第21話「ブラインド・デート」(2002/3/3 放送)
Blind Date

今回はリンゼースペシャル(笑)。もうとにかくリンゼー!
陰のある美形…。いやぁ、いいじゃないですか!(笑)
それにしても、リンゼーの豹変ぶりといったら…! 過去3度登場したときとはまるで別人です。このような展開になろうとは一体誰が予想したでしょう? ホント、唐突(^^;)。
エンジェル、コーデリア、ウェスリー、ガン、リンゼー、リー、ライラ、ホーランド登場。

路上(NIGHT、以下N)

倉庫(N)
ヴァンパイア2人を相手に派手に闘うエンジェル。ダーク・ヒーローって感じです(笑)。
戦闘の後、呻き声を上げて倒れる男性を発見。続いて現れた女性にいきなり襲われます。…ということは、彼女が犯人? サングラスが飛んで現れた両目は真っ白! これって彼女は目が見えないってことですよねぇ? どうしてエンジェルと互角に闘えるのでしょうか? …それにしても気持ち悪い…。

エンジェル探偵事務所(DAY、以下D)

法廷(D)
法廷ではいつも通りのリンゼーのいつも通りの弁論が。もう自信たっぷり(笑)。
彼が弁護している容疑者は何と倉庫でエンジェルを襲った盲目の女性。ところが、この女性ヴァネッサは、突然法廷へ現れたエンジェルが投げつけたサングラスを片手でナイス・キャッチ! 背後から飛んできたのに…。鋭敏に気配を察知したということでしょうか?

エンジェル探偵事務所(D)

ウルフラム&ハート(D)
少し離れた所から、上司たちに囲まれるヴァネッサを見るリンゼー。何となくいつもと表情が違うような…。ちょっとかわいい感じ(笑)。
ヴァネッサはリンゼーのことがお気に入りなのでしょうか? 凄い勢いでリンゼーの手を取って感謝の言葉を述べていました(笑)。リンゼーはちょっと引き気味…(^^;)。
上司のホーランドに「疲れている」と指摘されるリンゼー。確かにいつもの余裕が感じられません。毒気を抜かれているというか…。こーゆー表情、好みだなぁ(笑)。
初登場のホーランド部長がかなりイイ味を出しています。ユーモアもあって、一見、人当たりが良さそうですが、裏ではかなりのことをやっていそうな雰囲気です。こういう黒幕っぽい人物が出てくると、ドラマが面白くなりますよね。
それにしてもリンゼー。こんなに可愛かったかなぁ…。横顔のアップに惚れ惚れしてしまいました。ここまで睫毛がくるんっとカールしている人を見ると、いつもだと気持ち悪く思ったりするのですが、彼に限っては全く問題なし(笑)。凄く可愛い。それにアイスブルーの綺麗な瞳!(><) 冴えた美貌にドキドキしてしまいました(笑)。

「どうしたのかね? 疲れてるようだが」
「このところ少し忙しかったので…」
「もちろん努力も大切だ。だが結局は閃きなんだ。頑張ってばかりいると後が続かんぞ」
「…間違いを犯しました」
「何かね?」
「あるヴァンパイアを殺し損ねました」
「そういうこともあるさ。君には実力があるんだ。小さなことは忘れたまえ。私も応援してるから、出世してくれよ」
「ありがとうございます。部長」
「結果を出せ。世の中は全て結果で判断されるからなぁ。勝者と敗者を分かつもの。それは結果だ」
無言で頷くリンゼーの様子を見て、更に言葉を続けるホーランド。
「このところ浮かない顔をしてるな、リンゼー。どうしてだか私は知ってるぞ。言ってもいいかな?」
「どうぞ」
「若さだよ。若い男はついつい焦ってしまうんだ。上に行かなきゃって。が、壁にもぶち当たる。これでいいのかって」
「考え過ぎですよ。そうじゃなくてただ私は…」
「いいんだ。私だって若い頃は無茶をやった。迷ってばかりで自分の属する世界を理解するまでかなりの時間が掛かったよ。世界は思うほど複雑じゃない。支配する者を中心に流れてる」
「そうですね」
何か思い当たる節でもあるように言葉を返すリンゼー。
「もっと傲慢になっていいんだ」
ホーランドの言葉に弾かれたように顔を上げる。
「君なら支配する側の人間になれる」
決意も新たにしっかりした表情で頷くリンゼー。
「自分の立場を確立すれば迷いもなくなる」

