第3話「光と闇」(2001/10/21 放送)
In The Dark

今回のお話は同じ日に放送された「バフィー」のエピソード「残酷な日の光」のその後の顛末を描いています。
エンジェル、ドイル、コーデリア、スパイク、オズ登場。

路地裏、ビルの屋上(NIGHT、以下N)
何事かを話すレイチェルとエンジェルを眼下に見ながら、適当に2人の声を当てるスパイク。のっけから笑わせてくれます(笑)。

「私、あなたにどうやって感謝したらいいのかしら。ミステリアスなハンサムさん」
「気にするな、お嬢さん。君の涙だけで俺は十分だ。俺は…以前、恐ろしいヴァンパイアだったが愛と呪いのせいで骨抜きになった。今や牙はあるが産毛だらけの小犬に成り果てちまった。…だめだっ。触らないでくれ」

「でも、どうにかして感謝の気持ちを表わす方法があるはずだわ」
「いや。俺は仕事をこなしたまでだ。それに、満たされはしない性的な欲望を仕事することで解消してるんだ。逆にこっちが感謝したいくらいなのさ」
「分かったわ。私にはゲイの甥っ子がいるんだけど」
「皆まで言うな。魔が差してしまう。やっとそういう趣味をやめられそうなんだ。俺を惑わすな。さぁ!エンジェル・モービルに乗ろう」

もう言いたい放題(笑)。個人的には最後の「さぁ、エンジェル・モービルに乗ろう!」というのが大変ツボでした。

表通り(N)
直前に放送された「バフィー」の中で、ロスでのギグの後にエンジェルの探偵事務所へ寄って来るとバフィーに約束したオズが、約束通りバンを運転してやって来ます。しかし、サニーデールの彼らはどうやってエンジェルがロスで探偵事務所を開いていると知ったのでしょう?

エンジェルの探偵事務所→エンジェルの部屋(N)
「オズ」を連発してとーっても嬉しそうなコーデリア(だけど、君は一体何をそんなに喜んでいるんだい?)に何だかちょっと面白くなさそうなドイルが可愛い(笑)このシーン。オズに「聞きたい事が山ほどあるわっ」とか言いつつ、ほんの少し質問しただけで後が続かないコーデリアが何だかちょっぴり切なかったです。
エンジェルとオズの再会は無口な者同士、「オズ」「久し振り」「驚いたな」「どうも」「長くいるのか?」「2、3日」
「君らはいつもこんな感じ?」←ドイル、ナイス突込み!(笑)
「簡潔なのが好きなんだ」←オズ…お見事。ナイス切り返し
ここで今回の「バフィー」と「エンジェル」のエピソードをつなぐ“アマーラの指輪”が登場。オズが差し出した指輪を一目見ただけで「もしかしてそれはあいつか!?」と分かるなんてドイルもエンジェルもかなりの物知り。それにしてもドイルの興奮ぶりといったら只事ではありません(笑)。まるで自分のことのようにはしゃいでいますが…好きなのねぇ、エンジェルが(しみじみ)。彼を見ていると「バフィー」に出て来たウェスラーを思い出します。エンジェルに選ぶべき道を示唆した悪魔。そういうとドイルの父親は悪魔らしいですが、一体どんな悪魔なのでしょうね。今日のドイルはレザージャケットの下が意外なほどカジュアルなシャツで少し驚きました(笑)。
でも、もっと気になるのはエンジェルの後ろの水道の蛇口に掛かっているタオルらしきものです。タオルらしいというか、いや、きっとタオルだと思うのですが、それだけで生活感溢れる部屋って感じがして…生活感のあるヴァンパイア…何かヘンだなぁ、と(笑)。
バフィーと会えなくて落ち込んでるとか、メモ1つ書いてよこさなかったバフィーは冷たいとかエンジェルをグサッと傷つける台詞を言いかけては当のエンジェルと目が合って言葉を飲みこむコーデリア(笑)。別にエンジェルはキツい表情をしているわけではないのですが、確かに「この話題はまずいっ」と相手に思わせるような雰囲気が漂ってました。
「 パブで祝杯をあげるのはやめるなよ 」と指を鳴らして軽く手をあげるドイルが粋な感じ(^^)。続いて「来るでしょ」と片手を高々とあげたコーデリアの仕草も何だかちょっと好きでした。

