第48話「夜を楽しめ!」(2003/9/21 放送)
CARP NOCTEM

今回はプレイボーイなエンジェルがいっぱい。
もっとスタイリッシュに決めてほしかったのですが…(苦笑)。
エンジェル、コーデリア、ウェスリー、ガン、フレッド、ライラ、ギャビン登場。

エンジェル探偵事務所(NIGHT、以下N)
珍しく興奮気味のエンジェル。
「二本立てだぞ! しかもヘストン特集なんて」
エンジェルはチャールトン・ヘストンのファン?(笑)。
それぞれ思い思いの方法で時間を潰しているウェスリー、コーデリア、ガンはチャールトン・ヘストンの映画には興味がないようですが、フレッドは違います(^^)。ただ一人、張り切ってエンジェルの誘いに応じるフレッドのお目当ては映画なのでしょうか? エンジェルなのでしょうか?
フレッドをエスコートしようと腕を差し出したエンジェルに感激の面持ちを浮かべた辺り、目当てはエンジェルだったのかも(笑)。
フレッドは本当にエンジェルが大好きなのですねぇ(^^)。

Elandriaホテル(N)
今までベッドで抱き合っていた相手が突然、皮だけになったら…。と、鳥肌が…(-_-;)。

エンジェル探偵事務所(DAY、以下D)
エンジェルとのスペシャル・デート(笑)をウェスリーに熱く語るフレッド。

「私のためにドアを開けてくれて、チケットと特大のポップコーン買ってくれたわ。そして、こうやったのよ。「気にせずどうぞ」ってコト。合図してくれたのね(^^)。…でも寂しそうだった。だって地球最後の男なんだもの」
「エンジェルが?」
「いえ、オメガマンのチャールトン・ヘストンよ。オメガはギリシャ語の最終文字で、最後の男ってことなの。それに彼ね、ビル側じゃなく道路側を歩いたのよ! 昔気質だけど紳士的でしょ?(^^)」
「今のはエンジェルのことか?」
「そうよ。あんまり話し掛けてくれなかったけど、いいの。私も気楽だったし。気まずい沈黙じゃなかったわ。気まずい沈黙って分かる?」
「……。いや、経験ないなぁ…」

ウェスリーの当惑顔などお構いなし(笑)。良い傾向じゃないですか。部屋から出て、エンジェル以外の相手に話し掛けるなんて(笑)。
興奮状態のフレッドの様子から「フレッドはエンジェルに恋している」と結論を出すコーデリア。

「あの子は恋しちゃってるのよ。だって当然でしょ? あなはたハンサムで勇敢でスーパーヒーローで、その上性格もいじけてて、怒るとモンスターに変身しちゃう不能男だもんねぇ」
「おい。誰がそんな…っ。不能じゃないぞ」
「エンジェル。今のは単なる例えよ」
「他のにしろ」

この件に関しては妙にこだわりますよねぇ。エンジェルって(苦笑)。
確か、第28話「ウェスリーの変装」でもこだわっていました。
しかし、コーデリアがこんな軽口を叩けるのはエンジェルとダーラの一件を知らないからだと思うのですが、もし知ったらどうなるのでしょうね…。ちょっと怖いかも(^^;)。

勘違いしたまま時間が経てば経つほどフレッドが傷付くと懸念しているコーデリア。そんな彼女に説得されて不承不承フレッドに話をすると約束したエンジェルですが、結局、事件を優先。フレッドから逃げてしまいます。
どうにも気が進まないようですねぇ…。

ウルフラム&ハート(D)
前回より更に関係が悪化しているギャビンとライラ。

「知る限りあの男には社会保障番号も納税者番号も名字もない。そんな男にビルを貸す不動産業者などいると思うかな?」
…ウェスリーが借りれば済む話では?

「あの男を燻り出すんだ。そしたらどうなるだろう?」
「あなたの喉を切り裂くって」
「そんなことあいつにできると思うかい? まさかな。君は意外と知らないんだな」
知らないのはギャビンの方なのでは?
エンジェルは時々とんでもないことを仕出かしますからねぇ…(^^;)。

どうもギャビンの態度に腹を立てたらしいライラは
「カーター・ウィリアムに電話して。グラフィック・デザイナーよ。登録は別の職業かも」
と秘書に指示を出します。
グラフィック・デザイナーだけど登録されてる職業は違うってことは表と裏の顔があるってことなの? と疑問に思ったのですが、これは後の伏線でした。

エンジェル探偵事務所(N)
とてもスムーズに調査が進展しているエンジェル・チーム。
珍しく探偵事務所っぽい感じ(笑)。
でも、折角、場に溶け込もうとしているフレッドを皆で無視しなくてもいいのに(苦笑)。リーダーのウェスリーが「フレッドはここで待機」と一言指示を出すべきだったのでは?

