第25話「第一印象(ガンが危ない)」(2002/11/3 放送)
First Impressions

ダーラ復活!? …したようなしてないような…。
ガンとコーデリアには友情らしきものが芽生え始め、エンジェルにはダーラの影が差し迫る今回のお話。
私はエンジェルの恋人は「バフィーに一票!」というエンジェル・ファンですが、ダーラなら許せます。ケイトはダメ(笑)。1回きりの登場でしたが、悪魔のジェラも彼女ならOKと思いました。ドゥルーシラは彼女自身は好きですが、エンジェルの恋人としてはあんまり嬉しくないかも。コーデリアは…結構お似合いかもしれませんが、番組のカラーに合わないので却下。エンジェルとコーデリアじゃコメディでしょう(^^;)。
エンジェル、コーデリア、ウェスリー、ガン、ダーラ登場。

カリタス、エンジェルの部屋(NIGHT、以下N)
どうやら2曲も続けて歌ったらしいエンジェル。3曲目を歌おうとしてホストに止められます(笑)。
H:「練習してきたんじゃないのか?」 A:「少し」
H:「鏡の前じゃないよな?」 A:「いや、シャワーで…」
鏡の前で練習しても映りませんからねぇ…(^^;)。
ホストから「ただ長い上り坂の途中でカーブに差し掛かってるって言いたいだけだ。それで足取りが重くなるかは自分次第」と何やら抽象的なアドバイスを受けたエンジェル。視線の先には真っ赤なスリップドレスを着たダーラが!
さっきまで店にいたはずの客が突然消えたりして、これはエンジェルの夢なのかなぁ…と思っていたら、案の定目覚めるとそこはベッドの中というオチが付いていました。
最初はホストからアドバイスを受けたのは現実だと思ったのですが、あれも夢の一部なのかも。でも、
D:「最近二人で会ってるって他の人には言ってないわよね?」
と釘をさしてくる辺り、単にエンジェルが夢を見ているというよりは、何らかの力でダーラがエンジェルの夢に入り込んでいる感じがします。
それにしてもエンジェル。上記の問い掛けに 「ああ。一人占めしたいからな」なんて答えたり、嬉しそうにダンスを踊ったり、情熱的にキスを交わしたり、まるで恋人同士という甘い雰囲気なのですが…。カラオケを歌うことも含めて、意外とこれが彼の深層心理だったりして(苦笑)。

ハイペリオン・ホテル(DAY、以下D)
埃塗れのホテルを掃除するコーデリア。掃除は嫌だけど、自分の部屋を事務所に使うのはもっと嫌なようです。
今回のガンはかなりカリカリ・イライラしていつもの余裕がありません。でも、一番最初に登場したときはこんな感じだったかも。(第20話「戦場」)
そこへ、もしかして準レギュラー?なナビット氏が第2シーズン初登場。エンジェルから連絡を受けたらしいナビット氏は悪魔退治に協力できると張り切ってやって来ますが、実は探偵事務所としてハイペリオン・ホテルを半年間借りるための金融問題を相談するために呼ばれたと分かり、落胆しつつも次々とアドバイスを…。
「売り手から直接ローンを組めるんだったら銀行を完全に外せばいい。でなきゃ景観保護に対する助成金にうまく取り入って補修の名目で税の優遇措置とローンの特別金利をGETする手もある。あるいはFHAからPMIを補償してもらうか?」
FHA? PMI?
C:「ついていけた人いる?」
ついていけませんでした(汗)。
エンジェルの力は認めているガンですが、ウェスリーやコーデリアのことはまるで足手まといのお荷物扱い。
G:「C−3POや着せ替え人形だけじゃ頼りねぇんだよ」
当然、ウェスリーやコーデリアは面白いはずがありません。
直後にエンジェルから戦力として期待されている発言を聞いたときの彼らの顔といったら…! ガンに対して得意満面「ほ〜ら、ご覧」といった感じで笑えました。

駐車場(D)
狂暴な悪魔ディーバックの居所を聞こうとタレコミ屋のジャミールと会うガンとエンジェル・チーム。力ずくで聞き出そうとするガンのやり方にエンジェルたちは眉を顰めます。
直後にディーバックの手下と思われるヴァンパイアたちに急襲されたエンジェルたちは、珍しく悪戦苦闘の末、漸く勝利を収めます。
W:「ただのヴァンパイア相手にこんなにてこずったのは初めてだ」
A:「不調で…」
それはやはり夢見が悪いせい?
G:「俺はジャミールを追って口を割らせる」
C:「もし見つけたら「L.A.コンフィデンシャル」のガイ・ピアースみたいに振るまってよ。「レザボアドッグス」のマイケル・マドセンじゃなくてね」
G:「デンゼル・ワシントンがオスカー取り損ねて以来、映画は見てねぇんだ」
デンゼル・ワシントンはこのエピソードがアメリカで放送された2000年のアカデミー賞ではノミネートのみに止まりましたが、2002年には主演男優賞を受賞しましたね。