言葉巧みに相手を取り込む術を心得ている感じですよねぇ。ホーランド部長。とりあえずここではリンゼーの心をしっかり掴んだ模様(笑)。
但し、この後、W&H社のお抱え暗殺者であるヴァネッサが今度は子供を暗殺すると聞かされ、リンゼーの心は激しく揺れます。人間を殺す悪魔の弁護を平気で行ったり、邪魔なエンジェルを殺すために悪魔やスレイヤーと契約していたリンゼーですが(^^;)、罪のない子供がW&H社の利益を守るために殺されることにはかなり抵抗があるようです。
L:「(殺される)その子供は誰なんです?」
H:「自分のすべきことだけ考えろ。…知らなくて済むならそれに越したことはないだろう?」
後半の台詞ではリンゼーを思い遣っているような感じを漂わせているホーランドですが、要するに「余計な詮索はするな」と釘を刺したわけですね。もしくは「君には関係ない」といったところでしょうか。曲者というか、古だぬきというか…(笑)。

エンジェル探偵事務所(D)
ヴァネッサが裁判で勝ったと聞いて怒りのあまり電話を叩き付けるエンジェル。物は大切にしましょう。
自分はこの世に存在しないものだから、法廷で証言することもできないと落ち込むエンジェル。そこにもう一人、暗い表情をした客人がやってきます。何とリンゼー! ぱらっと額に掛かる前髪が何ともいい感じです(うっとり)。いつもの不遜というか不敵というか小憎らしいリンゼーは好きになれませんでしたが、こんなふうに落ち込んで苦悩して葛藤してどうしようもなくなってエンジェルに力添えを頼むリンゼーの姿を見せられるとダメですね。一気にグラグラきました(笑)。
商人の家に生まれたエンジェルは貧乏とは無縁だったはずだとリンゼーは言い放ちますが、まぁ放蕩息子だった人間時代のエンジェルことリーアム様はそうだとしても、ヴァンパイアになった後に、呪いで魂を得てからのエンジェルはそれこそ底辺の生活を送っていたのでは…? 一方、そういうリンゼーは

「君には想像できるかい? 靴もないし、トイレもない。兄弟は6人いたが、そのうち4人はインフルエンザで死んだよ。7歳で家を失った。ある日突然奴等が来たんだ。父親は愛想笑いを浮かべ、ヘラヘラと言われるがままサインをした。…いつ殴ってやろうかと子供ながらに考えたもんだよ。そのとき誓ったんだ。父親みたいな間抜けな男だけには絶対なるもんかって!」

奴等って? 借金取り? うーん。何か違うような…。
リンゼーが真面目に話して聞かせてるのに、エンジェルったら寝たふりなんかして「で、いつから悪党に?」だなんて酷い…。
ちなみに、このシーンでリンゼーに「使用人は二人」と言われたエンジェル。オリジナルでは「一人だけだ」と訂正しているのですが、吹替えでは「(話は)それだけか?」という台詞になっていました。
吹替え用の日本語訳って一言一句オリジナル通りではないですよね。日本人がドラマを見る上で、その方がいいだろうという判断からそういう訳になっているのだと思うのですが、ファンとしてはたとえ理解しにくくてもオリジナル通りの台詞を聞きたい!という思いもあります。
ところで。リンゼー同様、悪の道に踏み込んでしまった人間といえばフェイス。彼女のことはあんなに庇っていたエンジェルですが、どうもリンゼーには当たりがキビシイですよねぇ。何もそこまで辛辣に当たらなくても…。でも、エンジェルの前で傷ついた風情を見せるリンゼーがまたうっとり(はあと)。←一生言ってろってカンジ(^^;)

