猫岳&輝山(てらしやま)山スキー登山(試登)
2007年2月2〜4日     同行者:NT,OM
訪問先  猫岳&輝山
2月2日:出発
定刻やや遅れて出発。北に行くと、雪模様である。
東海北陸道を清見ICで出て、朴ノ木平スキー場でNTさんと合流。
雪は止んだが、久方ぶりの邂逅に話も弾んで、
4:00まで話し込んでしまった。
結果的に、出発が遅れる。
2月3日:猫岳

 8:45出発(登山口)…13:30 2280m地点(スカイライン交点)14:00-(滑降)-16:000登山口)

 出発が遅れた分、引き返し点が近くになりました。
猫の小屋付近の林道で撤退です。
猫岳は標高差300mです。それ以上に遠くに感じられました。
雪煙が舞っており、風も強そうです。
下りは大雪で苦労しました。蛇谷峰のようでした。

 
 昨夜の宴会も長引いたので、、今朝は大幅に遅れて起床。
朝食を済ませると流石に遅くなる。
猫岳登山口の駐車場まで先を急ぐ。
既に数台の車が停められている。
駐車場の脇から、シールでトレース跡に入る。
猫岳登山口駐車場にてーNT(左)およびOM(右)

最初は牧場脇の雪道だが、牧場内をジグザグに登りながらどんどんと高度を稼ぐ。 昨夜大いに降ったので、雪は深い。
トレースも足首、スキーを外せば下腿中央まで潜る。

「牧場の急な斜面ですが、雪が積もると幻想的ですね?」
「Nさんは荷物が重そうです。軽いのがいいのに」


それにつけても、天候には恵まれました。
山の神さまに感謝です。

 
トレースを辿って山頂に向かう

  
「こんなに良い天気はありません!」
我々も大喜びである。

 トレース通りにどんどん進む。
途中で牧場の切り開きから外れ、樹林帯の中を夫婦松に向かうようである。地形図から判断すると、なかなかの登りである

「この密な樹林帯の何処を滑り降りるのでしょうかね?!」
牧場の最上部で

樹林帯が開けると、スカイラインに出会います。 風が強く吹いています。
夫婦松も間近です。
数戸の建物が見られます。
振り返ると、此処からの眺望は素晴らしいです。

「穂高-槍の連峰が一望の元です。
これは素晴らしい!」


此処からの眺めは、乗鞍岳より近いので雄大なのです。
霞沢はもっと近いのですが、近すぎて穂高が正面で、
槍までは見えませんでした。此処からは横並びに、美しく見渡せます。
勿論、黒部五郎や笠ケ岳もです。
左から槍ヶ岳〜奥穂高岳の連山
夫婦松からは暫くスカイラインを進みますが、直ぐに右手の尾根道に入ります。
此処からは濃密な樹林帯の中の葛篭折れのトレースです。

「下りは如何下ったら良いのか?」
本当に迷うルートです。
それでも、先を急ぐほかはありません。
幾度かスカイラインに近づきますが、最終的に猫の小屋の少し上の
スカイラインの直線部に到着です。

「猫の稜線が見えていますが、時間切れですね」
そうです。仕方ありません。下山時間は13:30と決めていました。
滑降に移りますが、余りの積雪でスムースに下れません。
最高到達点より猫岳(右のピーク)
スカイラインは(傾斜も少ないし、重い豪雪のため)全く滑りません。
滑降してきたパーティーの後を追い、急傾斜の雪面を降ります。

「こら-、あかんで!」
ターンをすると、止まってしまいます。

「これは、最大傾斜線に沿って、降りるのみです」
恐怖心を克服して、急傾斜を下ります。
そのうち、何とか慣れてきました。
最後は神のご加護があったのか、快適な斜面に恵まれました。
牧場上部の快適な斜面
そのうち雪も重くなり、快適とは言えなくなりましたが、
「流石は北斜面ですね。最後まで雪質は良いですね!」
何とか滑り降りました。

それにしても、猫岳まで行けなかったのは残念でしたが、これも
致し方の無いことです。

それよりも、
「下りの斜面を無事に降りて来れたのが、幸運です」

本当に、山スキーでは、安全は第一です。
牧場下部のやや重い雪面
2月4日:輝山&帰路

 8:45出発(登山口)…12:30 林道途中-(滑降)-14:00登山口)-19:00帰神

朝から雪、今日は「止む無く帰路に着く」と、考えたが、直ぐに快晴に。
折角だからと寄った輝山は、それなりに素晴らしかった。
しかし下りは苦労したのであった

スカイラインの入口の少し先の駐車スペースで車を停める。
先客がいるのだが、除雪の車は露骨に嫌な顔をする。
気にせず、先を進む。

スカイライン沿いにトレースあり。最後は国道の上を渡り、平湯峠まで
続いているようである。

「輝山の取り付きは、この手前の尾根ですよね!」
結局、左手の尾根道に中電(中部電力)の巡視道の標識があったので、
其処から尾根に取り付く。

「オーッ、これはなかなか、ラッキーな道ですね!」
最初は巡視道の葛篭折れであるが、最後は急傾斜となり、スキーを外した。
中電巡視路の途中でスキーを担ぐ
直ぐに高圧線の鉄塔に到達する。
「ここは切り開いているので、快適な斜面ですね」
左下は滑降に最適そうな緩い谷筋の斜面である。
「下りはこの方向に進むしかない?」
時間も迫っているので、先を急ぎます。

右手の伐採地から、林道沿いにさらに上方に進む。
「今日は頂上までは無理ですね」
止むなしである。これだけ遊べたのは、幸運である。
「本来なら、今日は”沈”ですものね」
切り開きの斜面で
下りは慎重にスキーを滑らします。
何しろアイスバーンや最中斜面、クラストした新雪など、バリエーションに富んだ雪面です。
大いに気を遣って滑り降ります。

「雪崩にも要注意です」
何しろ昨夜は更に30cm以上積もりましたから、急斜面は雪崩リスク大です。
幸いにも、雪崩にも巻き込まれずに、無事登山口まで下降できました。

「さあ、一安心です。風呂にでも入って帰りましょう」
実は帰りの渋滞を恐れる余り、直帰したのでしたが、2箇所で事故渋滞に
巻き込まれたのでした。
 
最後の、そして唯一の快適な斜面
乗鞍高原、位ヶ原方面は随分前に行きましたが、この北の地域は初めてです。
次回は是非とも(両方の)登頂を目指したい!と考えてます。