医療職って、何と贅沢な仕事なんでしょう

 ローヤル社長の鍵山秀三郎さんが群馬県の長野小学校でお話した内容です。世の中には3つの幸せがあります。その一つは「やってもらう幸せ」です。赤ちゃんは、お腹がすいたら、大声で泣いてお母さんにしらせておっぱいをもらいます。またおむつが濡れてもお母さんが飛んできていろいろとやってもらって皆さんは幸せでした。それから、もう少し大きくなると今度は「できる幸せ」に遭遇します。字が書けるようになった、自転車に乗れるようになった、泳げるようになったと、これが自分でできるようになった時の幸せです。そして3番目の幸せとは何でしょう。皆さんわかりますね。これが3つの幸せの中で最高のものなのです。

 それは「人にしてあげる幸せ」です。人がしてほしいことをやってあげると、喜ばれますし、頼りにされますよね。鍵山さんのお話はここまでですが、病院に勤めていらっしゃるみなさんは、まさにこの「人にしてあげる幸せ」のまっただ中にいらっしゃるのです。これほど幸せに満ちた仕事はないのではないでしょうか。患者様は本当に心から健康になりたい、助けがほしいと思って病院にこられます。その気持ちは本当に純粋な気持ちです。そんな頼りきっていらっしゃる方々に冷たい言葉を浴びせかけるなんて、突き放して悲しい気持ちにさせてしまうなんて許せないと思うのが当然なのですよ。

 いろいろと今日一日患者様のためにお世話してごらんなさい。一生懸命つくした時に、その貴方のつくし方が、並み以上なら、ありがとうございましたと言われる言葉はきっとあなたの心を暖かくしてくれるはずです。普通の仕事ではこちらから有難うございますというのですよ、ところが尽くせば尽くすほどありがとうございますという言葉がかえってくるなんてなんて贅沢な仕事なのでしょう。ありがとうございますといわれて、ぽっと暖かい気持ちになった時、私はいつもきっとこの気持ちで私の寿命は今日は3日延びたかな、今日は一週間かなと計算することにしています。そんな気持ちになれば、またお返しで患者様に暖かい言葉をかけてあげれればもっともっと幸せが貴方の心を一杯にしてくれるのに、もったいなあと思う人が何と多いことでしょう。

 さあ、今日も一日、「人にしてあげる幸せ」で貴方の心をしっかり暖めて貴方の寿命延長をはかってください。