下水道(N)

エンジェル探偵事務所(DAY、以下D)
コーデリアと話すときのドイルの切なそうな表情って好きだな〜。顔だけでいえばエンジェルよりドイルの方が好みです(^^)。

エンジェルの部屋→駐車場(D)
「バフィー」のときもやっていたけど…それは太極拳?
ここで再びスパイク登場。いきなりエンジェルに襲い掛かってきますが、歯が立たずに一旦退却。強いわ、エンジェル(フフ…)
「エンジェル」のヴァンパイア・メイクは「バフィー」より怖い感じがします。車のボンネットに頭を押し付けられたときのスパイクの目なんか本当に怖い…。
S:「ヴァンパイア探偵やってんだってな?次は何だ。ヴァンパイア・カウボーイ?ヴァンパイア消防士?それともヴァンパイア・バレリーナか?」 A:「踊るのも悪くないな」
これこれ! こういう余裕のある切り返しをしてほしいわけなんですよ! さすが自称ファニー・ガイ(笑)。
闘ってる最中に唇が切れたのでしょうか。血で濡れた口元がセクシーでした。それを指先で拭う仕草も。

ドイルの部屋(D)
男の一人暮らし。散らかった洗濯物の山。先週コーデリアの部屋のあまりの汚さに驚いていたドイルですが…似た者同士?(笑)
本棚のシャレコウベは一体…。

レイチェルの部屋(D)
レイチェルに語りながら、自分自身にも言い聞かせているようなエンジェルの言葉。
「道を選ぶんだ。たやすい方に進んで運命に甘んじるか。困難でも信念を貫くか。全ては自分次第だ。レニーと会えないのは最初の内は辛いだろうが、それによって強くなれる。いつかは君に相応しい愛も見つかる」
バフィーのこともそんなふうに思ったんでしょうね…。

ドイルの部屋、エンジェルの部屋(D)

バー、クラブ、ビルの裏→路地(N)
スパイクの居場所を探るために威勢良く脅しまくって情報を入手したものの、あっさり敵の術中に嵌まってしまうエンジェル。「この街で俺に勝てると思ったのか?」とまで言ったのに…。やっぱりちょっとおまぬけさん(^^;)。

ドイルの部屋(D)
スパイクを探しに行ったっきり音沙汰のないエンジェルを心配するドイルとコーデリア。そういうとコーデリアは最初からエンジェルに好意的でしたが、彼がヴァンパイアだと分かっても、「彼は良いヴァンパイア」ってことであっさり警戒を解いていたような?

倉庫(D)
マーカスの拷問の始まり始まり〜。BGMはモーツァルト。
マーカスによるとエンジェルの肌は200年以上も生きているのにダメージが少ないとか。確かにそれは見れば分かることなのかも。が、しかし。「愛を知ってる」「魂がある」そんなことが外側から分かるのでしょうか? それともあれは予め知っていた情報をあの場で再確認したのでしょうか?(笑)
「魂があれば失うものがある」そう。だからね。エンジェルを落とすには彼を拷問するよりドイルやコーデリアを責めた方が早いでしょう。

エンジェルの部屋(D)
その調理器具や食器は一体…(^^;)。ヴァンパイアが生きる上で到底必要なさそうに思えるのですが。それとも、少しでも「人間らしく」暮らそうというエンジェルの演出なのでしょうか。

倉庫(D)
両腕を頭上で拘束されているエンジェル。もう少し色っぽくてもいい図だと思うのですが、どうもあんまり…。体格良すぎ?(^^;)
どうしてマーカスはエンジェルが足で杭を拾うのに気が付かなかったのでしょう。すぐに気が付きそうなものだけど…(苦笑)。

エンジェルの部屋、倉庫(D)

下水道(D)
エンジェルが地下道に隠した指輪をどうやって見つけ出すのだろうと疑問に思っていたのですが、ドイルの特殊能力を使って発見。なるほどね、という感じでした。彼は悪魔化すると嗅覚が異様に鋭くなるようです。悪魔化したドイル…やっぱり気持ち悪い…。

