大峰、旭ノ川、中ノ川遡行、労山合同隊の旅
2007年8月3()〜5日()      同行者:Bergen,,OM、IS(淀屋橋),SK&MA(OWA)
記録
8月3日():

 20:00JR大阪駅桜橋口前集合-阪神高速ー南阪奈道ー五条ー旭ノ川、ダムサイト(幕営)

昨年に引き続き、渓遊会(代表:吉岡 章さん)の提唱された、労山合同山行の、大峰、旭ノ川、中の川、沢遡行山行に合流した。

今夜の宿は旭ノ川ダムの駐車場だと言っていたが、
場所が不明で、戻る際に吉岡さんチームと合流。
今夜はシェルターの下なので雨の心配は無い。

参加各会のメンバーとも話が弾むが、
そろそろ寝る頃デス。
「おやすみなさい!明日は天気でしょうね!
楽しい沢登りになりそうです。」



全員集合写真(撮影:吉岡 章さん)
8月4日(土):

6:00起床7:00出発(車、回送)…8:30入渓…15:30林道ー旭エレキハウス駐車場(幕営)
 
今年は水量が多いようです。
流れは急でないようですが、滝は白濁しています。
注意して行きましょう。

 今朝は天気も良さそうで、先ずは車の回送だ。
入渓点で下車し、遡行終了点に回送するのだが、土砂崩れで
どうも中ノ川合流部まで届かなかったようだった。

今日の参加者は総勢20名。
「今日は此処から入渓します。」
入渓前に記念撮影。
急な斜面を下り降り、最後は懸垂気味に入渓する。

 

Bergen(左)とOMさん(右)
最初は水量も少なく、広い河原歩きである。
やがて巨大な堰堤を右から越す。
上流は次第に狭まってきて、右に左に渡渉を繰り返す。
所々で水流がきつく、女性陣はスクラムで渡るが、
如何せん!非力なものが寄ってもパワー不足である。

昨年の芦乃瀬川でシュノーケルとウエットスーツを着けて大活躍だったOさんは、残念ながら今回は欠席だ


浅瀬を渡渉するメンバー
やがて滑りやすい左岸に行く手を阻まれる。
右岸の凹角から岩棚に登る。
トラロープも2本セットされているが、被っていて上りにくい。

渓遊会の吉岡さんがアブミをセットしてくださる。
「今年もご苦労様です」
少しは楽に行けるが、それでも一同、なかなか苦労して這い上がる。
左岸から来るとその上の淵は通過できないので、
ロープをつけて泳ぎ渡っている。
われわれは右岸を遡行してきたので、難なく先に進む。
総勢20名であるので、如何しても長い列になる。
この沢はヘツリ、高巻きも多いのですが、泳ぎは後半のようです。

「だから今回はライフジャケットを持ってきました!」
何事も須らく、適切な装備が大事である。

淵で戯れる面々

はしゃいで淵に飛び込まれる人もおいでです。
しかしヤッパリ、臍を越すと流石に冷たい!

そのうちに、大きな釜を持った滝が連続し、
流石に此処は突破できません。
「此処は、高巻きですね!」

右岸のやや危ない高巻きルートを辿って、最後は2回の懸垂で
川原まで降りた。大勢だと流石に時間が掛かる。
上からは何とか下れそうだったが、降りて見上げて見れば、
かなりの急傾斜である。
「トラバース中も、いい加減、気持ちが悪かったですね!」
「水量が少なければ泳ぎとヘツリで通過出来るのだろうか?」


釜滝ぐ
大きな2段の滝のところへ出る。
ここは左側の壁をへっつて行く。
今回は渓遊会の皆さんがフィックスロープを張ってくれました。
滑りやすく、大いに緊張します。
最後まで油断が出来ません。
水量は多い。
「順次進みましょう!」

途中、所々でビレーが取られているので、滝つぼまで落ちる心配はないが、流石に皆さん、緊張しておいででした。

「渓流中での緊張は、最高の寛ぎを与えてくれますね!」
実感です!これより強いリラクゼーションは無い!

明瞭な大きな支流が右から合流する。
ここが不動小屋谷の分岐点である。
時間も押してきたので、迷うことなく右を取る。
予想以上の大きな滝の微妙な高巻きに、大いに緊張させられた。

右岸をヘツル。
8月5日():

4:00起床6:00出発…9:30中ノ川(入渓)…14:30登山道…15:30中ノ川出合ー18:00帰阪

昨日はかなりのアルバイトだったが、途中で遡行断念。
今日は中ノ川だが何処まで行けるか?

朝は定刻に起床する。
昨日に引き続いて晴れだ。

各パーティーごとに朝食の準備をする。
Sさんのカレーうどんである。
「これは絶対お勧めですね!」
朝の刺激には、すこぶる有効である。

今日はライフジャケットも不要である。
昨日の偵察で道路不通部は何とか通行可能なので、
昨日同様に車で出発する。
最初の6m滝の右の登り
中ノ川のいきなりの6m滝が出現だ。
ここは右の壁を登り、トラロープ伝いに釜に入り、落ち口の直ぐ上の
水中を横断するのだが、水量が多いので、それは出来ない。

右の壁沿いに上の滝の落ち口までヘツリ、滝上を横断するのだが
、なかなか苦労する。

ハーケンとカラビナを回収しに行ったOさんは、
ハーケンが抜けて流れに転落したが事なきを得た。

左の壁を登った人が半数いたが、むしろそれが正解だったみたいだった。

最初の6m滝の落ち口のトラバース
やがて前方に地獄滝が轟々たる迫力で落ちている。
大量の霧が飛散している。
此処は右を高く巻くのだが、色々トラブルがありそうである。

かなりの高いところを踏み跡を辿ってゆく。
最後は急な痩せた尾根を下るのだが、シュリンゲが役に立ちました。「落ちかけるなど、色々とありましたが救われました。」

「まー、なかなか変化に富んでいますね?!」
と言いながら、ここでゆっくりと昼食を済ませた。



地獄滝は流石に迫力がある
渓遊会の吉岡さんは、相変わらずすごいスピードで歩いてゆかれる。あっという間に、極楽滝に到着する。

この滝は右岸のバンドを登ってゆく。
落ち口で左岸に渡り、バンド上を辿る。

「川原に下りましたが、この滝は行けませんね!」

左の壁に取り付く。
最後の急な壁の登りに、皆さん苦労された。
此処でかなりの時間を食い、また落石で負傷者もでたので、此処で遡行を打ち切り。

右岸を登山道まで登り詰め、後は上り下りの多い荒れた登山道を戻った。
最後に中ノ川出合いの吊り橋までの急な下降路を、一気に駆け下りた。予想より早い帰還であった。
極楽滝まえにて

皆さん、ご苦労様でした。
渓遊会の皆さん!どうも有り難う御座いました。
これからもよろしくお願いします。」