「詳細は?」
「殆ど知らない。国外から来る子供で、数日滞在する」
「調べられるか?」
「ファイルがあれば…。多分、事務所の金庫の中だ」
「じゃあ持ち出して来いよ」
「もう戻れないんだ。うちの事務所を知らないだろう!?」
「知らないことだらけだ」
「私がここにいるのも、もうバレてる。普通の会社とは違うんだ。マインドリーダーがいる。戻れば私は殺される」
「それくらいの覚悟が必要だ。怖くなったんだろ? 自分でも歯止めがきかなくなったから。…抜けられないぞ。余程の決心がないとな。抜けるつもりでいても、大抵の奴は抜けられない」
「なら死んでやるよ! そうすりゃ納得するだろう?」
「…ようし、始めよう」

リンゼーの本気を感じ取って彼に力を貸すエンジェル。W&H社から秘密書類を盗み出すための作戦会議に入ります。困難な状況とそれを打破するための作戦。「狭き門より入れ、か」と呟いたリンゼーはどこか楽しげにも見えました。
ウェスリーはそれほどでもなさそうですが、リンゼーを全く信用していないコーデリアは今回の件が面白くないようです。

スラム(N)
ガンを訪ねて協力を要請するエンジェル。「一匹ならちょろいけど」って一体何のことでしょう?
協力を渋るガンに「ケチな奴だ」とのたまうエンジェル。そんな身も蓋もない…(^^;)。
G:「どうして俺なんだ?」 A:「危険な山だからさ」
これですっかり機嫌を良くしてエンジェルに協力することを約束する辺り、ガンも結構可愛いというか良い奴だな〜という感じです(笑)。

ウルフラム&ハート、下水道(D)
バーナーを使って下水道の天井に穴をあけるエンジェル。ゴーグル付きの作業服が妙に似合ってるような似合ってないような…(苦笑)。
似合ってないといえば、リンゼーも似合わないサングラスを掛けていましたねぇ(笑)。
そのリンゼー。W&H社の地階で、資料室から出て来たライラとばったり。後ろめたいことがあるリンゼーはともかく、ライラの方もかなり驚いたというか動揺した様子でしたが…彼女も何かあるのでしょうか?
そして、いよいよW&H社にエンジェルが侵入。建物内部にヴァンパイアが一歩でも足を踏み入れると反応するという“シャーマン”対策のために、ガンがヴァンパイアをロビーに運び込み、同時にエンジェルが地下から侵入。それと合わせてエンジェルの姿を捕えている監視モニターをリンゼーが切り替えます。この見事な作戦。3つの時計が交互に映し出されるのですが…作戦決行は12時18分だったのでしょうか? 中途半端な時間です…。
このとき、時間までに下水道の天井に穴を空け、作業着を脱ぎ、一見準備万端なエンジェルですが、ゴーグルを首に掛けたまま時計を睨んでいるのが笑えました。
W&H社は顧客にヴァンパイアを持ったり、悪魔を雇ったりするぐらいですから、人間以外の種族に対するセキュリティも万全。というわけで、ガンが連れ込んだヴァンパイアを追うW&H社の警備員たちが振りかざした警棒はワンタッチで先端から杭が!(笑)
その頃、エンジェルは地下金庫でお目当ての極秘ファイルを見事GET!ってあんなに沢山の引き出しの中からそんな簡単に分かるの?ってぐらいあっさり正解の引き出しを開けていましたが…。あれって上の方の引き出しも開けた後だったのでしょうか? 大体、ファイルが入っていたのはあの引き出しだけ? 他の引き出しには一体何が? うーん。
兎にも角にも目的を果たしたエンジェルは、1本の筒を見て帰る足を止めます。筒を持った途端に非常ベル。どうやらこの筒及びその中身は極秘ファイルより重要だった模様(笑)。天井からシャッターが! 閉じ込められる! 降りてくるシャッターの隙間に間一髪飛び込んで逃げ出すエンジェル。とっても冷や冷やしました(^^;)。

