リーダー心得の条

 さあ、今日からあなたは辞令をもらったからには、あなたはリーダーです。あなたの昇進はあなたがその任に適任であると認められたからです。素直に喜びましょう。

 でも、リーダーとなったあなたは、今日から新しい仕事が始まることを認識して欲しいと思います。リーダーはふんぞり返っていて出来る仕事ではないことは御存じですよね。それなりの覚悟と心得えがないと勤まらない仕事なのです。まず、自覚してほしいのは、あなたが仕事をしなければ、可哀想なのは貴方の部下であり、患者様なのです。部下や患者様を不幸にしないために、仕事をやり遂げていきましょう。
 そんな仕事の半分以上は、今日から、あなた自身が見つけだしていかなければならなくなったのですよ。上司から仕事を命令されても、今日からは、あなたはその命令された仕事をよく検討して、部下と色付けをして、それ以上の内容に高めて実行していかなければなりません。言われただけの内容であれば、リーダーの資質は問われてきます。それがリーダーの勤めなのです。
 また、仕事がないからとボーとするようではリーダーの仕事はしていないことも肝に銘ずるべきです。こんな時こそ、自分らがまかされた仕事の今後の戦略を練ったり、情報を得る努力ができるチャンスなのですから。その際、視野が狭いと方向を見誤ることになります。場合により周囲の反発をまねくことになりかねません。そうならないための心掛けとしては、やはり院長の気持ちで自分の部署を見ることではないでしょうか
 

そして、どんなに忙しくとも、自分の部署で毎日何を改善すべきかをチェックするのもリーダーの仕事です。少なくとも、1週間に1つくらいは改善することがあるはずです。あなたは現場の責任者です。あなたが提案し改善をしていかなければ、あなたの職場はけっして良くはなりません。部下の気持ちがよく分かるリーダーでありたいと、ここまでは良いのですが、とんでもないことに、部下と一緒になって、上が悪い、病院が悪いと批判ばかりして、つらい仕事を背負わないリーダーは正直、リーダーが何であるかわかっていない人です。すぐにやめてもらわなければなりません。よいリーダーとは率先して改善していくことができる人です。リーダーが動かなければ誰もよくはしてくれないものなのですよ。場合によっては、部下に嫌われたり、煙たがられたりを恐れていたらリーダーは勤まりません。本当の意味で部下のためになる事を部下の言葉ではなくあなたの頭で考えましょう。
 さあ、常に前向きに、夢を持ち続け、それを部下に語り続けることによって部下の信頼を得てください。