第50話「ビリー」(2003/10/5 放送)
BILLY

「ビリー」って誰? と思ったら、第46話「幻覚」でコーデリアを助けるためにエンジェルが炎の牢獄から救い出した青年のことでした。ちなみにビリーがJ事務所の秋山純くんに似ていると思ったのは私だけでしょうか?(^^;)
エンジェル、コーデリア、ウェスリー、ガン、フレッド、ライラ、ギャビン登場。

エンジェル探偵事務所(DAY、以下D)
コーデリアに剣の手解きをするエンジェル。
ふとエンジェルとバフィーのトレーニング・シーンを思い出しました。
A:「あてにしてないのか? 俺のこと」
C:「強い男がいつも側にいてくれるわけじゃない。でしょ?」
自主的に訓練を申し出たコーデリアにエンジェルは少し拗ねていたようでしたが(苦笑)、コーデリアの言い分の方が正しいでしょう。
チアリーディングよろしく動きを覚えるコーデリアに、それっぽく掛け声を掛けるエンジェルが可愛かったです(笑)。
「Go Team ! (^^;)」

ウルフラム&ハート(D)
ビリーはライラのクライアント(国会議員ネーサン・ブリム)の甥だったのですね。そんな有力者の甥がどうしてあんな所に…。
ビリーを迎えに来たブリム氏に調子良く返事をするギャビン。嫌な感じです。
「リンゼーの方がマシ…」と言ったライラの台詞に「ああっ。リンゼー!!」と激しく反応したのも束の間。突然ギャビンに髪の毛を捕まれ、ガラスの棚に投げ飛ばされたライラを見て唖然としてしまいました。酷い…。
部屋から立ち去ったビリーが笑っていたとこを見ると、ギャビンが突然暴力的になったのはビリーが関係しているのでしょう。

ウェスリーの部屋(NIGHT、以下N)
フレッドに気があるのはガンだけだと思っていたのに(^^;)。ウェスリーまで彼女に好意を寄せているとは全く予想外の展開でした。
バージニアとはいつ別れたのでしょうか?
それにしても、コーデリアはよく気付きましたね。

エンジェル探偵事務所(D)
凄惨な証拠写真に手を伸ばしたコーデリアに声を掛けるエンジェル。
A:「それ(写真)は見ない方がいい」
C:「ある力に言ってよ。私はとっくにリアルな再現映像を見せられたの」
確かに(苦笑)。
コーデリアとフレッドはビリーの顔を知らないんですよね。
ある程度覚悟はしていたでしょうけど、実際にこうして事件が起こって、コーデリアはさぞショックだったに違いありません。
ところで、
A:「地獄の世界から連れてきたんだ」
ということは、ビリーが捕まっていたあの別世界は地獄だったのですね。

ライラの部屋(N)
ビリーの件で責任があるのは当然ライラですよね。
乱暴に扉を蹴破るエンジェル。そういえば、リンゼーの部屋の扉も乱暴に蹴破ってましたよねぇ…。
それにしても凄い顔のライラ。病院へは行かないのでしょうか。
勢い込んでやって来たエンジェルでしたが、あまりにも酷く痛めつけられたライラの顔を見て戦意喪失。そうでしょうねぇ…。
ところで、エンジェルは第48話「夜を楽しめ!」でマーカスという老人に身体を乗っ取られたわけですが、エンジェルの姿をしたマーカスがライラを押し倒したことは知らないんですよね…。
L:「本当は私を殺したがってる男が騎士道精神発揮して同情してくるなんて、こんな目にあったのと同じぐらい屈辱的だわ」
そのプライドの高さ、私は結構好きです。

ブリム邸(N)
ひらり、と門を飛び越えるエンジェル。あんなに重そうなのに(笑)。
エンジェルはビリーが悪魔だと予想していたようですね。まぁ、ただの人間があんな牢獄に入れられるわけもないですか。
エンジェルを捕まえに来たのかな? それにしては早いな、と思ったら、LA市警の目的はビリーでした。
自ら警察に通報して逮捕されるビリー。狙いは何なのでしょう?
ビリーに手を掴まれた男性警官に一瞬浮かび上がる赤い手形。これが今回の事件の鍵ですね。

パトカー(N)

エンジェル探偵事務所(N)
ビリーはブリム邸に軟禁状態だったのでしょうか。
で、邸から逃げ出すために警察に通報した、と。
エンジェルがあんなに簡単に忍び込めたのですから、ビリーも簡単に外出できると思うのですけどねぇ…。
しかし、彼自身は殺人を犯していないとすると、ビリーはどうして死体の存在を知っていたのでしょうか?
そういえば、冒頭W&Hに現われたときに、外出禁止を破って3日間行方不明だったと言っていましたね。そのときに種を撒いたわけですか。

