このたびピンクリボンフェスタを開催するにあたり、ごあいさつ申し上げます。
女性のみなさまたちに可能な限り、楽しかったと喜んで頂けるお祭りは何かと考えに考えた結果、この催しを思いつきました。テーマは家族愛です。
家族のために世話をやくことに生きがいを感じているのが、あるいは自分のことを優先するのが少しうしろめたいと感じているのが、日本の女性たちです。そんな女性たちを蝕んでいるのが乳癌です。女性たちの心意気をよいことに、そして家族の「おかあさんはいつも元気」という思い込みの無関心から、なかなか検診に足を運べずに、どんどんと手遅れの乳癌をつくりだしているのが日本の社会なのです。欧米ではとっくの昔に、そんな女性たちに愛の手を差し伸べ、社会の仕組みが女性たちを検診を受けるように差し向けていったのですが、日本という国はどう見ても、女性たちを見殺しにしているようです。その証拠が乳癌死亡率が下がり始めた欧米諸国であり、依然死亡率が上昇しつつある日本でしょう。その意味で日本はやはり乳癌に関しては、発展途上国と言えるでしょう。これは長年乳腺外科を専門として、数多くの乳癌患者さんを診てきた私の経験からとても口惜しく、この現状を何とかしたいと思ってまいりました。そこでピンクリボン運動の展開を決意したのです。
ピンクリボンは乳癌の早期発見、治療の大切さを訴える国際的な啓発運動の象徴です。広くマンモグラフィ検診を啓蒙し、受診率向上を図ることによって、この湖南市から進行乳癌をゼロにしたいと言うのが、私の切なる願いです。どうぞ皆様お誘い合わせの上、本フェスタにご参加いただき、楽しみながら、乳癌検診についてのご理解を深めていただければ嬉しく思う次第です。
院長 寺田信國