新疆・ウイグル自治区の旅ーそのB

2001/7/21(土) DAY 09

7:30起床12:30出発13:00レストハウス14:0015:40カラクリ湖/Pao

偶然にも、この地域に住んでいる人口3万5千人ほどのタジク族の結婚式を見学することが出来た。言語はイラン系の民族らしいが、なかなかの美形である。タジク族の女性は独特の衣服をまとい、帽子にも細やかな刺繍がしてあって華やかである。新婦姉妹を表敬訪問したが、床にはカーペットが敷き詰められ、色々とご馳走が並んでいる。家に入ってご馳走になる。言葉は通じないが心は通じる。ガイドも色々と説明してくれる。
夜はパオ(Pao)に寝る。竹の骨組みを皮や織物で覆ったものだが、ここでは営業用の宿泊施設となっている。不思議なことに、パキスタンでは腹具合は全く問題なかったのに、中国に入るといきなり不調だ。夜間に何回か往復したが、ここのトイレには参った。開放的というか、まあご想像に任せます。
シュラフに入っていたので、冷えると思ったパオの夜は快適に過ごせた.それにしても星空の美しいことよ!
タシクルガンからは平原の旅となる。一挙にカシュガルまで行けないこともないが、今夜はカラクリ湖畔で泊まることにした。そのほうがこの地域の特殊性を十分に味わえると思ったからであった。
湖は済んだ水である。ムスターグアタ山の眺望が素晴らしい。
昨日は長い長い一日であった。波乱に富んだ1日であった。こんな経験はなかなか出来るものではない。有り難いか?あるいは迷惑か?評価の分かれるところだが、自分で選択して来たからには言い訳は許されない。全て自己責任だ。昨夜はぐっすり寝させてもらったが、今朝も早起きして市内を回る。小さい町だ。でも早くから人々は仕事に出かける。玉の研磨所も早朝から仕事だ。 この町は出入国管理でできた町で、歴史は浅い。朝食後、石塔城を見る。城はかなりの規模の遺跡だが、修理らしきものも殆どされず、荒れるに任せている。背景の山々は荒涼たる岩山だ。朝日に輝いて美しい。
暇を告げようとすると、祝賀の踊りに付き合うように言われる。鷹の飛ぶ様子を表現したと言う踊りだが、皆 飽きもせず輪になって踊っている。頃合を見計らって引き揚げたが、歴史を秘めた中央アジアの旅の行く末は知れない。こうなればもうじたばたせず、流れに身を任せるのみである。