サンプル・プログラム:インストール
WEB アプリの作り方に入る前に、
まずは、実物を動かしてみましょう。
インストール作業は大きく分けて、
1. プログラムの展開
2. データベースへデータを登録
の2段階になります。
●1. プログラムの展開
ココ をクリックして、
simple.zip というファイルを
適当なディレクトリにダウンロード (保存) してください。
ZIP を展開し、
c:\Apache24\htdocs
の下に置きます。
htdocs\simple\index.html の位置になるようにします。
プログラムのほうはこれで終了です。
●2. データベースへデータを登録
現段階で、最初からデータを作るのはキツいので、
予め用意してあるデータを読み込む事にします。
データベースへのデータの読み込みは、pgAdmin を使用します。
"C:\Program Files\PostgreSQL\9.2\bin\pgAdmin3.exe"
を起動します。
以後、細かな作業が続くので、
先に、全体の概要を述べておきます。
・ログインロールを作成する
・データベースを作成する
・バックアップファイルをリストアする
では、以下、作業の詳細です。
<ログインロールを作成する>
各データベースへのアクセス権限を制御するためです。
・[PostgreSQL 9.2 (localhost:5432)] をダブルクリック
・パスワードを求められたら、
postgres で、[パスワード保存] にチェック
・[ログインロール] を右クリック。[新しいログインロール...]
・「プロパティ」タブで、
ロール名:web_sample
・「定義」タブで、
パスワード:web_sample
パスワード(確認):web_sample
・「ロール特権」タブで、
全てにチェックを入れておきます。
・[OK]
<データベースを作成する>
データの入れ物だけ作成しておきます。
引き続き、pgAdmin を使用します。
・[データベース] を右クリック。[新しいデータベース...]
・「プロパティ」タブで、
名前:doc_list
オーナー:web_sample
・「定義」タブで、
エンコーディング:UTF8
Template:template0
コーレーション:C
文字型:C
・[OK]
<バックアップファイルをリストアする>
実際のデータを読み込みます。
・ココ をクリックして、
doc_list.backup というファイルを
適当なディレクトリにダウンロード (保存) してください。
・pgAdmin に戻ります。
・[データベース]、[doc_list] を右クリック。[リストアー]
・ファイル名欄に、上で落とした doc_list.backup を指定。
・[リストアー]
・[完了]
・一旦、[F5] キーを押した後、
左ペインを展開していって、
データベースが取り込まれている事を確認してみてください。
# データベース doc_list、スキーマ public、
# ・テーブル doc_data に列が 10個、
# ・テーブル person に列が3個、
# 作成できていれば OK です。
以上で、インストール作業は終了です。
正しくインストールできたかを確認します。
・Apache を Start します。
・http://localhost:8080/simple/ をブラウザで開きます。
・ログイン画面が開きます。
・Username: user1
Password: 12345
[Login]
・一覧画面が開きます。
ここまでくれば、OK です。
実際に、データを編集したり、
新規に追加したりしてみてください。
上記のように動作しなかった場合、
以前に遡って、間違いが無かったかをチェックします。
ありがちなミスと解決方法を列挙しておきます。
・日本語が文字化けする
PHP の設定に戻って、php.ini の内容を確認します。
設定を変更したら、Apache を Restart するのを忘れずに。
・Fatal error: require_once() と出る
[function.require]: Failed opening required 'Smarty/libs/Smarty.class.php'
と出たのなら、
Smarty の設定に戻って、
Smarty コードのコピー場所が間違っていないかを確認します。
・Fatal error: Call to undefined method MDB2_Error と出る
PostgreSQL の設定が正しくありません。
ログインロールのロール名などが間違っていないかチェックします。
[データベース]、[doc_list] を右クリック。[プロパティ...] で、
内容を確認します。
設定が変えられない項目が間違っていた場合は、
一旦、データベース doc_list 自身を削除してから、
「データベースを作成する」以降をやり直したほうがいいでしょう。