ウルフラム&ハート(D)
リンゼーよりもリーの方が若干背が高いのですねぇ。そして、そのリーよりもライラの方が背が高い(笑)。リー、リンゼー、ライラと3人並ぶとリンゼーが1番小さくて可愛い感じです。…なんて思いながら見てるのは私だけでしょう(笑)。
マインドリーダー役の2人はこの役のためだけにああいう髪型にしたのですよねぇ? カツラ? …違うか(笑)。役者って大変。
他人の考えを読むことができるマインドリーダーによる、抜打ちの魔女狩り。
極秘ファイルを盗み出して、ヴァネッサが3人の子供を殺すのを阻止しようとしているリンゼーは明らかに黒なので当然ドキドキ(笑)。でも、その横のライラも何故か目が泳ぎ気味。そういえば資料室から出て来たライラの慌てぶりは怪しかったなぁ…なんて思っていたら、裏切り者として上司のホーランドが告げた名はリー。そうきたかーっとちょっぴり悔しかったです(笑)。

「恥ずべき事が起こった。何たる事だ。このような裏切り行為を聞くとは私は悲しい」
ホーランドの言葉に視線を床に落とすリンゼー。
「本当に悲しいよ。しかし、社内の不祥事は敏速かつ的確に対応せねば」
話しながら一列に並ぶ部下たちの側へ近付いてくるホーランド。リンゼーの前で足を止める。無言で視線を合わせるリンゼーとホーランド。
「そして公明に裁く」
リンゼーの隣に立つリーの前に移動するホーランド。
「残念だ、リー。信じられないよ」
「ええ? まさか…」
「クレインの事務所と裏で通じていたね」
驚くリー。
「私からは何も…」
「土産にうちのクライアントを連れて行く気だっただろう?」
「そんな…誤解ですよ!」
無言で警備員に合図を送るホーランド。
「きっと読み違えたんですよ! クレインと連絡を取ったのは…」
必死に弁明しようとするリーの頭を後ろから警備員が銃で撃つ。銃声と同時に血飛沫を浴び、反射的に顔を背けるリンゼー。前のめりに倒れるリー。脅えたように顔を隠していたライラは恐る恐る視線を戻す。
「死んだ部下なんぞ見たくない」

どうも事前に調べはついていたけれど、念のためにマインドテストを行って最終チェックをしたような感じでしたが、裏でライバル社に情報を流していたとして問答無用の制裁。やはり恐ろしい人です。ホーランド部長。
銃で後頭部を撃ち抜かれたリーの血飛沫がリンゼーの左頬に…。
気持ち悪いといえば気持ち悪いのですが、うら若い美貌の青年、驚き、脅え、顔からシャツの襟元に掛けて付着した赤い血…ある種色っぽくてドキドキしました。
そう。今、唐突に思いましたが(笑)、色気があるんですよ。今回のリンゼーには。なのに、一方ではあどけない少年っぽさが残る表情を見せてくれたりして…。色気とあどけなさ。両方兼ね備えていたからKOされたのかもしれません(笑)。

エンジェル探偵事務所(D)
携帯電話で「撤収だ」とリンゼーに連絡した後、一人でW&H社から戻ったエンジェル。
ネクタイを緩める仕草が何気にカッコ良いです(^^)
A:「リンゼーは?」
W:「一緒じゃないのか?」
A:「いや…」
C:「変じゃない?」
W:「きっと何かあったんだ」
C:「迎えに行かないの?」
A:「もし無事ならここへ帰ってくるさ。捕まっていたら迎えに行っても手後れだ」
W:「ファイルはあるな?」
A:「これだ」
この人たちはリンゼーを心配しているのかしていないのか…。微妙なところです(苦笑)。
エンジェルが無意識に手を伸ばして持ち帰った古代文書に興味を引かれるウェスリー。この文書(実はアベルジアンの予言書)とエンジェルとの間に何らかの関係性を感じて、元ウォッチャーの血が騒ぐようです。

ウルフラム&ハート(D)
マインドテストの後、一人呼び止められたリンゼー。部屋にはリンゼー、ホーランド、警備員のフィル。制裁を免れ、ほっとしたのも束の間。やっぱりホーランド部長は何もかもお見通しだったようです。

