「こちらブルームーン探偵社」

第2話「ノンストップ殺人列車」

NEXT STOP MURDER

ビデオ版タイトル「殺人列車への招待」(第5巻第1話・CICビクタービデオ)

[今回の依頼者] なし
[ 今回の依頼 ] なし
[ 今回の報酬 ] なし
   
[ あらすじ ]

今回の事件はアガサ・クリスティー風(笑)。
舞台は有名な推理小説作家J.B.ハーラン主催の殺人列車。
「J.B.ハーランの殺人列車」とは、ハーランと、ハーランの親しい友人4人、そして殺人ミステリーマガジンのエッセイ・コンテストの優勝者が24時間ノンストップで走り続ける行き先不明の列車に乗りこみ、そこで起きる殺人事件の謎を解くというファン垂涎の企画だった。
そして何と、毎年行われているこの人気企画に、今年のエッセイ・コンテストの優勝者として招待されたのが他ならぬアグネス! 大喜びのアグネスを駅まで送っていったマディとデーヴィッドは、ちょっとした手違いから招かれざる客として列車に乗りこんでしまう。
かくして今年の乗客者はJ.B.ハーラン、マジックナイト香水のオーナー・ジャネット、資産家のスカイラー、菓子職人のセバスチャン、ハーランの助手・ロドニー、アグネス、マディ、デーヴィッドの8人に。
そして起きるJ.B.ハーラン殺害事件。
しかし、それは本物の殺人事件だった。
24時間走り続ける列車は密室状態。犯人は乗客の中にいる!

 

[ 結末まで分かるストーリー紹介 ]

ハーランの友人たちは仲の良さそうな様子を装ってはいたが、高慢なハーランに対して思うところのある面々ばかり。動機は彼らそれぞれにあったのだ。
そんな折、凶器のナイフがスカイラーの部屋から発見され、全員の指紋と照合することに。
指紋の照合を担当するのはハーランの助手であり、技術顧問でもあるロドニー・ディラン。ハーランのトリックに科学的な裏付けを与えるのがロドニーの仕事であり、また、時には逆に彼が考えたトリックを元に、ハーランが小説を書くこともあったという。
そんなロドニーに好意を抱くアグネス。いつしかアグネスとロドニーの間には淡いロマンスが。
一同が食堂車に集まる中、指紋の照合を終えたロドニーが現れる。
果たして犯人はジャネットか、スカイラーか、それともセバスチャンなのか?
ところが、ロドニーが告げた犯人の名はあろうことかアグネス・トピスト!
濡れ衣を着せられ驚くアグネス。しかし、そこに名探偵登場。
「凶器の指紋はトピストくんのものだと言ったが、僕は綺麗に拭いて君に渡したんだ。指紋があるとすれば僕のだけだ。だが、君は調べようともしなかった。ここにいる人たちは皆、君の鑑定を信じると知っていたからだ!」
実はただのはったりだったデーヴィッドの言葉に逃げ出すロドニー。推理小説家として独り立ちしたかったロドニーは、いつになっても彼の願いを叶えてくれないハーランに業を煮やし、犯行に及んだのだ。
こうして一つの事件が終わり、一つの恋が終わる…。





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