神戸二中・兵庫高校サッカー部創部90周年記念祭 



神戸二中・兵庫高校サッカー部は今年、創部90周年を迎え、岡野幸弘神戸高校校長をお迎えし、山内茂弘兵庫
高校校長、大杉教頭をはじめ、OB、総合クラブ武陽会、保護者など総勢180余名の出席を得て、2011(平成23)年10月2日記念祭を開催しました。

1908年(明治41)の神戸二中開校年度から、FOOTBALL が行なわれ、1912年(明治45)に野球部付属の蹴球部として、御影師範との対外試合に4‐2で勝利を収めるなど活動を開始。1921年(大正10)に独立、正式に「神戸二中蹴球部」として創部されました。
 現在の全国高等学校サッカー選手権には、前身の日本フートボール大会5回を含め、7回全国大会に出場。第7回(1925・大正14)、第27回(1949・昭和24)、第31回大会(1953・昭和28)の三度8強入り、また多くの名選手を輩出して今日に至っています。
 90周年記念祭は、午前の記念式典・神戸高校サッカー部を招待した記念試合・OB交流戦。午後の記念講演・
祝賀会の二部構成で行なわれました。

[第1部・於兵庫高校グラウンド]
〈記念式典〉午前9時40分。ABCアナウンサー小縣裕介(77陽会)の司会進行のもと、兵庫高校・神戸高校両校選手団の入場で式典が開会。厳粛な雰囲気の中、国歌、校歌斉唱とともに国旗、校章旗を掲揚し、掲揚台に向かい
歴代物故先輩、東日本大震災犠牲者に黙祷。
次に兵庫高校山内校長の式辞、神戸高校岡野校長からご祝辞をいただきました。山内先生からは、巣立った者にとって母校は心のふるさとであり、その歴史の中で育まれてきた武陽魂が現役高校生へ継承されていることへのサッカー部の貢献を、岡野先生からは兵庫高校と神戸高校の関係をブラジルとアルゼンチン、イングランドのマンチェスターユナイテッドとシティなどサッカー界のライバル関係に例えられ、ライバルとして互いに切磋琢磨し、成長しあう友としての貴さをお話していただきました。続いて、主催者を代表して武陽サッカークラブ(サッカー部OB会)会長
新居大典(65陽会)からご来賓や関係者各位へ、また90年にわたる先輩方のご尽力への感謝の意が表わされました。神戸高校サッカー部OB会から本日の試合使用球の贈呈を受け、最後に両校校長、OB諸氏が審判団、選手を激励し式典が終了しました。

〈記念試合〉10時05分、兵庫高校のキックオフで始まり、前半兵庫が試合を支配するも神戸もスピードとパワーを活かしたカウンター攻撃で対抗。0‐0で後半へ。 
後半12分、一瞬の隙をつき神戸が先制。兵庫も4分後の16分、MF藤原敬介(3年)のゴールで同点。その後、互角の展開となり、緊迫した試合展開が続きましたが、終了2分前の38分、MF松本信行(3年)の左サイドのドリブル突破からのクロスに決定的なチャンスを迎えましたがシュートが相手GKの正面をつき、その直後のカウンターをきっかけに神戸高校に決勝点を許し、1‐2でタイムアップ。シュート数13対8で優勢に試合を進めていただけに兵庫高校にとっては少し残念な結果となりましたが、最後まで目の離せない熱戦に両校選手に惜しみない拍手が贈られました。試合の主審を務めた前田晃男(85陽会)以下、副審来田(2年)、清山(1年)、第4審判平雄一(85陽会)の審判団のフェアな判定、スムーズな運営も見事でありました。
試合終了後、両校校長を中心に兵庫高校、神戸高校参加者全員が肩を並べ、記念写真の撮影が行なわれ、両校サッカー部の絆が深まったひと時でした。
11時45分、兵庫高校OBによる交流戦がキックオフ。空の上から先輩方に見守られ、選手たちは世代を超えた試合を楽しみました。

[第2部・於ウイングスタジアム神戸内研修室、レストラン「ウルティモ」]

 第2部は兵庫区のウイングスタジアム神戸に会場を移し、2時30分から、一北四郎氏(44陽会)による「兵庫高校サッカー部90年の歩み」と題した記念講演、3時から山内校長、大杉教頭をはじめ、総合クラブ武陽会会長で武陽
野球倶楽部会長の勝順一様(54陽会)、神戸新聞社山中英夫運動部長、神戸高校・長田高校両校のサッカー部OB会のご代表をご来賓としてお迎えして祝賀会を開催。OB、現役含め、118名出席の盛会となりました。
ご来賓方のご祝辞のあと、OB功労者の顕彰式に続き、現役チームに伝統の継承のシンボルとなる、公式戦用の正・副ユニホームが堀将寛主将(3年)、西村洋平副主将(3年)に香山匡史最高顧問(35陽会)から手渡されました。今春着任した鵜野敬二郎監督(顧問)、堀主将から謝辞があり、その中で堀主将は目前に迫った全国高校選手権予選で「一戦必勝で全国大会出場を目指します」と力強く宣言。出席OBからも応援の歓声が上がりました。続いて、
木下健最高顧問(37陽会)のご発声による乾杯で歓談の時間へと宴は進みました。最後に、新居会長の謝辞、
畑喜春氏(47陽会)主導による三三七拍子、万歳三唱、校歌大合唱でめでたくお開きとなりました。
90年の歩みの中で、過去のサッカー部の歴史を彩られた大先輩方から101陽会の現高校一年生部員まで、伝統を作り上げてきた者と、これからの伝統を継承していく者がひとつになった一日となりました。
最後になりましたが、創部90周年祭開催に際し、格別のご配慮をいただいた山内校長はじめ兵庫高校の先生方、武陽会役員様方と、お忙しい中ご臨席賜ったご来賓の皆様方にあらためて御礼申し上げる次第です。
ありがとうございました。
                                             以

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