スポーツジム(N)
ガタイのイイお兄さんたちに興味を示すコーデリア(笑)。何のリサーチをしてるんだか(^^;)。
一方、真面目に調査中のエンジェルは、通りを隔てた向こう側に建っている老人ホームから双眼鏡を使ってジムの中を覗いている老人がいることに気が付きます。今回は冴えてますね〜。

Monserrat老人ホーム(N)
「よく考えた方がいいぞ」と鼻で笑ったくせに、あっけなく魂を交換されてしまうエンジェル。カッコ悪〜い(苦笑)。老人だからといって油断は禁物です。

Monserrat老人ホーム・表(N)
コーデリアの言う「収穫ゼロ」とは事件? ナンパ?
…両方ですね(笑)。
ニヤニヤしてやたらと調子の良いエンジェル(実はマーカス)。
「ホテルに戻りましょう」とコーデリアに言われて大カンチガイする様子が情けない…。

エンジェル探偵事務所(N)
エンジェルが持っていた名刺には事務所の名前しか入っていませんでしたが、コーデリアやウェスリーの名刺には事務所の名前の下にそれぞれ自分の名前が入っているのですね。

細々とした情報を繋ぎ合せ、エンジェルを取り囲む状況を推測するマーカス。彼は馬鹿ではないようです。
ここでもマーカスは大カンチガイ。フレッドを男性だと思い込んでしまいます。まぁねぇ…。
しかし、マーカス最大のカンチガイはエンジェルを人間だと思っていることでしょう。うっかり日光に当たろうものならたちまち発火してしまうというのに…。心配です。

Monserrat老人ホーム、エンジェル探偵事務所(N)
こっそり電話を掛けるマーカス(実はエンジェル)。部屋には電話がないのですね。
しかし、運悪く電話に出たのはエンジェル(実はマーカス)。
ここでマーカス(実はエンジェル)を軽くあしらうエンジェル(実はマーカス)の態度には何だかムカついてしまいました(苦笑)。
録音テープを壊すシーンもバカっぽくて嫌いでした。吹替えに問題があるのかなぁ…。

エンジェル探偵事務所(D)
ウェスリーの机で夜通しファイルを散らかし続けたエンジェル(実はマーカス)。一体、何を探していたのかと思ったら自分に関するファイルでした。でも、見つけて一体どうする気でしょうか?

部屋へ入ってきたウェスリーを見てフレッドだと思い込むエンジェル(実はマーカス)。
何とか自分を諦めるように遠回しに言葉を掛けます。
ウェスリーったら怪訝そうな表情をしている場合じゃないでしょう。気が付かないと!(笑)

極めつけは朝食にブリトーを食べるエンジェル!
どうして皆、「エンジェルがおかしい!」と気が付かないのでしょうか?
一瞬、「あれ? ヘンだな?」とは思ったようですが、「まぁ、いいか」と流してしまいます。
彼が自ら食べ物を…しかも「腹が減ってるから」という理由で食べるわけがないでしょう!?(^^;)
まぁ、そうはいってもどこから見ても見掛けはいつものエンジェルですものねぇ。気付けという方が難しいのかも。

Monserrat老人ホーム(D)

エンジェル探偵事務所(D)
マーカスが行った一連の事件に関する書類を処分するエンジェル(実はマーカス)。
過去の書類ならともかく、現在調査中の事件のファイルを捨てたりしたらすぐにウェスリーたちから怪しまれるでしょうに(^^;)。
そこへやって来るフレッド。
エンジェル(実はマーカス)にデートに誘われ素直に喜んでいますが、この後きっと彼女には悲しい結末が…。
着替えに戻ったフレッドと入れ替わるように、「耐震構造の保証書」と「アスベストが基準値をクリアしているという証明書」を携えたライラが現われます。
ライラの言う「グラフィック・デザイナー」とはつまり「偽造書類の製作者」だったわけですね(笑)。
しかし、こんな書類がエンジェル側から提出されたら、ギャビンはすぐにライラを疑うだろうと思うのですが。それでもいいからとにかくギャビンの邪魔をしたい、と(苦笑)。

Monserrat老人ホーム(D)

エンジェル探偵事務所(D)
「君も望んでたんだろ?」
とライラを誘惑するエンジェル(実はマーカス)。
初めてライラがエンジェルと会話を交わしたのは、第16話「腕輪」ですが、そのときのライラは何となくエンジェルに気があるような感じだったんですよね。私の直感ですが(笑)。
今回も、途中でエンジェル(実はマーカス)に噛み付かれたので逃げ出してしまいましたが、それまでは二人して激しく求め合ってる感じでしたよねぇ。

ここで漸くエンジェルがヴァンパイアだと気が付くマーカス。驚いて…人間に戻ろうとするのが普通でしょうけど、どうもマーカスは異常なようですからねぇ。この後一体どうするのでしょう?

そして、エンジェルがデスクにライラを押し倒している現場を見てしまったフレッド。彼女にとってはかなりショッキングな出来事だったに違いありません。
ところで、そのドレスは一体どこから…?

