クジラのページ クジラの解説

クジラ(鯨) Whale とは
 
クジラ目に属する海生哺乳類(ほにゅうるい)の総称で,クジラ類、イルカ類、ネズミイルカ類など78種がある。

ハクジラ亜目のクジラ
   
ハクジラ類の歯はすべて同じ型で,一つの個体が持つは歯はすべて同じ大きさである。ハクジラ類は,魚・ 
  イカや甲殻類などの無脊椎動物を餌(えさ)している。
    イルカ類・・体長4〜5mイカのハクジラをいう。 シャチは,イルカ類の中で最大の種で,餌の種類が多く
           水鳥や海生哺乳類も食べる。
    クジラ・・・・体長4〜5m以上のもの。大半は5mくらいの小形のものが多い。
           マッコウクジラはかなり大型で、オスは体長18.3m、メスは12.2mにもなる。小説「白鯨」にでてく
           るのはこのマッコウクジラである 
(オーナーの撮影した写真で紹介)

ヒゲクジラ亜目のクジラ

  
 ヒゲクジラ亜目には10種がふくまれる。ヒゲクジラは,歯の代わりにひげ板が縦にしたすだれのように上あ
  ごからたれさがっり,餌のプランクトンやオキアミをこし捕って食べている。ひげ板の数は左右両側に160〜 
  360ずつある。シロナガスクジラは最大で体長30m,体重200t以上にも達するものがある。
   ヒゲクジラ類は,夏はプランクトンの豊富な北極や南極の海で過ごし,秋から春にかけて,熱帯または温帯
  の海へ移動する。

クジラの潮吹きってなに?
   
クジラには,哺乳類なので肺呼吸をしている。頭頂部に1〜2つの噴気孔があり,ここで呼吸をする。クジラ
  のいるのもで,潮吹きは,肺の中の水蒸気や噴気孔のまわりのくぼみに入ったわずかな水を息をはき出す
  ときに吹き上げているもので,呼気でまわりの海水を吹き上げているわけではない。

クジラはなぜ長時間潜水できるかできるのか?
 
クジラが長く潜水できる理由
  @ クジラは,同じ大きさ・体重の哺乳類よりも血液量が多く,血液やミオグロビンを多く含む筋肉組織に酸素
   を蓄える能力が高い。
  A 1回の呼吸で入れ得られる空気は,胚の容量の80〜90%。これに対して,ふつうの哺乳類では10〜
   20%。
  B クジラは組織内の二酸化炭素が多少蓄積しても抵抗性があり,他のほ乳類のように,すぐに呼吸で排出
   する必要がない。
  C 潜水中,心臓や脳などの期間に重点的に酸素を供給する。
   以上のようなしくみで,マッコウクジラは75分間息をとめることができ,深海に住む大型のイカを求めて水深
   500m〜1000mまで潜水する。

クジラの妊娠期間はどのくらい?
  
メスの妊娠期間は種によってことなるが,9〜16カ月。ふつうは子供を1頭を水中で出産する。子供は生まれ
 てすぐに泳ぐことができ,呼吸のために自力で水面に浮上して最初の呼吸を行う。 母親の性器の両側のすき
 まに2つの乳頭があり,この乳頭から乳を飲む。
   に体長7m、体重1.8tであるが、最初の1週間で体重が2倍になり、生後7カ月で体長17m、体重22tまで成長

クジラの会話
 
 クジラは鳴き声をソナー代わりにして,自分の位置を決定するとともに,仲間との情報交換を行っている。クジ
 ラの出す音は,反響定位のための舌打ちのような音と,会話の声の2つがある。どちらも鼻嚢(びのう)に空気を
 出入りさせて発生している。

つぎに続く