素敵な宿題

 

あるカップルの集まりに夫婦で参加した時に、カップルが仲良くする秘けつを宿題の形で教えてもらいました。とっても良かったので、そのさわりを御紹介いたします。

相手の良いとこ探し
 講師から素晴らしい宿題が出ました。貴方のパートナーについて、ある日、日を決めて、相手にはこっそりと、でも、じっくりと観察して、相手の良い所を探しをしてみなさい。そして、それを内緒で紙に書いてこの学校に持って来なさいというものでした。いや、これは面白い宿題だなと感心して、よしやってみようと意気込んでとりかかりました。なにしろ連れ添って24年のキャリアですから、頭の中で妻の事はいろいろ思い浮かべることができます。そこで、アパートの一室であれこれと妻の事を思い浮かべながら、紙にしたためていきました。とりあえず、何でも思いつくままに書き出してやろうと書き出すと、意外にたくさんあるものです。どんどん書いているうちに妻が愛おしくなって、とっても良い気持ち、ふわーと暖かい気持ちになってきました。ああ、講師は本当はこれが狙いであったのかなと気がつき感心してしまいました。他人にとっては恐らく余りたいしたことではない妻の良いとこかもしれないけれど、私にとってはとても大切に思えるものもあるのだなという事も、書いているうちに気付かせてもらっていました。いくつ良いとこがあったと思います?何と17個もあったのですよ。

相手を甘やかしてあげる日
 そして、またまた、講師から楽しい宿題がでました。良い宿題をもらったと、みんなワクワクしながら帰りました。でも、私の場合はどうしたらよいのだろうと少し心細くなってしまいました。だって、今回の宿題は「一日、日を決めて思いきり相手を甘やかしてあげましょう」というものです。 よく考えたら、私なんて最近はいつも妻を甘やかしているようなものだから、こんな事言ったら妻に叱られるかもしれないが、今さら何をやってもそんなに喜んでもらえないのではないかという心配が私の心をよぎったからです。講師の宿題が発表された直後にちらっと、横に座っている妻の顔を覗きこむと、ニャっと笑顔が戻ってきました。長年連れ添った夫婦です。妻が何を言いたいか直ぐにわかりました。話さなくてもわかったのです。二人がそれぞれ相手にやってほしいこと、それは妻が「もみもみ」、私が「とろろ御飯」です。私は妻の首や肩や背中を30分位かけて、心をこめて、マッサージをやったのですが、本当に腕や指先がだるくなってくる位やったのですが、妻はみんなへの発表の中で、「今日は甘やかしてくれる特別の日だからもっともっと時間をかけて特別にやってくれるのかなと思ったらいつもと同じ30分」と言われてしまいました。意地悪!
 でも、今回も、さあ、やってあげようと考えている間中、とても暖かい気持ちになっていました。そんな自分がとても素敵で、とても嬉しく思えてくるから、これも不思議です。他の人は相手からやってもらう事を期待して,とても興奮していたようですが、私は勿論、やってもらった時はとてもワクワクして嬉しかったが、正直なところ、やってあげている時の方が数倍ふわーっと幸せの、良い気持ちになっていました。妻の笑顔を見るとその気持が更に加速されたようです。

 最後に講師からのお言葉。また二人で、できれば月に一回くらいお互いを甘やかしあいをする日を作って、実行してみてください。ということでした。どっと暖かい笑いが教室を包みました。4っつのカップルはそれぞれに十分にこのおもしろい宿題を楽しんだようです
 皆さんも一度こんな宿題を試みられたらどうでしょう。