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ハワイ諸島とキラウエア火山

ハワイ諸島

ハワイ諸島(Hawaii Islands)は,大小130以上の島からなる諸島で北太平洋のほぼ中央にある。おもな島は北から,カウアイ島,オアフ島,モロカイ島,マウイ島,ハワイ島である。いずれも火山活動によってできた島で,ハワイ島はその中でも最大でビッグアイランドと呼ばれ,現在でも活動中の火山がある。熱帯にあるが海洋性気候のため年中気候は穏やかで,19世紀初頭にカメハメハ大王が統一王国をつくったが1893年に王制がたおされて,1898年にアメリカ合衆国領となり,現在ではハワイ州となっている。州都はオアフ島のホノルルである。

ホットスポットとハワイ諸島

ホットスポット
   
ホットスポットとは,地球の内部にあるマントル物質が,長い期間にわたって上昇流とし
 て湧き出す場所である。日本の火山などを含むほとんどの火山は,プレート境界にあるが,
 ハワイ諸島の火山はそうではなく,プレート境界から
4000kmもはなれており,ホットスポッ
 トの上を太平洋プレートが移動することによって作られた火山列である。

ハワイ諸島

太平洋プレート

●ハワイ諸島の成因

 ハワイ諸島は,カウアイ島やニイハ
ウ島など,北西にある島ほど浸食がす
すんだ古い島になっており,南東の島
ほど浸食がなく新しい島となっている
一番南東にあるハワイ島は現在でも火
山活動が行われ最も大きい島である。
これは,ホットスポット真上に次々と
できた火山島が,北西方向に移動する
太平洋プレートにのって北西方向に移
動したためと考えるとうまく説明でき
る。

 ハワイ島の500km北西にあるカウア
イ島はハワイ島より
500万年古い。
古い島ほど自重で小さくなり,新しい
ハワイ島はまだふくれた状態にあると
考えると島の大きさも説明できる。

ワイのホットスポットはカウアイ島か
ら北西に天皇海山列へと続いている。

ハワイ諸島のホットスポットの活動は
7000万年は続いてきたと考えられ
ている。