男たちの大和/YAMATO 長渕剛の主題歌もよかった。 / ★★★★ 母のお供で観に行ったのですが、もう初めから泣き始めた母につられて、私も大泣きでした。ご高齢者の比率が高い場内も大泣きモード。一種の集団ヒステリーかもしれませんが、ちょっと大和魂を奮い立たせられた私であります(笑)。 |
亀も空を飛ぶ 今年いちばん痛切だった映画 / ★★★★☆ 一週間ほど前に観たのですが、なかなか感想が書けませんでした。内容があまりにも痛切で、見終わったあと、号泣してしまいました。 |
世界 今年いちばん切実だった映画 / ★★★★☆ アニメの挿入やら、「東京物語」の臆面もない引用やら、今までの禁欲的な作風とは一味違ったジャ・ジャンクー作品。物語の背景も地方から北京へと変わり、その物語世界がいっそう近しく感じられました。本作を観ながら他のいくつかの映画を想起しましたが、いちばん近いのは蔡明亮でしょうか。蔡作品に感じるぎりぎりの孤独感、それが本作にも漂っているように思います。 |
ALWAYS 三丁目の夕日 開巻から涙・・・・。 / ★★★★ 私の隣に座っていた四十代ぐらいのご夫婦、映画が終わるや「ベタやなあ」「ベタベタや、ほな帰ろか」。人の好みはそれぞれですから、まあ、いいんですけど、自分が面白くないからといって、上映中の私語やメールのチェックはやめてくださいね。私は泣いたり笑ったりに忙しくて、それほど気にならなかったのですが、鈴木オートの親父さんみたいな人がいたら、怒られていたところですよ(笑)。 |
親切なクムジャさん 現実と虚構、どちらが恐い? / ★★★★ この二、三日、テレビのニュースを騒がせていた某一級建築士の顔が、チェ・ミンシクに重なってしまいました。倫理観や道徳観のタガが外れてしまった人間が、映画の中だけでなく現実に存在するということが、本作以上に恐かったです。 |
TAKESHIS’ 他人には勧めませんが・・・ / ★★★★ 巷では、「3−4X10月」と「みんな〜やってるか!」を合わせたような作品と評されていますが、確かにその通りですね。しかし、この二作を単品で観たときに感じた戸惑いや不満、本作には感じませんでした。 |
春の雪 時が過ぎるにつれて、余韻が深く・・・ / ★★★★ 『豊饒の海』四部作は読んだことがあるのですが、何せ数十年前なので、ストーリーの概略しか覚えてはいません。しかし『春の雪』はまさに「巻を措くあたわず」といった感じで、読み耽ったことをはっきりと記憶しています。で、妻夫木聡と竹内結子は少しイメージが違うのでは、と観るつもりはなかったのですが、撮影が李屏賓と知って観に行きました。 |
アバウト・ラブ/関於愛 about 異文化コミュニケーション / ★★★★ NOVAがスポンサーになってもいいような(笑)、使用する言語が異なる男の子と女の子の出逢いを描いた本作。三話形式のオムニバスということで、深度はありませんが、既定の言葉では定義できないような、微妙な想いをスケッチ風に描いて、しゃれた短編集のような仕上がりになっています。中国語学習者の私には共感するところも多々あって、とても楽しめました。 |
ベルベット・レイン 続けて二回観てしまいました。 / ★★★★☆ 王家衛の第一作「今すぐ抱きしめたい」を彷彿とさせる恐ろしいほどスタイリッシュな香港黒社会もの。「今すぐ〜」で共演したアンディ・ラウとジャッキー・チュンが再度共演しているのですが、そのキャラやふたりの関係が「今すぐ〜」に似ているんですよね。うーん、もしかしたらオマージュですか。 |
セブンソード 素手でも強いドニー・イエン / ★★★★ 開巻部分、誰がどうしたからどうなった、という過程がよく分からないままに、頭や手足がごーろごろ。「久しぶりのツイ・ハーク、大丈夫かあ?」とちょっと心配になりましたが杞憂でした。画面に色がついてからは(色がつく瞬間は息を呑みました)、美しい映像に引き込まれ、二時間半も全然長くなかったです。 |
四月の雪 ため息が切なかった。 / ★★★★ ホ・ジノ監督らしく感情の描写が繊細で、ほとんど起伏のない展開ながら、引き込まれました。特殊な状況における恋ですが、説得力はありましたね。ただ前二作ほどには共感しませんでした。全編にわたって、登場人物がほとんどふたりだけというのも、ちょっと残念でした。 |