ハイペリオン・ホテル(N)
「最近ホントによく寝てるわよねぇ」とコーデリアに指摘を受ける程、よく眠っているエンジェル。
寝顔はやに下がっているというか(笑)、嬉しそうに見えるのですが、寝覚めは良くないようですね。ずっと倦怠感が付き纏っているというか。

コーデリアの部屋(N)
コーデリアに怒られてサーモスタットを元に戻すデニス(笑)。
C:「幽霊って寒い部屋が好きなのかなぁ」
には笑ってしまいました。可愛いですよね。コーデリアって(^^)。
多分、デニスはコーデリアのことが好きなんだと思うんですよね。平然とオバケと同居してくれる人なんてそうそういませんもの(笑)。
折角部屋で一息ついていたコーデリアですが、突然のビジョンに襲われます。まずはエンジェルに電話。

エンジェルの部屋(N)
すぐ横で電話が鳴っているにも関わらず、目覚める気配のないエンジェル。相当深い眠りに落ちているようです。
夢の中では「そんな格好で寒くないの?(笑)」なバカンス・スタイルのエンジェルとダーラ。…夢だから寒くないのか(^^;)。
しかし、夜のビーチで何故サングラス?(笑)

コーデリアの部屋(N)
ガンが襲われているビジョンを見たコーデリアは、ウェスリーの留守電に伝言を残し、ガンを助けようと部屋を飛び出します。
部屋に斧を常備しているところがさすがにエンジェル・チーム(笑)。

ガンの家(N)
借りたままのエンジェルの車でガンの家に急行したコーデリア。ガンと闘っている人物の背後から持参の斧でいきなり殴り付けますが、実はただの戦闘訓練だと分かり、微妙な立場に(笑)。

エンジェルの部屋(N)
まだまだぐっすり睡眠中のエンジェル。
D:「私…もう行かなきゃ」 A:「どこに?」 D:「遠く」
A:「一緒に行くよ」 D:「無理よ。…危ないから」
何だか意味深な発言ですが、どういう意味なのでしょうか?
突然、傍らでダーラのための棺桶を打ち付けるウェスリーを発見したエンジェルは、怒って彼に飛び掛かります。夢の中の出来事だったはずが、現実にウェスリーの首を絞めている状態に気付いて驚くエンジェル。
コーデリアの伝言を聞いてエンジェルの部屋を訪ねたウェスリーは、突然首を絞められるは、見たくもないエンジェルの裸体を見せられるは、とんだ災難でした(苦笑)。

ガンの家(N)
とんだ災難と言えば、コーデリアに殴られたガンの仲間もそうですよね。包帯で頭をぐるぐる巻きにされて、お気の毒。病院に行った方がいいのでは?
コーデリアのことをまるで使えない女だと思っているガンはさっさと彼女を追い返そうとしますが、エンジェルの車が盗まれてしまったため、もう暫くコーデリアに付き合うことになります。

ハイペリオン・ホテル(N)
W:「で、君の車は?」
ホテルの前で大の大人が二人してぽつんと佇む姿が妙に可愛かったです(^^)。

車の中(N)
防犯スプレーでしょうか? 「そんな物が役に立つわけない」みたいな発言があった場合は、大抵この後役に立つんですよね(笑)。

ハイペリオン・ホテル(N)
エンジェルの車がないので、ウェスリーのバイクで現場に向おうとする大の大人二人組。ピンクのヘルメットを被ることに強い抵抗を見せるエンジェルが可愛かったです(笑)。
W:「(笑いを堪えつつ)似合うぞ。さあ乗って、お嬢さん」
A:「覚えてろよ」
でも、なかなか似合ってましたよ。ホント(笑)。

ヘンリーの中古車店(N)
最初からケンカ腰のガンを危惧するコーデリア。
ガンとコーデリアが立ち去った後に奥から出て来たディーバックは、まるでガンを知ってるような口振りでしたが…。

街中(N)

パーティー会場(N)
ガンの家の前からエンジェルの車を盗んだと思しきデズモンドを追ってパーティー会場に赴いたガンとコーデリア。
そこはコーデリアの思っていた“パーティー”とはいささか趣が違ったようです(苦笑)。
会場で油を売っていた仲間を見つけたガンは、厳しく彼を指導します。
C:「あなた、権力を持ってるって実感するとゾクゾクしちゃうタイプ?」
G:「生きる訓練のいる奴もいる。中に入ったら黙って俺についてこい」
C:「指揮官ぶるのはやめて。私はおもちゃの兵隊じゃないの。そんなに威張んないでよ」
G:「嫌なら帰ればいい」
C:「お生憎様。ここにいるわ。でも指図は受けない。ま、エンジェルは例外。それにエンジェルは丁寧にお願いするのよ」
…そうでしたか?(^^;)。
会場ではガンの女友達ベロニカに失言したりして、ガンにしてみれば「全く勘弁してくれよ」という感じだったでしょうが、そこへヴァンパイアが現れたことで状況は一変します。大怪我をしたベロニカに気付いたコーデリアは、急いで彼女のところへ駆け付けると安心させるように優しく話し掛け、適切な応急処置をします。いつのまにか成長していたんですねぇ…(しみじみ)。
それにしても、このヴァンパイアたちはどうして中に入れたのでしょう?

