台南&阿里山の旅(2001.8.31〜9.4)




台南・安平地区

台南を訪れたのは二度目。市中心部の名所旧跡は一度目にほとんど見学したので、今回は市街地を少しはずれた安平地区に行きました。安平地区は、安平古堡(ゼーランジャ城)や古い商館の跡が残る興味深い場所なのですが、詳しい地図がなかったので、足の向くまま歩き回りました。行き当たりばったりというやり方、けっこう好きなんですよね。



台南市政府

安平までバスに乗りました。「あれ、このバス、気持ちいい!」と思ったら、台湾のバスにしては珍しく、窓が全開。ギンギンに冷えている冷房車より、ずーっと快適。台南は北回帰線より南に位置しており、熱帯に属するのですが、思っていたほどは暑くなかったです。



安平古堡(ゼーランジャ城)

1624年、オランダが台湾を占拠した時、築いた砦。



安平天后宮の(女馬)祖さま
いっぱいいてはる(笑)。




「戯夢人生」を思い出させる「海山舘」



海山舘でちょっとイタズラ。陳昇のまねをしてみました(「別讓我哭」の中写真参照)。



台南の歐里桑

1.タクシーの運転手さん、その1。
台南駅前のバスターミナルで、安平古堡行きのバス(なぜか、安平古堡が終点のバスがあると思い込んでいたのですが、15番のバスの途中だった)を探していたら、「どこへ行くの」、「安平古堡に行くんだったら、これ」、「時間表はここ」、「それは帰りの時間、行きはこっちだよ」と懇切丁寧に教えてくれたおじさん。バスに乗る人なのかと思ったら、客待ちをしているタクシーの運転手さんでした(10分ほどして、バスに乗る直前に気がついた)。ちょっと押してくれたら、タクシーに乗ったかも。ありがとうの気持ちに、少しごめんなさいの気持ちが混じるのでした。

2.東興洋行の管理人、黄先生。
東興洋行はドイツの商館跡です。日本統治時代には警察だったとか。ここの管理人さん、黄先生に徳記洋行(イギリスの商館跡)への道順を聞いたあと、歩いていたらバイクの音。「もしや」と思ったら、やっぱり黄先生。ちゃんと行き着くか心配で、追いかけて来てくださったようでした。そこからはバイクに先導されて高橋尚子と化す Vivien(ちょっと小走り、笑)。徳記洋行からはバイクに二人乗りだよ(笑)。

徳記洋行にいた三人の兵隊さんとの合影
「僕たち、兵隊だけど、鉄砲を撃たずに書き物ばかりしてるんだ」
「很好、很好!」


3.タクシーの運転手さん、その2。
安平から戻る時はタクシーに乗ったのですが、「赤嵌楼(チーカンロウ)まで」という Vivien の言葉に、首をひねる運転手さん。声調を間違えたのかなと、ガイドブックを見せようとしたら、「ああ、ツッカンロウ。Ni大陸来的Ma?」。中国語の授業では、北京人の老師にも、上海人の老師にも、日本人の老師にも注意された Vivien の捲舌音も、ここ台湾では立派に大陸人として通用するのであった(笑)。このおじさんには「台湾語はできないの?」と聞かれました。新寶島の歌、歌ってやればよかったな。

4.薬屋の老板。
その後、街をぶらぶらしていると、急にさしこみが・・・・・。Vivien、ピンチ! しかし、ちょうど「陳徳聚堂」という三級古跡に行き当たり、トイレを覗いてみると、紙も石鹸もある一級トイレ(余談ですが、台湾の公衆トイレって、どこも清潔ですよね)。心おきなく用をすませました。そのあとは痛くも痒くもなかったのですが、夜は陳昇演唱會。最前列の席だからトイレに立つわけには行かないぞ、と念のため正露丸を買っておくことにしました。すると目の前に、漢方薬ではない普通の薬を売っている薬屋さんがあるではありませんか(お腹が痛くなると目の前にトイレ、薬を買おうと思うと薬屋の前。こういう方面、Vivien、けっこう運がよくて、自分では「小吉人生」と呼んでおります。笑)。入っていって「La肚子。要 Zheng lu yuan」と言うと、首をひねる老板。「Zheng lu yuan? ああ、Seirogan」。実は Vivien、「正露丸」と言うつもりで「正露圓」と言っていたのでした。で、「Wan」を強調しながら正しく発音する老板。「Zheng lu wan」。思わず復唱する Vivien。ところが「Zheng」の発音がお気に召さなかったらしく、今度は「Zheng」を強調しながら、また「Zheng lu wan」。もう一度素直に復唱する Vivien。やっとOKが出ました。にっこり笑ってうなずく老板。「謝謝!」を連発しながら、立ち去る Vivien ・・・・・(笑)。