シンデレラマン ユーモアに満ちた「男の世界」 / ★★★★☆ 大恐慌の時代を生きたひとりの誠実な男。この家族思いの男はボクサーだった。一度は挫折したボクサーの復活への軌跡を、何の衒いもなく描き出す正統派の大作。撮影や編集も素晴らしく、2時間24分の長尺ながら、すっかり引き込まれて涙々、最後には胸が熱くなりました。 |
運命じゃない人 ラストが惜しい。 / ★★★★ カンヌで四冠ということで、前情報なしに観ましたが、面白かったですねえ。三分の一が終わったところで、「ああ、オムニバス形式の奇人変人伝なのね」と思ったら、「あれれ、そういうことなの」と快く予想を裏切られ、三分の二が終わったところで、「ええっ、まだやるの」と唖然としました。何よりも、この着想が抜群でしたね。 |
頭文字D THE MOVIE よい子のみんなはマネしないように(笑)。 / ★★★★☆ 土曜日の夕方の回を観たのですが、観客の大半はガキンチョとヤングカップル、おばさんは私をふくめて四人。原作の漫画は見たことも聞いたこともないし、ドリフトの何たるかも知らない私。「何で観に来たの?」と言われそうですが、最近は香港映画の公開本数が少ないですからねえ。何でも観てしまうんですよ。と、そんな香港映画ファンの私には、カーアクション半分、コメディ半分の本作、なかなか楽しめました。 |
メゾン・ド・ヒミコ 人生いろいろ / ★★★★☆ 白いスーツと雪駄で踊るオダギリジョーが魅力全開。ファンでもないのに、思わずうっとりでした。って、やっぱりファンなのか(笑)。今年は出ずっぱりのオダジョーですが、役柄としては、このゲイがいちばんピッタリ。そのうえ、とてもやりがいのある役だったようで、「ノッてるオダジョー」って感じでした。 |
チャーリーとチョコレート工場 必殺お仕置き人! / ★★★★☆ 『ビッグ・フィッシュ』は期待はずれ。『シザーハンズ』は別格として、それ以外のバートン作品では『マーズ・アタック!』がいちばん好きという私、もちろん本作も、大、大、大好き! でした。 |
サヨナラCOLOR 恋は水色 / ★★★★ 追憶の恋と現在進行形の愛、死者と死者を悼む生者の物語を、わざとらしい演出で見せる竹中作品。しかし時折、挿入される空と海の風景がそのあざとさを中和してプラマイ・ゼロ。何とも個性的な作品に仕上がり、とても楽しめました。 |
美しい夏キリシマ 秀作でした。 / ★★★★☆
公開時には見逃した本作、アンコール上映されていたので、観に行きました。予告編を観たら、急に観たくなったのです。『父と暮らせば』で好きになった原田芳雄が出ていることも、理由のひとつでした。 |
亡国のイージス 原作未読の普通の映画ファンです。 / ★★★☆
阪本作品の中では「顔」と「ぼくんち」が好きなのですが、本作と同系統と思われる「KT」は観ていません。 |
妖怪大戦争 何とも楽しい妖怪祭 / ★★★★
当初の鑑賞予定リストには入っていなかったのですが、そういえば昔、『ゲゲゲの鬼太郎』いつも見てたなあとか、『帝都物語』も全巻読破したっけとか、懐かしい過去を思い出して観に行きました。正解でしたわ。いゃあ、面白かったですねえ。デジタル感とアナログ感の混ざり具合が絶妙で、思わずニコニコ。このCG全盛時代に着ぐるみかあ! って、その意気に感激。そのうえ、バカバカしいのも嫌いじゃない方なので、大爆笑させていただき、暑気払いにはもってこいでした。 |
リンダ リンダ リンダ 東京以外の関東って、なぜか懐かしい。 / ★★★★☆
『子猫をお願い』の「底抜けにいい人」がとても印象的だったペ・ドゥナ。その延長のキャラといった本作でも、とてもキュートで、中盤からあと、彼女の高揚がビンビン胸に響いて涙々でした。 |
星になった少年 原石の輝き / ★★★★
演技者としては未だ原石の感が拭えない柳楽クン。しかし、その存在感の輝きにはやはり圧倒されます。「誰も知らない」からぐーんと成長した柳楽クンは未だ成長の途上。私はこれからもその軌跡をずっと見守り続けたいと思います。 |
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ダニー・ザ・ドッグ 人それぞれ / ★★★☆
観ている間は気にならなかったものの、あとから思い返すと笑ってしまう設定が多々ありましたね。でも、週刊誌の星取表風にいえば、まあ「料金の価値はあり」。 |
