奥穂高岳の旅−「奥穂南稜」登攀 その3
2004年8月12(木)〜16日(月)      同行者:NK,UT
記録
2004/8/15() DAY 04

8:00起床、朝食、日光浴12:00出発…14:00上高地…15:00小梨平野営場16:00入浴19:00就寝
今日のジャンダルム飛騨尾根の予定はキャンセルです。
上高地に下りてゆっくりします。

昨夜は激しい雨であった。我々のテントも防水がイマイチなので(フライを忘れた!)少し濡れてしまった。
Uさんの極度の疲労と雨で、今日の予定はキャンセルせざるを得ないだろうと、横になりながらうつらうつらと考える。

朝早くから起きてごそごそしていたUさんは比較的元気で、足の痛みも殆ど治まったと言う。昨日は疲労と登りにぶつけた膝の痛みが障害になったようだ。

今日の予定を言い、濡れ物を乾かす。テント場が空いているから可能だが、そうでなければ顰蹙ものである。


大「蚤の市」ー乾燥のため広げる

上高地で勢ぞろい(左からBergen、N,U)
今夜の宿の小梨平は以前から一度泊まりたかった所だったが、今回漸く実現した。テントを張り、ゆっくりと夕食を調理する。今日の岩は心残りだが、また次回に行こう。

小梨平は綺麗なテント場だ。
林間に思いのままにテントが張られている。
それでいて、混んでいない。
しかも風呂もある。
16:00からゆったりと湯船に浸かった。

夕食をゆっくりと作り、ゆったりと歓談する。
真に至福の時を過ごす。
2004/8/16(月) DAY 05

8:00起床,朝食9:00出発…10:00明神池…11:00上高地(昼食)―13:30バス乗車―21:30大阪着(解散)

穂高神社奥社(明神池畔)

今日はバス乗車まで、ゆったりと上高地周辺の散策です。今までの山行では直行、直帰でしたから、散策は初めてです。

明神池まで行きましたが、それにしても人の多いこと。流石に夏休み、盆休みです。


明神池は穂高神社奥社の境内で、入場料250円なりが必要です。
空は晴れ渡り、明神の峰が鮮やかです。

上高地に戻り、次回の山行を約して解散です。

あとがき:

奥穂高岳(奥穂)南稜は、「日本アルプス・登山と探検」の著者で日本アルプスを世界に紹介した英国人宣教師ウォルター・ウエストンが、上高地の案内人 上條嘉門次と1912年(明治45年)に初登攀した、由緒あるルートです。

案内書にも、上高地を背にして穂高の最高峰へ直接抜ける爽快なルートと紹介されています。
最近は主にそのアプローチの容易さから残雪期に登られるのが多く、ウエストンが登った夏(8月)に登る人は殆ど無いようです。

またジャンダルム飛騨尾根は、母校山岳部(昔は「旅行部」と称していた。)部長 京都府立医大予科教授 北川四郎氏が1930年(昭和5年)単独で初下降した、縁のある岩稜です。

今回は南稜だけの登攀になり、しかも遭難まがいのところで何とか帰還できました。本当に謙虚に反省せねばならない山行計画でした。

それにしても価値観を共有する仲間は大事です。年がいってもチャレンジ出来る喜びを噛み締めています。          (おわり)



明神池の岩魚

焼岳
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