“忙しい”を連発する人は本当に忙しい人?

忙しい忙しいをよく口癖にしている人がいる。それをいかにも誇らし気に無邪気に言うのでこちらも、つい「お忙しくて大変ですね」と相槌をうってしまいます。でも、こんな人は本当に忙しいのだろうか。単に段取りが悪いだけで常に仕事に追い回されているだけの人がかなり混じっているように思われてくるから不思議だ。そんな人は行き当たりばったり、思い付きで仕事をしているのが共通点です。優秀な人は少なくとも一日一回はその日の仕事を書き出して段取り、重要度を見直して計画的に自分のスケジュールを管理しているものです。

 貴方は目の前に二人の人がいて、片方は本当に仕事をたくさん持って忙しい人と片方はあまり仕事をもたない人がいたら、どちらにあなたの急用の仕事を頼みますか。私なら、まず間違いなく、忙しい人に頼みますね。

これは実体験からの判断です。たくさん仕事を持っていて忙しい人は先ず、時間の配分が上手になっています。大切な仕事と急ぎの仕事の判断が研ぎすまされています。手抜きしてよい所と徹底的に調査、実行する所のころ合いを学習しています。しかも、異種の仕事を合間に手掛ける事は息抜きにもなりますので、タフに見えます。そのように優秀な人と周りが認めていますから、ますます仕事がまわってきて能力に磨きがかかってくるのです。忙しくない人はこの反対、仕事を頼んでも、どこをどう取り組んでいったらよいか分からないから、そこまで心をもっていくのにかなりの時間を必要とします。時間の配分がわからないから、どうでもよいことに、こだわってこれにも時間を潰してしまいます。まだかまだかと催促しても仕事はこんなものだとマイペースで進むので、いつ完成するのか目処がたちません。経験が少ないので、期限をきれないのです。

 若い人は仕事の選り好みはしない方が無難です。なんでもどんどんこなして、忙しいという言葉が出そうになったら、自分の仕事の要領に何か欠陥はないかをチェックすべきなのです。若い頃にどこまで、たくさんの仕事が同時に手掛けられるかに挑戦するのもよい経験になるのではないでしょうか。勿論上司の理解と協力が不可欠ですが。若い頃に本当の意味での多忙を経験していない人は幹部になる年令になってのびません。どんづまりは、給料泥棒、穀潰しになるのがおちです。

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