マイ・ボス マイ・ヒーロー 「セーラー服と機関銃」裏バージョン / ★★★★
先週に続いて韓流シネマ・フェスティバル。女子高生がヤクザになるというのは薬師丸ひろ子の「セーラー服と機関銃」でしたが、本作はヤクザが高校生になるというストーリー。「学のない男にはソウルのシマは任せられない」と大ボスに命じられて、三十歳を越えたヤクザが年齢を二十歳と偽って高校に編入。ヤクザ世界とイマドキの高校生とのカルチャーギャップに大笑い。しかし、仁義に篤く礼儀を重んじるヤクザが、卒業証書のために同級生のイジメに耐えに耐えたあと、教師(塩見三省みたいなおっちゃん)をコケにするその悪ガキに、ついにキレてしまうところなどは胸が熱くなりました。 |
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チョン・ジュノ(右) |
受取人不明 聖と俗、美と残酷 / ★★★★☆
朝鮮戦争の傷跡がいまだ癒えない70年代、心に傷を抱えて生きる若者たちの青春物語。米軍基地のある町で暮らす黒人との混血児の若者、貧しく非力な若者、そして小さい頃に兄の悪戯によって片目を失った少女。この主演の三人がとても良かったです。特に俗性と聖性をあわせ持つ少女が素晴らしく、「サマリア」のふたりを彷彿とさせました。
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PTU コメディ風味のハードボイルド / ★★★★☆
ジョニー・トーのいいところは上映時間が短いこと。一時間半を切る作品で、しかし、並の大作を越える充実感を味わえるのだから、すごいですね。
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美しい夜、残酷な朝 THREE/悪夢 / ★★★
アジアの監督三人によるオムニバスの第二弾。第一弾の「THREE/臨死」は第三話のピーター・チャン篇がダントツでしたが、本作でも第三話のパク・チャヌク篇がいちばん面白かったです。「嫉妬」というきわめて今日的な主題を、バイオレンスとユーモアで描く。今回はユーモアの比重が大きくて、シーンと静まり返った場内で、笑いをこらえるのに苦労しました(笑)。また、主演の三人の演技も素晴らしく、なかなか見応えがありました。 |
ウィスキー ラスト以外は好きだった。 / ★★★☆
あのラスト、私は「えっ、これで終わりなの?」と、唖然としてしまいました。何か、狐につままれたような気分で、マルタのその後を鑑みる余裕もなく、それを考え始めたのは、翌日になってからでした(笑)。
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オペレッタ狸御殿 オー、ファンタスティック! by 外人さん / ★★★★☆
桜満開、老いてなお、遊び心満開の清順さん! いゃあ、楽しかったですねえ。全編、頬がゆるみっぱなしでした。 |
サマリア 聖少女 / ★★★★☆
上映が終わり場内が明るくなってから、一拍おいて猛烈な切なさに襲われ、トイレにこもって泣きました。元々、涙もろい方ではあるのですが、「トイレにおこもり」は久々でした(笑)。 |
コーヒー&シガレッツ 近頃では珍しい宣伝通りの映画でした。 / ★★★★
観終わって、もちろんコーヒーを飲みに行きました。ちょっとお腹も空いていたので、某ドーナッツ・チェーン店(笑)。雰囲気は問題外ですが、コーヒーをお代わりできるので、けっこう愛用しています。煙草も吸いたい気分でしたが、ずーっと昔にやめたのが残念。 |
甘い人生 イ・ビョンホン初体験 / ★★★★
韓流アイドルには興味がなくて、キム・ジウン作品として観に行ったのですが、タイトルバックで唸りました。イ・ビョンホンが、カッ、カッコよすぎる!(笑)。 |
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愛の神、エロス 泣いた、笑った、首をひねった。 / ★★★★