病院(N)
ベロニカを病院へ運んだガンとコーデリア。「原因は?」という問いかけに、「首にガラスの破片が刺さったんです。自分で抜いちゃったから止める間がなくて。動脈が切れたみたいでした。傷口を圧迫して出血をおさえたけど、脈が弱くなって途中で意識をなくしました」とすらすらと状況を説明するコーデリア。凄い!
医者から「応急手当てが良いから助かる」と説明を受けたガンは、コーデリアの落ち着いた対応に彼女を見直したことでしょう。
G:「俺が気を抜けば、またアローナみたいな犠牲が出るんだ…!」
C:「アローナって?」
G:「…ベロニカだ」
コーデリアは知らないようですが、アローナはガンの妹で、敵対していたヴァンパイアのグループに捕えられヴァンパイアにされてしまった彼女をガン自ら手に掛けた経緯がありました。(第20話「戦場」)
そういうと、今回のコーデリアはガンに対して仲間に厳しすぎると非難したり、生き急いでいると心配したりする点がアローナと共通しています。
しんみりガンと話していたコーデリアの背後でそっとエレベーターに乗ろうとする男が…。「一歩も動くんじゃないわよ!」突然背後に向って指を差すコーデリア。よく見れば男は怪我をしたデズモンドではないですか。よく気が付きましたね。見えてないはずなのに(笑)。
最後に「私の車はどこ!?」とキレてるコーデリアに笑ってしまいました。こんなに振り回されたらそりゃあキレますよねぇ。

パーティー会場(N)
手掛かりを辿って会場へやって来たエンジェルとウェスリー。慌てて走り去ろうとしていた女の子に近付き、話を聞こうとします。頭から血を流しているのに「平気」と言う女の子が変だな〜と思っていたら、エンジェルがいきなり頭突き(笑)。途端に女の子がヴァンパイア・フェイスに豹変して、なるほど〜という感じでしたが、エンジェルたちは最初から気が付いていたのでしょうか?
このシーンのエンジェルは髪型のせいかな? 何だかとっても可愛くてカッコ良かったです(^^)。

倉庫(N)
無事にエンジェルの車を発見するガンとコーデリア。ところが、そこへディーバックが現れます。傍らにはヴァンパイア。どうしてディーバックはヴァンパイアを手下にしているのでしょう? それはともかく(笑)、グロテスクなディーバックは普段は人間に成りすましているらしく、変身したその顔は何とジャミール! どうりでガンのことを知っているはずです(^^;)。
コーデリアの防犯スプレーで一端難を逃れますが(やっぱり役に立ちました(笑))、続く危機的状況に漸く主役登場! ピンクのヘルメットを敵に笑われ、ムッとしていました(笑)。
最後はコーデリア持参の斧でエンジェルがディーバックを仕留め、一件落着。

「とうとう命を救われたな。礼を言わないと」
「ええ。そうね。でも違う。あれじゃない」
「何?」
「私がビジョンで見た危険はあのディーバックじゃなかった」
「嘘だろ!?」
「ホント」
「じゃあ何だ?」
「考えてみた。あなたよ。あなた自身が危険なの」
「分かんねぇよ」
「あなたの生き方ってこと。危険と闘うだけじゃなくて自分から作ってる。誰かの助けがないと自滅していくわ」
「ディオンヌ・ワービックの歌みたいな説教だ」
「分かってるでしょ。あなたには助けが必要なの。私向きの仕事が見つかったかな」
「へぇ。そうか」
「ええ。そう。暫くは側にいるから、そのつもりでね。少なくともあなたが落ち着くまでは」
「時間掛かるぜ」
「そんなのはいいの。人助けが私たちの仕事だから」
「そりゃ有り難い」
やれやれといった風情で車に乗り込もうとするガン。
「何よ! 感謝したくせに」
振り返るガン。コーデリアと微笑を交わす。

エンジェルの車のキーにはディーバックの血液らしい緑色の液体が付着し、ウェスリーもエンジェルも「触るのも嫌」という感じでした(苦笑)。

ハイペリオン・ホテル(N)
赤地に小花模様のスリップドレスでエンジェルを出迎えるダーラ。
ダーラの目的はエンジェルを孤立させることなのでしょうか? 仲間達がエンジェルに対して感謝の念を忘れていると囁きかけます。
際どいシーンにちょっとドキドキしていたら(笑)、その後もっとドッキリすることが。
D:「まだ始まったばかりよ、エンジェル…」
と何やら怪しげな台詞の後、最後はやっぱり夢オチだったのですが、現実のはずのそこには一糸纏わぬダーラの姿が…! ベッドで眠るエンジェルに伸し掛かり、
D:「あなたを食べちゃうから」
それって一体…?(^^;)
ガンガン盛り上がってピシャッと途絶えたBGMとも相俟ってゾクゾクするようなラストシーンでした。続きが気になるーっ(><)

FHA (Federal Housing Administration):連邦住宅局
PMI(Primary Mortgage Insurance):主要な抵当保険


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