ピーターソン漁業の裏→倉庫、倉庫の外(D)
指輪を投げた後、2人揃って「さぁ」と両手を広げる仕草を見せたドイルとコーデリアが何となく良かったです(笑)。その仕草も打合せ通り?
オズがバンで倉庫に突っ込んで形勢逆転。オズ…まだLAにいたのね。てっきりサニーデールに帰ったものかと…(^^;)。

倉庫(D)
エンジェルに輪をかけておまぬけさんなスパイク。頭が燃えてます。

ビーチ(D)
そのサングラスはビーチへ来る途中で買ったのでしょうか?>マーカス

車中(D)
ヴァンパイアの手当て…。基本的に人間と同じでいいのでしょうか?

ビーチ(D)
「やぁ、ボクチャンたち」…変質者入っててマーカス怖いです(^^;)。
桟橋の上のマーカス目掛けて突っ込むオズのバン。どうやって発見したのでしょう?(笑) そしてボウガンを撃つオズ。周りで見ていた一般市民にはオズたちが悪者に見えたことでしょう。
気合い一喝、車を飛び出すエンジェル。直射日光を受け、あっという間に身体が発火。背中が炎に包まれます。そのままマーカスを捕えて桟橋から海へダイブ! なかなか迫力のあるシーンでした。
その後は桟橋の陰でエンジェルとマーカスの一騎打ち。…拷問を受けたエンジェルは体中ボロボロというか激痛が走っているはずなんですけどねぇ…どう見ても普通に闘っています。ボロボロなのは服だけ(笑)。
マーカスを倒し、アマーラの指輪を嵌めて桟橋に上がるエンジェル。ここは良いシーンでした。エンジェル・ファンにとってはたまりませんね。200年闇の中で暮らしてきたヴァンパイア。2度と見られるはずのない太陽。指輪の魔力によってあるはずのない奇跡を体験したエンジェルの心中には様々な思いがあったことでしょう。初めは少し戸惑いがちな表情が徐々に柔らかくなっていく様は見ていて感動的でした。
「青白く見える。周りのどの人間よりも」というオズの台詞がまた泣かせます(泣)。

ビルの屋上(SUNSET)
1分1秒を惜しむかのように、夕陽を眺めるエンジェル。どこか子供のようなあどけない表情でした。その横には付き合いのいい男、ドイル(笑)。ドイルってエンジェルのこと好きですよねぇ。構いたくて仕方がないって感じ。
エンジェルがおよそ200年ぶりに太陽の下に姿を現すシーンも感動的でしたが、このシーンもとっても良かったです。哀しくて。
ところで、全く同じカット(エンジェルの横顔)が繰り返し映し出されますが…規定時間に足りなかったのでしょうか?(笑)

「指輪があれば9時から5時に人を助けられるんだぞ」
「昼の間は俺は必要とされていない。人間が途方に暮れるのは暗くなってからだ。光の中に住めば夜道に迷う者に気が付かない。指輪を嵌めれば俺もそうなってしまう」
「…不眠症の奴等の面倒をみるか」
「ドイル。もう決めたんだ。俺はやはりこの指輪を嵌めて生きていくべきじゃないんだ」
日が落ちる瞬間を静かに見つめた後、エンジェルはアマーラの指輪を外し、足元に転がっていた煉瓦の欠片で指輪を叩き潰す。緑色の光が拡散し、指輪は魔力を失う。
気分を変えるように、しかしどこか寂しそうに口を開くドイル。
「イカれた元カレに追われてたレイチェルが礼を言ってくれって。困難でも信念を貫くと電話で言ってた」
ドイルの言葉に嬉しそうに微笑むエンジェル。
「…お前は知らないが、今日は良い日だった」
満足げに言った後、ぽつりと付け足す。
「拷問されて死にかけたことを除けばね」
「よく耐えたな」
「そうでもない。もう少しでぶちまけるとこだった。あと1回でもぐさっとやられたら指輪をやってた。…お前のママもくれてやった。ママ元気か?」

エンジェルが何を指して「良い日だった」と言っているのか私には分かりません。レイチェル絡みなのでしょうけど…。
エンジェルはドイルのママと面識があるのでしょうか? ないですよねぇ。どうしていきなりこんなジョークが…。しかも「ママ」(笑)。

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