新疆、ウイグル自治区の旅-そのF

Eではやきもきしながら漸く機上の人となり、無事ウルムチに到着できました。
いよいよ最終編です。紆余曲折を重ねながらも旅は最終章に入ります

2001/7/25(水) DAY 13

16:10 Urumqi (烏魯木斉)19:00 Turpan(吐魯番)名所見物20:30 Turpan帰着
Turpan/トルファン賓館

ウルムチ空港での慌しい食事を終えると、待ってましたかのように四輪駆動車に乗り込まされる。

今日の日程は忙しい。高速道路を一路、トルファンまで向かうのだ。トルファンまでは直線距離で200kmほどある。
この道路は最近出来たそうで、たいそう立派なものだ。
無論、ウルムチ郊外に出ると周囲は一面の荒野と岩山である。
高速道路に沿って、高い山の中腹に鉄道が見える。
北側には遠くにアルタイ山脈の雪を被った高峰が霞んで見える。
なかなか雄大な、中央アジアらしい風景だ。

途中の道路沿いに、有名な老風口の風力発電塔群が聳えている。その数は200以上ある。最終的には2000まで増やすそうだ。
またその先には石油採掘リグが聳えている。
新疆のエネルギー革命は着実に進んでいるが、それに比例して深刻な環境汚染も進行している。
またこれらのエネルギー開発はまさしく、この地のウイグルなどの地元民族からの収奪に他ならない。
ウルムチからカシュガルまで最近開通した鉄道も、目的はそのものに他ならない。

風力発電塔の群像

ブドウで有名なトルファン。
何故か甘い響きのある地名だ。
道沿いには多数のブドウ畑と、天日を利用した乾ブドウ小屋がある。風通し良く乾燥しやすいように、煉瓦壁は網目状に組まれている。新疆に20回近くも行っているという知り合いのNさんは、カシュガルとトルファンが一番好きだという。ここは内陸でありながら海面下100m以上の低地である。そのため、夏の暑さは酷いという。

車は町を通り過ぎ、更に東に向かう。ガイドは、「まずは観光名所の探訪だ」という。ここトルファンでは、街中でも観光客(殊に日本人)目当ての客引きが跋扈するので有名らしい。孫悟空で有名な火焔山も、夕陽時にはそれこそ火焔が燃えるように見えるのかもしれないが、実際は赤茶けた岩山でしかない。

 


火焔山をバックに走る
ベゼクリク千仏洞には数十の仏窟があるが、イスラムの影響で壁画の仏像の全てが頭部を抉り取られている。
幸いにも営業時間(?)終了間際だったのか?煩い客引きに纏わり付かれずに済んだ。

 高昌故城ではロバ車に乗ったが、運転している子供達が帽子、装飾品や服などを備え付けの箱から出してしきりに売り込む。
 「1000円、安いよ!」こんな時は明確に断るに限る。
それでも最後には馬車代を請求されてしまった。
どうもガイドとぐるとしか思えない。

皆さんも行かれる機会があればご用心ください。

Hotelの料理は、今までの町とあまり変わらない。そろそろウイグル料理にも飽きてくる。トルファンの名物なので、旅行中で初めてワインを飲む


ベゼクリク千仏洞
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