王家衛の第一話に参りました。「2046」でも扱っていた「満たされない愛」という主題をさらに凝縮して、ほとんどエッセンスだけを取り出したような濃密な物語。息をつめて見守りながら、最後には切なさに涙があふれました。ノスタルジックな美術や音楽、画面全体が涙でぬれているような撮影、さらに繊細なチャイナドレスに陶然・・・・。短いけれど本当に贅沢な作品、堪能いたしました。三十分で女の一生を見せるコン・リー、さすがですねえ。さらに「2046」ではほとんど出番のなかったチャン・チェンが、男の至高の愛を体現して、見事、リベンジを果たしました。 |
Shall we ダンス? 老眼鏡をかけたR・ギアが可愛かった。 / ★★★★
これといった不満があるわけじゃないけれど、何かモヤモヤしている中年男の心情に共感し、中盤あたりは涙々。日本版から十年、こちらが年齢を重ねた分、共感度が強まったという感じです。しかしラスト、何もかもがアメリカ特有のカップル文化に収束してゆく部分で、ちよっと気持ちが冷めてしまいました。でも、ダンスシーンにはワクワクしたし、笑わせ泣かせるコメディ映画の王道といった感じで、大いに楽しめました。 |
インファナル・アフェアV 終極無間 生は永遠の煉獄 / ★★★★
第一作で無間地獄に足を踏み入れたラウのその後を描く本作ですから、爽快な映画になるわけもなく、また第二作が非常に好みだったので、それほど期待はしていなかったのですが、練りに練られた作品という印象で唸りました。うーむ、そう来たか! |
阿修羅城の瞳 噂のふたりに陶然 / ★★★☆
(原作となった舞台は観ていないので、一般論としてですが)お芝居だと、たとえば装置ひとつで、そこが魔界であることを納得させることも可能ですが、映画では、それを実写で見せて納得させなければならないわけで、大変だったことは想像できるのですが、やはり不発の感は免れません。この映画に限らず、CGというのはつくづく両刃の剣だなと思います。 |
大統領の理髪師 家族の肖像 / ★★★★☆
今年上半期いちばん楽しみにしていた映画です。ソン・ガンホとムン・ソリと可愛い坊やの「家族の肖像」を見かけるたびにニコニコしてしまって・・・・。
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アビエイター 雲を追う男 / ★★★★☆
三時間近いこの大作を楽しめるかどうかは、ハワード・ヒューズに共感できるかどうかにかかっているのでしょうか。私の場合、ヒューズが「オークランドへ」と叫んだ瞬間、この男に恋をしてしまい、そのあとはずっとワクワクしっ放しでした(笑)。 |
香港国際警察 NEW POLICE STORY made in 香港 / ★★★★☆
おじさんパワー全開に涙、NG集を眺めながら思わず「ご苦労さん」と呟いてしまいました。 |
故郷の香り 王権の失墜、あるいは放棄 / ★★★☆
美しい風景を堪能しながらも、物語の方はいまひとつかなと思っていたんですけど、観終わった時にはヒロインに胸を打たれていました。 |
火火 喝! / ★★★★☆
詳しくは書けませんが、ラストが秀逸! 泣き笑いしながら、「ああ、生きるということはこういうことやな」と、強く共感しました。 |
理由 107の顔 / ★★★★☆
まず、ほとんど原作通りであることに驚きました。そして、原作を読んだときの感動と、映画を見たときの感動が、ほぼ等しいことにまた驚きました。さすが、大林さんですね(余談ですが、我が家ではずっと昔から、大林監督は大林さんと呼ばれています。愛と敬意をこめて・・・・)。
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犬猫 これからはスローライフですね。 / ★★★★
観ているあいだ、小さな共感に満たされて、頬がゆるみっぱなしでした。時々、ほんの小さな笑い声も立てたりしながら・・・・。
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カンフーハッスル バカやってんじゃないよ〜 / ★★★★
今年の映画初めはカンフーコメディ。実はこのジャンル、大好きなもので、期待大で臨みましたが、個性派ぞろいのおじさん、おばさんが、次から次へとトテツもない技を見せてくれるのが、とても楽しかったですね。それに主役のチャウ・シンチーは見た目もいいし(けっこうタイプ、笑)、それがあれだけバカやってくれるんだから、もうニコニコです。 |
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