通り(N)
血の付いたパトカーを見て、運転していた女性警官が、ビリーのパワーを受けておかしくなった男性警官に殴り殺されたんだわ(怒)と思っていたら、死んでいたのは男性警官の方でした。
W:「やむなく銃で撃った」
なるほどねぇ。しかし、女性警官も病院へ運ばれたってことは彼女も重症なのでしょう。
でも、ビリーまで怪我をしているのはどうしてなのでしょうか?
傷口を押さえた後で壁に手を付いたらべったりその手形が壁に残った…ということは、かなりの出血と予想されます。
まぁ、ここでビリーの血液サンプルが手に入らないと話が後に続かないので、あまり細かいことを言ってはいけないんですけどね〜(苦笑)。
ウェスリーが、背後にいたはずのエンジェルに「気を付けて」と言って振り向くと、エンジェルは既に遥か遠く。超人的です(笑)。それを見て微かに微笑むウェスリーが何となく好ましかったです(^^)。

エンジェル探偵事務所(N)
やはり先週のお話でフレッドは色々吹っ切れたのでしょうね。随分しっかりした印象を受けます。

ライラの部屋(N)
ビリーのことで責任を感じているコーデリア。単身、ライラを訪れビリーの居所を聞き出します。
この二人の掛け合いというか嫌味合戦(笑)が楽しかったです。

「ふてぶてしい嫌な女ね」
「やめて。知ったかぶりは」
「昔の私みたい。靴はダサイけど」
「ヴェラーチよ」
「秋の新作?」
「来年の春」
「ヒールが太くなった?」
「爪先は丸い」
「ピンクと合わないわね」
「ピンクはもう流行らない」
「ビリーは人の心を操ってるんでしょ?」
「…誰でもってわけじゃない。男だけ。心の中にある女性不信を引き出して殺人鬼に変えてしまう」
「エンジェルは操られなかった」
一瞬、驚いた表情を見せるライラ。
「ビリーに会ったの?」
「ええ。警察がビリーを逮捕する前にね」
小さく笑うライラ。
「何で笑うの?」
「ビリーのパワーが掛かる時間は人によって違う。すぐに効果が現われる人もいるし、そうじゃなければ何時間も掛かる。まぁ、せいぜいエンジェルが切れないよう祈るのね」
「困るのはそっちよ」
「もう見たわ。彼の凶悪な面は」
「もっと凄いわよ。…ビリーは今どこにいるの?」
「教える義理なんてある?」
「男を雇って私のビジョンに侵入したでしょう? あの時の私がどういう気持ちだったか分かる? 酷い苦しみと絶望感。顔は醜く焼け爛れ、刺すような痛みが襲ってくる。治まるのか死ぬまで続くのか分からない」
「だからお詫びをしろってこと?」
「問題は痛みじゃない。無力だってこと。止めたくても自分の力じゃどうすることもできない。一瞬で他人に支配され、自分の命を弄ばれるのよ。…ビリーは止めない。黙ってればまた痛めつけられるわ。あなたは欲望の捌け口に過ぎないんだから。もうこれ以上、他の女性を犠牲にしないで。皆が皆あなたみたいにふてぶてしく男の暴力に耐えられるほど強くはないの。ビリーの居場所を教えて」

ライラはこれまでエンジェルの凶悪な面を数々目撃しているはずですが、ここでいう「エンジェルの凶悪な面」とは、前回喉に噛み付かれたことを言っているのですよね? でも、コーデリアは知らないんですよね…。
ところで、ここでもライラの口からリンゼーの名前が登場。名前が出て来ただけでこんなに嬉しいなんて、私は相当リンゼーが好きなんですねぇ…(しみじみ)。

通り(N)
タクシーの運転手に話を合わせて、うまく情報を聞き出すエンジェル。探偵みたい〜と思っていたら、最後は力ずく(苦笑)。善良な市民を脅すのはいかがなものかと(^^;)。

ディランの部屋(N)
ビリーは悪魔ですが、ビリーの従兄弟は人間…ですよね。
ディランの前に現われたビリーはちょっと額に傷があるだけで、そんなに大ケガをしているようには見えないのですが。服も綺麗だし(笑)。
それにしても、ブリム議員は相当この甥っ子が可愛いのですねぇ。厄介者のビリーは地獄の牢獄に繋がれていた方が一族の人間は安心できると思うのに、どうあっても彼を保護したいわけですから。ところで、ビリーの両親は存在しないのでしょうか。

エンジェル探偵事務所(N)
いつのまにかビリーの影響を受けていたウェスリー。きっとビリーの手形を採取したときに感染したのですね。それにしても目が怖い…(^^;)

ディランの部屋(N)
タクシーの運転手から得た情報を元に、ビリーのいとこの家へ辿り着いたエンジェル。
「従兄弟を殺しに来た」と言ったエンジェルをあっさり中に招き入れたディランを訝しみます。
考えてみたら変な話です。
中に入るのが目的なのに、こんなことを言う奴を簡単に中に入れたりしないだろうと思われることを言ったわけですから。もっと別のことを言えばいいのに(苦笑)。
ところで、コーデリアがここへ来ていたということは、結局あの後ライラはコーデリアにビリーの居場所を教えたのですね。

