちが揺れる。
本当に彼女は命を狙われているのか…!?

 

[ 結末まで分かるストーリー紹介 ]

3年前、デーヴィッドと暮らしていたジリアンは、置き手紙1つで彼の元を去った後、勤めていた銀行で知り合った製薬会社の社長ハーランと結婚し、お金持ちの社長夫人として何不自由ない生活を送っていた。
しかし、愛のない生活に耐えられなくなったジリアンは離婚を決意。しかし、夫は体面を気にして離婚に応じないばかりか、数々の嫌がらせを仕掛けてくる…。
そんな話を聞かされていたマディだったが、妻から突然離婚を迫られ、精神的に酷いダメージを負っているハーランの姿を見て、違和感を覚える。
ある夜。月明かりの照らす公園でデーヴィッドはジリアンと会う。
ところが、ジリアンが近くに停車していたハーランの車に気付き、甘いムードが一変。人気のない公園に1発の銃声が響く。
デーヴィッドを後ろに残し1人で車に歩み寄ったジリアンは、ハーランにいきなり銃口を突き付けられ、銃を取り上げようと必死にもみ合う内に発砲してしまったと供述。正当防衛でジリアンは無罪釈放される。
ところが、後日。ハーランの身体から2発の弾丸が検出されたことが分かり、マディはジリアンに疑いの目を向ける。
デーヴィッドは目撃者としてジリアンに利用されたのだ。
一旦はマディの話を頭から拒否するデーヴィッド。しかし、あの夜響いた銃声は2発だったと言うジリアンの言葉を聞き、事の真相に気付く。
命を狙われているというのも嘘。ベランダの事故も彼女の自作自演。
逃げるジリアンを追いつめたデーヴィッドは、彼女を疑っていたマディを責めた自分を詫びるのだった。





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