陳昇&阿Von 台南演唱會(9.1)

今回は最前列の席ということで、陳昇に何かされるんじゃないかと、ちょっと緊張しました。前半は何事もなく進行し、それはそれでがっかりしたりもして(笑)。しかし終盤、うれし恥ずかし楽しいことが。でも、何があったかは、陳昇と Vivien の秘密にしておきましよう。
バンドのメンバー紹介の前に、「陳昇の日本朋友」ということで、会場の皆さまにも紹介していただきました。こういうのは苦手で、名を呼ぶ陳昇を無視した前歴があるのですが(その時は名前を間違えたしさ、ぷんぷん)、今回は目の前で逃げ隠れできません。陳昇に言われるままに立ち上がり、言われなかったけど、手なんか振ってしまいました。「大家好!」と叫んだような気も。してみると、意外にノリやすい体質だったっりして(笑)。
阿Von とは何度か顔を合わせていたのですが、今まで知らん顔 (お互いに人見知り)。今回、舞台の上と下とはいえ、「こんばんは」と挨拶を交し合えたのは、とてもうれしいことでした。







阿里山八景

コンサートの翌日は阿里山森林鉄道に乗って、一路、阿里山へ。嘉義では晴れていたのに、途中から雨。しかし、雨に煙る風景もまたよきかな。

阿里山で泊まったのは櫻山大飯店というホテル。汽車の中で客引きのおばさんに強引に押し切られたので、少し不安だったのですが、広くて奇麗な部屋。そのうえ、翌日、判明したのですが、嘉義行きのバス停のすぐ近く、郵便局の裏という好ロケーションでした。急に手紙が書きたくなって、陳昇と阿Vonに葉書を出しました。


櫻山大飯店の窓からの眺め。小雨が降っているのに夕焼け空という不思議な光景。


前日の雨もあがって、無事にご来光を拝むことができました。日頃の行いがよいと・・・・・(笑)。

朝焼け

ご来光

雲海


阿里山の人々

阿里山、今はオフシーズンのようで、それほど観光客は多くなかったのですが、それでも様々な人がいました。おじいちゃん、おばあちゃん、若夫婦、その子供、そして叔母さん(多分)ふたりという大家族。十人ぐらいの高校生の男女グループ。大陸の武漢からやって来た中国人の団体さん。金髪のカップル。ひとり旅の美しい日本人女性(これは Vivien ね、うふ)。マン・ウォッチングも Vivien の趣味のひとつ。面白かったよお。

高校生はさかんに全員集合で記念撮影をするのですが、メンバーの誰かがシャッターを押すという考えは最初からないらしく、誰でもいいからそばにいる人に頼むというやり方。武漢から来た中国人が彼らのためにシャッターを押す場面に思わず微笑。

右端のおにいさんは構図にいちゃもんつけている(多分)


武漢人も記念撮影が大好きのようでしたが、こちらはあくまで美しい風景に自分ひとりという構図。乗り越え禁止の柵の向こうに、ガイドさんが立つための台があったのですが、ガイドさんがその台を降りるやいなや、柵を乗り越えその台の上に直立不動の武漢人。思わずとなりのおじいさん(多分、武漢人)と顔を見合わせ笑う Vivien。その台で記念撮影をしたお調子者は三人いましたが、ガイドさんも笑いながら黙認していたりして、和気藹々。

お立ち台の武漢人
「おーい、ちゃんと撮ってくれよお」


そうそう、Vivien は武漢人から怒られました。走り回って写真を撮っていた時、「小姐!」の声に振りむくと、「%&#*=¥!」。聞き取れなかったけれど、「そこに立ったら邪魔、邪魔!」という意志ははっきり伝わってきて、泣く泣く引き下がる Vivien。日中友好のために涙をのみました(笑)。



姉妹潭

姉池

妹池

ふたつ合わせて姉妹潭



最後に、阿里山の犬と子供

「 小黒、Ni要幹嘛?」
犬にはなつかれる Vivien。

「怪姐姐来了、快逃Ba!」
しかし、子供には嫌われた。グスン。




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