第20話「戦場」(2002/2/24
放送) War Zone 今回のポイントは、音もなく現れ、霧のように消えるエンジェル。 スラム(NIGHT、以下N) デビッドの家(N) スラム→自警団の隠れ家(N) マダム・ドリアンの館(N) 自警団の隠れ家(N) スラム(N) |
脅迫者レニー・エドワーズの背後に突然現れるエンジェル。一瞬驚いたものの、すぐに立ち直ってエンジェルに質問するレニー。 「何が欲しい?」 「難しい質問だ。何が欲しい? …愛。家族。人に誇れる自分の居場所。知ってるか?」 「何を…」 「そんなのは全部叶わぬ夢だ。そんなことを言うためにここへ来たわけじゃないぞ。分かるよな? …ナビットの写真はどこだ」 「知らねぇな」 白を切ろうとするレニーを小馬鹿にしたように笑うエンジェル。 「嘘をつくならもう少し気の利いたことを言えよ」 「おい兄さん」 気安くエンジェルの肩に手を掛けるレニー。エンジェルはその手をちらっと一瞥する。 「見たことない顔だな。新参者か? 忠告する。俺の本当の姿を知らない方がいいぜ」 「見せてくれよ」 ヴァンパイア・フェイスに豹変するエンジェル。 「俺も見せるから」 |
この顔で写真を渡すまで毎晩会いに来るなんて言われたらねぇ…。 ところで、エンジェルはヴァンパイア顔になると言葉遣いも乱暴になってしまいますが、あれは相手を脅そうとワザとそうしているのでしょうか? それとも、逆に怒りが引き金になってヴァンパイア顔になっているから言葉遣いも自然と怒り口調になるのでしょうか? 謎といえば、レニーから明日写真を用意すると約束を取り付けたエンジェルは、瞬間的に姿を消してしまうのですが…周囲には何もないのに、一体どこへ消えたのでしょう? 謎だ…。 デビッドの家(DAY、以下D) スラム→倉庫(N) エンジェル探偵事務所(D) ヴァンパイアの巣(D) 自警団の隠れ家(D) ヴァンパイアの巣(D) 自警団の隠れ家→表(D) スラム(D) 自警団の隠れ家(D) スラム(N) ヴァンパイの巣、自警団の隠れ家(N) ヴァンパイアの巣(N) |
「取引きしよう。出て行け」 「何?」 「もし、今出て行けば、お前らの後は追わない。生かしといてやる。ロスは俺のテリトリーだ。仲間を連れてここから出て行け。ここにいる子供たちにも指一本触れるんじゃない」 リーダー格のヴァンパイアがエンジェルを小馬鹿にしたように近付く。 「誰だ、お前。俺が誰か知ってて言ってるのか?」 「俺はアンジェラスだ!」 隠し持っていた杭でリーダーの胸を刺し貫くエンジェル。一瞬にして塵になったリーダーを見て息を呑む自警団とヴァンパイアたち。 「返事をまだ聞いてない。で、休戦か?それとも死か?」 静かな声の中に、これまでいくつもの闘いを潜り抜けてきた者が持つ迫力が滲む。 |
「アンジェラスだ!」と名乗るときのエンジェルの気持ちって一体どういうものなのでしょうね。 公園(D) スラム(N) |
黙ったまま隣に立って夜景を眺めるエンジェルに、焦れたように声を掛けるガン。 「何しに来たんだ」 「見回りさ。仕事だから」 「正直、あんたには感謝してる。けど用心棒なんて必要ねぇし、相談相手もいらねぇ。これからも今まで通りさ。奴等が存在する限り、俺たちは闘い続ける」 「分かってる」 「…それだけ? 他に言うことねぇのかよ。良い奴ぶるなよ」 「あれで良かったんだ。お前は間違ってない」 「妹を殺した」 「いや、違う」 「同じことさ。アローナの言う通りかもな。…お前はどうして仲間を裏切ってる?」 「他に何ができる」 暫しの沈黙の後、徐に口を開くエンジェル。 「また来る」 「助けはいらない」 「そうかい」 |
風の音と共に姿を消すエンジェル。 エンジェルとガンはお互いにお互いを認めたのかな、と思わせる静かなラストシーンでした。 |