エンジェル探偵事務所、サンタモニカの空港(N)

エンジェル探偵事務所(N)

サンタモニカの空港(N)
正にコーデリアがビリーにクロスボウを撃とうとした瞬間、エンジェルが現われコーデリアを止めます。戦うのは自分の仕事だから。戦って心に傷を負うのは自分だけでいい。そんなふうに思っているのではないでしょうか、エンジェルは。
隙を付かれてビタン!とビリーに顔を触られるエンジェル(^^;)。エンジェルの両頬に真っ赤な手形が…。「ビリーのパワーでエンジェルがおかしくなる! 大変!」と思わなくてはいけない深刻なシーンなのですが、ほっぺに手形を付けたエンジェルがおかしくて、つい笑ってしまいました(苦笑)。

エンジェル探偵事務所、サンタモニカの空港(N)
斧を持ったウェスリーに追い回されるフレッド。ガンが現われ一安心したのも束の間。ガンもビリーのパワーに感染していることが分かります。徐々にガンにも効果が現われ始め…。フレッド大ピンチ。
フレッドがガンに向かって「チャールズ!」と呼んでいたのが印象的でした。

一方、空港ではエンジェルの様子がおかしいようなおかしくないような。
結局、エンジェルが怒鳴っていたのはコーデリアを心配して早くここから立ち去らせようとしていただけだったことが分かります。
つまり、ビリーのパワーはエンジェルには効果なし。
「パワーの効果なかったな」
と言ったエンジェルがカッコ良かったです(^^)。
そして、そんなエンジェルを見て嬉しそうに微笑むコーデリア。良かったね、コーディ(^^)。

エンジェル探偵事務所、サンタモニカの空港(N)
椅子の足を折ってフレッドに手渡すガン。
Bプランは「ガンはフレッドに殴られ気絶」になったようです(^^;)。
健気なガン(ほろり)。

空港ではエンジェルとビリーの戦いが続いています。
地面を叩いて大地のパワーを得た、という設定なのでしょうか? 一体ビリーはどういう種族なのでしょう?
クロスボウで撃とうとするも、なかなか狙いを定められないコーデリア。エンジェルとビリーは接近戦をしているのだから、撃たなくて正解では? 間違ってエンジェルに当たりでもしたら大変です(^^;)。
突如、響く銃声。
借りは返したわよとばかりにコーデリアを見るライラ。
部屋を訪ねてきたコーデリアに
「私はリンゼーとは違う。その時々で立場を変えたりしないわ」
と言ったライラでしたが、彼女も色々思う所があったのでしょう。
しかし、こんなことがブリム議員やW&Hにバレたら大事だと思うのですが…。知らぬ存ぜぬで押し通せるのでしょうか。ライラの今後が心配です。

エンジェル探偵事務所(N)
ビリーのパワーはビリーが死んでも消えないようですね。
相変わらずフレッドを狙うウェスリー。
でも、機転を利かせて消化器で武器を作ったフレッドにしてやられます。
F:「自分で物を作るのも好きなの」
確かに。前回もオリジナルの武器を作ってましたものね。

エンジェル探偵事務所(D)
A:「ビリーが魔力で人から引き出そうとしたのは怒りと憎しみだ。俺はとっくの昔に捨ててる」
本当に? 第2シーズンでは思いっきり怒りと憎しみを抱いていたと思いますが(^^;)

「ビリーが魔力で人から引き出そうとしたのは怒りと憎しみだ。俺はとっくの昔に捨ててる」
「邪悪だったときも?」
「犠牲者を憎んでたわけじゃないし、怒りもなかった。俺の動機は…いつも苦痛と…快楽」
「じゃあこういう見方もできるわね。あなたの悪魔性は人間ほど卑劣じゃないって。気高いかも。といっても病的に異常で思いっきり歪んでるけど」
エンジェルはコーデリアを無視してトレーニングを再開しようとするが、いつまでも自分を見つめるコーデリアを無視しきれず、苦笑混じりに短く答えを返す。
「…どうも」
トレーニングを再開するエンジェルとコーデリア。
「変な感じ」
「何が?」
「何となく恐怖と安心感を同時に抱くのに慣れてきたって気がするの」
「そりゃ良かった」
微笑み合うエンジェルとコーデリア。

コーデリアの言い草に「どうも」と答えたエンジェルが可愛かったです(笑)。

ウェスリーの部屋(D)
ビリーのパワーは時間が経つと自然に消えるのでしょうか。多分、そうなのでしょう。
しかし、記憶はしっかり残っているらしく、自己嫌悪の真っ只中にいるウェスリー。
フレッドを殺そうとしたことは勿論ですが、欲望剥き出しに迫ったこともウェスリーを苦しめていたのではないでしょうか。
フレッドに慰められた後、部屋で一人泣いていたウェスリー。情けなさ故でしょうか。


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