第5話「その金いわくあり」
「BROTHER, CAN YOU SPARE A BLONDE?」
ビデオ版タイトル「危険な弟より愛をこめて」(第2巻第2話・CICビクタービデオ)
ある日のこと。 南フィラデルフィアの某所では10万ドルのヤクの取り引きが行われていた。 ところが、ヤクの売人ナバロンの取り引き相手は潜入捜査をしていた警官だった。相手の正体を知ったナバロンは現場を逃走。 同じ頃。南フィラデルフィアの某所ではデーヴィッドの兄リッチーがヤセ薬の即売会を行っていた。 あまりの不況ぶりに肩を落とすリッチーだったが、自分の車のボンネットに押し込められていたアタッシュケースを開けてびっくり。 そこには大量の現金が! それはアタッシュケースを持ったままでは到底逃げ切れないと考えたナバロンが咄嗟に隠した10万ドルだった。 突然転がり込んだ大金を手に、リッチーはデーヴィッドの鼻を明かしてやろうとロスにやって来る。 しかし、そのリッチーを追ってナバロンが…。
税金を滞納しているマディは国税庁から家を売るように言われ、途方に暮れていた。 元気のないマディの姿に、何とか力になってやりたいと考えるデーヴィッドだったが、必要な納税額が3万5千ドルとあってはどうすることもできなかった。 そんなとき、妙に羽振りの良い兄リッチーが現れる。 お互いに気に食わない相手だったが、マディのためにデーヴィッドはプライドを捨ててリッチーから3万5千ドルを借りる。 むしゃくしゃしてビルのトイレで当たり散らすデーヴィッド。 そんなデーヴィッドの前にナバロンが現れる。デーヴィッドをリッチーと勘違いしているナバロンは、10万ドルを返すようデーヴィッドに脅しを掛ける。 果たして、真相を知ったマディとデーヴィドは、リッチーと共にナバロンにお金を返そうとするが、ショッピングセンターでナバロンに会った3人は、土壇場でそのお金を全てばら撒いてしまう。 突然大金がばら撒かれ、ショッピングセンターは大騒ぎ。 呆然とするナバロンを警察に引き渡したデーヴィッドは、7千5百ドルの賞金を受け取る。 7千5百ドルあれば国税庁も半年はおとなしいだろうとデーヴィッドに言われ、安堵の色を浮かべるマディ。更に、憎まれ口を叩いていても本当はリッチーを愛していると言うデーヴィッドの言葉を聞いて無邪気に喜ぶ。 一方、マディとリッチーが少しいい雰囲気だったことを気にしていないようでいて気にしていたデーヴィッドは、マディの口からリッチーにそれ程の好意はないと聞いてほっと一安心するのだった。
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