頚城、火打山スキーツアー(笹ヶ峰より)
2008年5月3日     同行者:ST,OM
訪問先  火打山(笹ヶ峰ー高谷池)
5月3日:

6:30笹ヶ峰登山口出発ー9:00十二曲(稜線)…11:00高谷池…13:00火打山山頂13:30ー(滑走)ー16:00登山口駐車場
 
頚城の火打山は夏に一度、同ルートから妙高に縦走した。
積雪期には2回来たが、何れも妙高の杉の原スキー場から三田原山経由であった。笹ヶ峰から積雪期に一度行ってみたかったが、スキー滑降にはあまり適していない?殊に、十二曲がりからは尚更である?
それでも、振り返ってみるとやはり、思ったより快適なツアー気分が味わえた。



何時もながらそうですが、我々の場合、山スキーの幕営場所は予め決めていません。勿論、大雑把な場所は心積もり(?!)しておりますが、厳密に「此処!」と決めたことはありません。
「(何事にも大雑把な)性格の故でしょうか?」
(数回、海外旅行にご一緒させて頂いた、H隊長の緻密な計画に比べると、まさに雲泥の差です)

昨日は笹ヶ峰の駐車場で幕営しました。
「この長い晴天は何だ!?」
と思わず叫ぶような、朝からの快晴です。
(勿論、晴天は大歓迎ですが)
笹ヶ峰登山口で

最初は疎林の中の緩やかな登りです。
多数のトレースやシュプールが錯綜します。
そのうちに高谷川を橋で渡ります。

 「此処からが急坂の登山道ですね」
此処からが急な尾根です。
後ろを振り返りますと、黒姫山が見えています。
傾斜も次第に急になり、とうとうシールを外して、壷足です。
流石に、登るに従い視界が拡がります。

「高妻山や北アルプスまで、遠くまで見えます」
リフトの最終点
やがて広い尾根筋を登るようになり、木々も散在してきました。
遠くに先行パーティー、火打の稜線には細かい人影も見えるようです。
「遥かに遠いですね!」

(この時点では気がつかなかったのだが、高谷池ヒュッテまでは長いトラバースが必要だったのだった。夏来た時の記憶は遥か彼方に飛んでしまっている。何せ20年位前の話だ!正確に言うと、90年であった!)
途中の稜線から火打山

3
ここからは緩やかな雪面ですが、長いトラバースがあります。
最後は少し滑り降ります。
疎林の台地は、寒くも無く快適です。

「もう直ぐ高谷池ですね」
最後の斜面を乗り越すと、眼前に高谷池ヒュッテが見えてきました。「大勢の人たちが寛いでいますヨ!」

此処から見ると、頂上はまもなくのようですが、
以前の遠かった記憶が蘇ります。
高谷池ヒュッテ
此処からは広大な雪原を進み(夏は高層湿原!)、間もなく、火打山の登りにかかります。

よく見ますと、斜面には亀裂もあるようです。
雪面に破断面が見えます。
「このトラバースが長くて、苦しいんですね’

漸くコルに到着します。暫く休憩の後、最後の急斜面に挑みます。
「此処は断然壷足ですね!」
最後の急な雪壁
「イヤー!素晴らしい山頂ですね」
晴れ渡り、360度の眺望である。
海上には佐渡の山も見える?
「乾杯!」
まずはトモアレ、祝杯である。

「下りが怖いようなら、スキーを借りて滑ってあげますが?」
地元、妙高から登って来たと言う御仁が、ノタマワレル。
「いやいや、結構ですよ」
丁重にお断りする!?

中々ユーモアーに富んだお方で、この山域はよく来られるようだ。この山域の情報について、色々とお教え頂く。
「非常に勉強になりました。またこれからも宜しく!」

人に教えを請うのは、中々良きことである。
謙虚になれる!
山頂にて
下りは、快適な火打の斜面を、思い思いに下り降りる。
「やはり、気持ちが良かったですね!」
長いトラバースまでが少し上りだが、そこからは下るのみである

「悪い道ですよ」と言われたが、本当にかなりの密生した植生で、しかも急傾斜であった。

「山頂での御仁に、『火打は滑る山ではない!』と言われていたが、もう一度チャレンジしたいですね!」
この教訓も将来に生かさねば!
長いトラバースを行く

本日は苗場山の予定であったが、急遽変更。
好天は続く。下山後は駒ヶ根に移動して、温泉で入浴。
明日はロープウエイ利用の木曽駒が岳ツアーに向かう予定だ。

→(続編)木曽駒ケ岳スキーツアー