「怖いかね?」
自嘲気味に頷くリンゼー。
「どうしてなんだ。君が事務所を裏切るなんて理解に苦しむ。しかも商売敵と結託するとは。我が事務所の重要プロジェクトを妨害するためファイルを持ち出すなんて正気の沙汰じゃないぞ。君は忠実な部下のふりをして我々を欺いた。殊にこの私を。言いたいことはあるかね?」
「ありません」
観念したように静かに首を横に振るリンゼー。
「私が気が付かなかったとでも思っているのか」
「いや…」
「リンゼー。マズいことになっているぞ。私の後ろにフィルがいるだろう? 彼が君を撃ちたいって」
「…欺いたり裏切るつもりはありませんでした。ただ足を洗いたくて」
「それであんな危険を冒した。勇気があるな。…“愛”を信じるか? ロマンスの話じゃない。私が言いたいのは人間の持つシャープでクリアな自我のことさ。自分の場所を得た者だけが知っている。何をしたかじゃない。殆どの人間は臆病者で群れながら生きている。だが自分で運命を操れる者もいる。強い信念と勇気があるから危機を乗り切ることができるんだ」
「それが今?」
「そう。今だ。君は素養があったからここまで上ってきたんだ。やる気も野心もそれと知性も。しかし自分の住む世界を分かっていない。自覚を持つまで私との問答は終わらないから覚悟しろ。それじゃ、まず一つ目。今ここで私は君を殺すか?」
「……」
「いいや殺さない。私は君を知っているし、性格も理解しているつもりだ。少し仕事を離れ冷静に考える時間が必要だな。頭を冷やせば自分を取り戻すさ」
「いいんですか?」
驚いたように問い掛けるリンゼー。
「行きなさい」
リンゼーに退出を促すホーランド。
「リンゼー、信じてるよ。自分自身を見つめ直すんだ。きっと愛が見つかる」

リンゼーはホーランド部長の秘蔵っ子だったのでしょうか? どうもかなりお気に入りというか、リンゼーのことがかわいいようですね。ホーランド部長は。

エンジェル探偵事務所(D)
電話でウィローの手を借りること2時間(笑)。漸く暗号化されていたW&H社の極秘ファイルを解読したところへリンゼーが帰還。
L:「遅くなったな。心配掛けて済まない」
C:「あら。死んだかと思ってた」
A:「無事だったんだな」
L:「…ああ」
この微妙な間が無事なんだけど無事じゃないというか、全てにおいて問題がないわけじゃないってことを表わしているな、と思いました。
それにしても、皮肉混じりのコーデリアと淡白なエンジェル。九死に一生を得て帰って来たリンゼーが可哀相(涙)。
このシーンでは左手に持っていたジャケットをバサッと椅子に放り投げるリンゼーが男っぽくてカッコ良かったです(^^)。結構胸板厚いのかな? 意外とガタイ良さそうな感じ。
L:「どのファイルがなくなったか奴等にバレたらおしまいだ」
…もうバレてると思うけど(^^;)。
しかし、ということは、エンジェルが持ち出してきた10枚程度のディスク以外にもファイルがあったということですよね? 適当に取ってきたとしか思えないのに、よく正解のディスクを持ち出せたものです…。

隠れ家(D)
エンジェル VS ヴァネッサ再び。
修業によって、目の見える人間より遥かに鋭い視覚を得たヴァネッサが見ている世界は…ターミネーターと同じ?(笑) 多分、我々が「気配」と呼んでいるものを映像で説明しようとして、あのようなぼんやりした人型を映し出していたのだと思うのですが…。どうでしょう?
最初はやられっぱなしのエンジェル。が、偶然彼女の足元に倒れて動きの止まったエンジェルは、ヴァネッサがエンジェルの姿を見失っていることに気が付きます。つまり、死人のように気配を殺してじっとしていれば、ヴァネッサの視覚をもってしても感知できない! おまけに気配を殺すのはエンジェルの得意技(笑)。あっという間に形勢逆転します。
ところで、このヴァネッサ。ドラマの中では「VANESSA BREWER(ヴァネッサ・ブルーワー)」として登場するのですが、エンディングのクレジットでは「VANESSA WEEKS」となっていました。一体、何故?

