夕陽之歌




月下美人の花が綻んで行く
静かに訴えかけるように

花が夜に歌えば 思い出すのは昨日だけではない
それはおそらくその旋律の中に
君がいるから




夕陽が海に沈み 今日に別れを告げる
君の名前をもう思い出せない

僕を責めないで
生命は待ってくれないのだから




君が記憶の中を通り過ぎて行った

歳月は寂寥でも  君がいたから喜びがあった

君がいるから喜びがある・・・・・


( 詩 :「路口」より )



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