ノイズ

 見る価値 ☆☆☆


 香港を舞台にしたホラー映画です。深夜に流れる恐怖体験を語るラジオ番組がありました。それを取材しに来た香港系アメリカ人のメイビア、彼女が取材中番組に一本の投稿電話が入ります。

 とまあ、話の滑り出しはこんな感じです。電話の内容は巨大な頭を持つ赤ん坊を見たことがある、という内容。早速、ラジオ番組とメイビアの取材チームはその真相に乗り出しますが、彼らを見も凍るような恐怖が襲いかかります。

 ・・・って、なんじゃこりゃあ!!責任者出てこいやぁ!!

 エンディングを見た瞬間僕が叫んだ言葉です。最後の場面、主人公のメイビアがカメラマンを連れて赤ん坊を目撃したという場所に行くのですが、その建物の中で彼女が恐怖の対象を見た瞬間カメラが壊れて映像も消え、そのままスタッフロールへ突入。

 馬鹿にしとんのか?なんやねんそれは一体。男やったら最後までやらんかい!

 ホラーとしてのジャンルは陰湿+びっくり系という感じでしょう。いずれにしてもリングや呪怨を超える恐怖ではありません。それにしても日本のホラー映画は優秀ですね。

 ところでこのエンディングの方法は以前ここでも紹介したブレア・ウイッチ・プロジェクトのパクリですね。あの作品も最後に同じようなすっきりとしない後味を感じました。腹が立つので0点付けてやりました。


暗い日曜日

 見る価値 ★★★

 今回は良い映画を見ました。タイトルも暗いですが内容もやや暗めです。でも良い映画です。

 ちょっと設定が複雑で説明できないのが何とも悔しいのですが第二次世界大戦下のハンガリーが舞台です。もうこれだけで物知りな方は大体の話の筋が読めたかも知れませんが、ナチスやユダヤ人といったキーワードが絡んでくるお話です。

 「暗い日曜日」とはその物語の中に出てくるピアニストが作曲した曲で、この物語はこの「暗い日曜日」という曲にまつわる物語なのです。とても良い映画です。

 それと今回も言いますが女優さんがすごく綺麗な人です。

MIB 2

 見る価値 ★☆☆

 おなじみの「メン・イン・ブラック2」です。もう見た人も多いことでしょう。一応知らない人のために説明します。

 地球には実はすでにたくさんの宇宙人が入ってきている。これがこの映画の世界観です。宇宙人は人間に成りすまして社会に紛れているのですがそれを地球人が知ってしまうと大パニックになる。だから秘密にしているんだ、ということです。

 そういうことで、地球にはやってきた宇宙人に対応する機関が秘密に存在しています。そこでは国が外国人に対して行うようなこと全般を行っているわけです。メン・イン・ブラックとは、その中でも犯罪を犯す宇宙人を取り締まる、国際警察のような機能を持っています。

 この物語はそのメン・イン・ブラックの活躍を描いたものなのです。まあストーリーはお決まりで、笑いあり、アクションあり、って感じで、特に語るほどのものでもありません。見てて面白いという程度のものです。だから今回は1点にしました。

 確かに面白いのですが、まあ心には残らない作品でしょう。

ダブル・ビジョン

 見る価値 ☆☆☆

 何というのか・・・。実際よく解らない映画です。台湾で起きた奇怪な殺人事件、被害者は水のないところで溺死していたり、火のないところで焼死していたりします。刑事と米国から呼ばれたFBI捜査官がこの連続殺人事件を追うわけですが、結局はカルト集団の絡んだ呪いみたいなもの、ということに落ち着いてしまってタネも仕掛けもありません、みたいな状況で終わってしまいます。

 途中いろいろと手がかりがあったのに、すべてほったらかしになっていたのがもう訳解りません。主人公の刑事とその奥さんが離婚の危機に陥っていたのに最後には仲が戻っていたのもなぜ?という感じです。

 別段怖くないし、意味も分からないので見る価値ありません。そうそう、ダブルビジョンというのは一つの眼球に二つの瞳がある人のことで、昼間は千里の先を見据え、夜は霊を見るのだそうです。あ、今「れい」と書いたら一発で「霊」と変換されてしまいました。最近多用しているのかな?嫌な傾向だ。

呪怨

 見る価値 ★★★

 この映画は本当に怖いです。ただ、ただ怖いです。やはりホラーは邦画だ、ということを再認識しました。人に恐怖を感じさせるのに凄惨な殺人を見せる必要は全くないのですね。

 ある家で一家心中がありました。それも父親が何かに憑かれたようになってしまって母親と息子を殺して自分も自殺したという凄惨な物でした。

 恨みを持った母親の伽椰子と息子の俊雄は浮かばれません。二人は呪いとなってその家に住み着きます。

 この映画の怖さはなんと言っても二人の霊の存在感です。洋物映画のようにいきなり出てきてびっくりさせるとかそういうものではなく、気がつけばいるのです。

 夜中、目が覚めて、天井を見るとじぃ〜っとこちらを見ているのです。そしてゆっくりと近付いて犠牲者を闇の中に引き込んでいくのです。

 ボクも映画を昼間に見たのですが、夜寝るときに真っ暗な中で思い出してしまいました。形容仕様のない気持ち悪い声、また思い出すのが怖いです。

 怖いものを見たい人は是非見てみましょう。これは本当に怖いです。