エンジェル探偵事務所(N)
アベルジアンの予言書について話をするエンジェルとウェスリー。

「断言はできないけど、君の事について書かれた部分もあった。君の身に起こった事が全てね。名前は出てこないが、“魂を持ったヴァンパイア”と書いてある。…驚いたかい?」
「いや…」
「これが何か知らなかったんだろう?」
「ああ。だけど…」
「何か感じた」
「…ああ」
「これは予言の書なんだ。大まかなことしか書いてないけど…見ろよ。君は存在してる」

「自分はこの世に存在しないものなんだ」と嘆いていたエンジェルを励すウェスリー。
いつのまにかエンジェルに対してすっかり親身になっていますよね(笑)。

ウルフラム&ハート(N)
案の定、3人の子供を助けたことはホーランド部長にバレバレ(笑)。
…ホーランドはアベルジアンの予言書を読んだことがあるのでしょうか? 何となく、「予言通り暗殺は失敗したか」という感じで、あまりショックも怒りもないように見えたのですが。
ところで、「上(の階)に移る」ということは、ホーランドは昇進したのですね。多分。


「ホーランド」
「おお。リンゼー」
「済みません。期待を裏切って」
「…子供を救った。勇気がある」
「これを返しに来ました」
「コピーしたんだろう?」
「幾つか。保険のつもりです」
「何への保険だ?」
「この事務所と争いたくないんです。命は惜しいから」
「リンゼー。君はまだ若いね。我々の命はこの大きな社会の一部なんだよ」
「ウルフラム&ハートの?」
「どうして大学生だった君を引っ張ってきたと思う? 優秀だったからじゃないぞ。貧しくてハングリー精神があったからでもない。可能性があったからだ。彼らのような魔力を持つ可能性が。悪魔になれとは言ってない。魔力を使いこなす人間になるんだ。この事務所は魔力を持っている。だから成功した」
「でも戻る気はありません」
「では、何故来た? フロッピーを返すため? ここで一席ぶつため? そうじゃない。君はさっき私をホーランドと呼んだね。そんなこと初めてだ。君は変わったんだよ。度胸が付いたのさ。我々を敵に回して勝ったから。そこまで度胸がある部下などこれまでそういなかった。君をどうしても手放したくない」
「…この仕事に戻れと?」
「そうじゃない。新しい仕事を与える。永遠の仕事だ。大きな見返りがあることを君に約束するよ。手始めに…このオフィスを君にやろう。私は上に移る。何を任せたいと思う? 世界だよ。君ならうまくやってくれると信じてるぞ」
備品の入ったダンボール箱を抱えて部屋から出て行こうとするホーランド。
「私を買い被らないで下さい」
「君にずっと言ってきただろう? 自分のことは自分自身で決めろって。もし君が嫌ならば止めはせん。出て行っていいぞ。…私は上に移る」
開け放たれた扉の外へ出て行くホーランド。部屋の中にはリンゼーが一人取り残される。

扉に向って歩いて行って…そのまま部屋を出るのかな? と思ったら、その扉を閉めて部屋の中に戻ってしまうリンゼー。

結局、リンゼーはW&H社に残る道を選ぶわけですが、最大の理由はホーランドじゃないのかな? という気がしました。リンゼーにとってホーランドは何か特別な存在のように思えます。唯一の理解者というか、父親同然というか。事務所のことは信用できないけどホーランドのことは信用しているというか。彼の話は正しく思えるというか。だから、今回も頭の中で警鐘が鳴ってはいるのだけれど、ホーランドの言葉に従うのが最良の方策であるように思えてきてしまったのではないでしょうか? 多分、マインドテストの後でホーランドと話をしたときから、リンゼーの心はホーランドの魔力に満ちた言葉によってぐいぐい引っ張られてしまったのでしょう。
椅子に座り、こめかみに指を当てつつ、窓の外を見て何事か思索にふけるリンゼー。そのポーズがやらせっぽくて似合わないのですが(笑)、尚も心が揺れているような不安定な感じにドキドキしました(^^)。

ビルの屋上(N)


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