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実験 盲斑と黄斑の形と大きさを調べる

目的〕 ヒトの眼の盲斑や黄斑の位置・大きさ・形および錐体細胞と桿体細胞
    の分布範囲を調べる。
〔材料〕 検査棒(5種類),赤・緑・青のマーカー,30cmの定規,

〔参考〕ヒトの眼の構造と機能 
 虹 彩:眼球内に入る光量を調節。
 水晶体:光を屈折するレンズ。厚さ
  を変えてピント調節をする。
 毛様体:毛様筋のはたらきで水晶体
  の厚さを調節する。
 ガラス体:眼球の形を一定に保つ。
 網 膜:光を感じる視細胞(錐体細
  胞と桿体細胞)が分布。
 脈絡膜:網膜に酸素と栄養を供給す
  る膜。
 強膜:丈夫な膜で眼球の形を保つ。

A.盲斑の位置・大きさ・形の測定 
1.図2のようにして定規で頭部と記録用紙との間を30cmに保つ。
2.被験者(検査される人)は,左眼を閉じて右眼で記録用紙の中央部をじっと注視
 する。
3.検査係の人は黒色検査棒を中心部から180度の方向(右方向)にゆっくりと動か
 す。このとき被験者の眼が検査棒について動いていないことを確認する(図2)。
4.検査棒の黒丸が消えたところを記録する。これは黒丸が盲斑部に入ったためであ
 る(図3)。検査中,被験者は記録用紙の中央部を注視すること。
5.盲斑部に黒丸を置き,検査棒を左右・上下・斜め方向に動かして黒丸の一部が顔
 を見せ始めた位置を記録する(図4)。


    10cm定規,記

6.盲斑の角度を調べる。眼球の直径を2.5mmとすると,網膜と記録用紙との距離は
(30+2.5)cmとなるので,次の式に代入して盲斑の横方
 向と縦方向の角度を求める(図5)。
  横方向の長さをacm,縦方向の長さをbcmとすると。
横の角度: tan@=a÷32.5=○○→@°
縦の角度: tanA=b÷32.5=○○→A° 
○○の数値に近い値をtan表より探してそれぞれ角
 度@,Aを求める。