Monserrat老人ホーム(D)

エンジェル探偵事務所(N)
エンジェルと両思いだと思ったのが勘違いだと知って泣きじゃくるフレッド。いずれ知らなければならない現実だったとはいえ、伝えた方法がサイアク(-_-;)。フレッドが可哀相。

ナイトクラブ(N)
イイ男扱いのエンジェル。何だかなぁ…。
もう少し痩せてくれたら私も心から「エンジェルってばイイ男!」と思えるのですが(^^;)

ナイトクラブ・表(N)
エンジェルの正体を知って喜んだらしいですね、マーカスは。
魂があるのに平気で人間を襲うなんて…。もっとも、今までも若い男性を襲って肉体を奪っていたわけですから、何ら変わりはないのかも。

エンジェル探偵事務所(N)
フレッドの話を聞いて、漸くエンジェルがいつものエンジェルではないと気が付くエンジェル・チーム。遅過ぎです!(苦笑)
コーデリアとガンはこの期に及んでもピンときてなかったようですが(苦笑)、今や頼れる男のウェスリーが事件の真相に気付きます。どうやらこれで事件は一気に片付きそうですね。
それにしてもコーデリア…。
W:「彼らしくないな」
C:「彼らしい振る舞いじゃない。安っぽいブロンド女とダンスなんて」
F:「ブルネットよ。安っぽいブルネット女」
C:「撤回する。彼らしくないわ」
それって一体どういうイミ?(^^;)
一方、フレッドの「安っぽいブルネット女」発言には彼女の嫉妬心が現われているとみました(笑)。

Monserrat老人ホーム(N)
気絶しているエンジェル(実はマーカス)を更に殴るフレッド。しかも思い切り(笑)。
乙女心を傷つけられた恨みは相当深かった、と(^^;)。

対峙するエンジェルとマーカス。
「ついに朽ち果てない身体を見つけたというわけか」
「のようだな」
「そのままでいる方法はただ一つ。この身体を殺すことだ」
「お前のをもらうよ」
「本気か? 何も分かっていないようだな」
「いいや。よく分かってるぜ。分かってないのはお前の方だろ。教えてやろう。お前はヴァンパイアだ。ヴァンパイアってものは人間を殺すのが仕事なんだよ! いいか、見せてやる!」
「思い違いをするな。自由などないぞ。手に入らん物ばかりだ。一生かけてもな」

身体を取り戻した後、マーカスに向かって
「何故お前の心臓が弱いか分かるか? …必要ないからだ」
と捨て台詞を残したエンジェルがカッコ良かったです(^^)。
このときエンジェルが着ている、中央に刺繍が施されているワインレッドのシャツもカッコ良いですね〜。

エンジェル探偵事務所(N)
エンジェルに任せておいたら一向に埒があかないと、コーデリアからフレッドにうまく話しておいてくれたようですね(苦笑)。
フレッドを傷つけないように言葉を選ぼうとしているエンジェル。不器用だけど優しいんですよね。
またこのときのフレッドの言葉が切なくて良い感じです。

「まるでフィッツ・ジェラルドの小説みたい。何でも持ってるけど愛だけは手に入らない」
呟くように言葉を紡ぐフレッドをじっと見つめるエンジェル。
「でも、考えようによってはあなたの方がいい。だって愛って…。何物にも代え難いけど、時として苦しみと失望が伴うわ。それから逃れられたらいいんだけど」

そこへ掛かってくる一本の電話。
C:「ウィローから電話よ。生き返ったって。バフィーが戻ったの!」
一瞬、信じられないことを聞いたような表情を浮かべた後、フレッドをその場に置き去りにして電話に向かうエンジェル。フレッドへの気遣いはどこへやら(^^;)。

ちなみに今回のエピソードを受けて、「バフィー」第104話(第6シーズン第4話)「洪水」のラストシーンではバフィーの家にエンジェルから電話が掛かってきます。

サマーズ家のリビング。
ジャイルズ、バフィー、ドーンが座っている。
電話の音に席を立つバフィー。
暫くしてバフィーが戻ってくる。そのまま黙って外出しようとするバフィーを呼び止めるジャイルズ。
「バフィー、どうした?」
「…エンジェルよ」
「事件なのか?」
「私のこと知って…、私に会いたいって。だから、行ってくるわ」
「ああ、それじゃあ明日ロスに立つのか?」
「ロスじゃない。ここでもないけど。その中間辺り。その…待ち合わせをしたの」
「そうか。では始めるとするか。出掛ける前に請求書を…」
「もう行かなきゃ!」
話を打切るように歩き出すバフィー。不意に立ち止まる。
「その…ありがとう。私を心配してくれて」
今度は立ち止まらない。そのまま家を出るバフィー。
残されたジャイルズとドーンはやるせない表情を浮かべている。

折角イギリスから帰ってきたジャイルズが気の毒でしたが、私は今でもバフィーとエンジェルがベスト・カップルだと思っているので、今回のように、バフィーとエンジェルがお互いに特別な存在だと匂わせてくれる演出はとても嬉しいです(^^)。
電話をもらったバフィー。何も今すぐ出掛けなくても…という感じですが、随分心が弱っている様子だったので、エンジェルに会って癒されたかったのかもしれませんね。
エンジェルの方は、バフィーの無事な姿を一目でいいから見たかったに違いありません。
二人で一体どんな話をするのでしょうねぇ…。

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