四国名山ーお気儘登山の旅ーその1
2006年3月17(金)〜21日()      同行者:OM、IS
記録
3/17(金)

17:15西宮発ーー淡路島ーー(徳島道)ー貞光ー22:30剣山見ノ越(幕営)


飛び石連休を利用して、南東北の山スキーを計画しました。
しかし天気予報で悪天必至の予想。
当初の予定を変更し、比較的天候が落ち着いている四国の1等三角点巡りに切り替えました。果たして天候は如何でしたかネ?

終業直ぐで集合して出発。
明石海峡大橋を通り、四国は徳島から
高速を阿波池田方面に向かう。
美馬ICで高速を降り、貞光から剣山に向かう。
いつもながらの狭くて曲がりくねった道である。
月が満月で美しく輝いてる。
3/18()   剣山(1955m)登山

6:00起床7:20出発…8:20リフト終点…9:40山頂10:10…11:20見ノ腰ー祖谷を経てー高知道ー須崎、道の駅「カワウソの里」(幕営)

朝は曇り空です。
朝食を済ませてリフト脇を登ります。
途中でアイゼンを着けます。
きつい風と霧が阻んだものの、何とか登頂出来ました。

人っ子一人いない見ノ越駐車場で幕営。
星も美しく輝いており、明日の天気は予想できなかった?
例により宴会の後、就寝。高所ゆえ、夜は冷えました。

星も出て今日の好天を期待させたが、生憎の曇り空です。
しかし(雨が)降らないだけましです。
いつ天候が崩れるやも知れません。先を急ぎましょう。
ケーブル脇の登山道を登ります。

朝も早いので(?)人影はありません。
そのうちバンが到着しましたが、うろうろしています。
今日登るのは、どうもわれわれだけのようです。

アイゼンピッケルを確認し、用意万端です。
あ、それから、ビール、ワインも必携です。
何せあのホットワインを楽しまなくてはいけません。
見ノ越登山口の石段を登る
何山目の100名山でしょうか?
四国の山、まして百名山の山は初めてです。
今日の行程を考えると、わくわくします。


「それにしてもあまりいい天気ではないな!」

なかなか不安定な天気のようです。
向かいの山には、雲が激しく沸いています。

途中で雪が出だしました。
北面ですが雪も軟らかくアイゼンは要らないようですが、
躊躇うことなくアイゼンを着けます。
アイゼンを着ける
次第に雪も深くなり、アイゼン登高は快適です。
それにしても、天候も天候でしょうが、季節も季節です。
この時期は静かな登山が楽しめます(反語的?)。

木々には今や、春の装いが感じられます。
リフト脇から西島駅を目指す

九十九折の急な登りを繰り返すと、視界がどんどん広がります。
そのうちに雪が舞ってきました。

巨石のトラバースを過ぎ、稜線上に出ると傾斜も緩くなります。
リフトの終点の「西島駅」の建物が見えています。
風が轟々と吹きぬけ、雪も舞います。
「西島駅」で休憩です。
エネルギー補給です。

それに付けてもトタンの壁が強風で鳴り響きます。
天気は決して良くありませんが、山頂までそう遠くはないので、
焦らず一歩一歩、登るのみです。

リフト終点(西島駅)

 西島駅から尾根をトラバース気味に登るに従い、
雪が深くなります。
天候は吹雪模様ですが、山々の展望が一気に広がりまする。
ところどころで急な斜面のトラバースに出会います。

「ここは我々だけの世界だな」

同感です。
この気候とこの時期では誰も登るものがないのは、
当たり前かもしれません。
我々は昨夜見ノ越で泊まったので、行くしかありません。
山頂直下の雪の斜面を登るーISさん

山頂の記念碑
小屋に出会いますと、そこからは笹原と雪のミックスした斜面を
登ります。傾斜も急になってきます。
所々、朽ち果てたような標識が立っているのが、唯一の
目標です。トレースは勿論ありません。

それに付けても強風です。
そのうち霧が出だし、行き先が見えにくくなります。
たまに晴れると、方向を確認し先を進みます。

「頂上の木道の柵のようです」

「漸う着きましたか」


「それにつけても強い風と雪だ!」



山頂の記念碑で記念撮影です。
三角点はこの南、直ぐです。
そそくさと小屋の陰に移動し、昼食タイムです。
ツェルトを被って風を避けます。

「うまいホットワインに乾杯ー!?」
 ここでゆったりと休憩します。
下りは概ね往路を取りますが、視界も良好なので、
一部雪田をショートカットして、早々に下山しました。

3/19()  不入山(1336m)登山

昨日は下山後、西祖谷村を経て、一路高知は須崎まで出ました。
須崎の道の駅で幕営しました。


5:00起床、朝食7:00出発ー船戸ー源流の里…8:30出発…9:40山頂10:10…12::30源流の里ー松山を経てー西条中央公園(幕営)

今日は冬型の気候のようですが、四国も高知だと流石に晴れです。
強風の中、OMさん念願の、四万十川源流の山、不入山に登ります。

 
植林帯の中、四万十川の源流を目指す。
今日は昨日に引き続き、風の強い日のようです。
天気図では冬型になっているようですが、流石高知では朝は快晴です。
昨夜、今日の目的地のルートを間違えたので、今朝は正しいルートを行きます。

「今日の到着予定は?」

「まあ、1時間もあれば着きますよ」

といっても、昨夜の反省があるから、しっかりと道を確認する。
風は強く、国道から見上げる稜線上に多数の発電用風車が設置されている。

船戸から「四万十川源流の里」の奥の駐車場に車を止め、植林帯の中をいざ、出発する。
途中で源流の碑がある。
何の変哲もない流れであるが、流石に碑のご威光は強い。
休憩して、写真を撮ります。

「あのスカイラインが不入山の山頂ですね?」
「まあなかなか急傾斜ですね。」


ここからはやや背丈が低いが、自然林となる。
最初は流れのないゴーロ状の道だが、その後に左に道を変えてから
猛烈なブッシュ漕ぎが待っていた。
猛烈な藪漕ぎ斜面ーこの画面ではわからない

山頂にてー背景は四国カルスト
格闘1時間、漸く左手の登山道に合流しました。
根曲がり竹が雪の重みで重なって曲がり、登山道(踏み跡程度)の上に
覆いかぶさっていたのでした。
竹を押し上げたり踏み越えたり、大変なアルバイトでした。
時折、ルートファインディングに苦労します。

「これは大概えらいで!」

体力に自信のBergenも、へこたれます。
途中の緩傾斜で休憩を宣言します。

「ちょっと、休憩です。ルートファインディング疲労があるはずだ!」

ルートファインディングを重ねていると、いつしか判断力が鈍るのです。
休養後は少し元気が出ます。
もう少しの藪漕ぎの後、漸く登山道に合流します。

漸く到着した頂上です。
強風もそう強くはありません。
時折小雪が舞いますが、穏やかないい天気です。
ゆったりとビールで乾杯。
太平洋側まで山並みが伸びています。
帰りは確実性を重視して、来た道を戻ります。
まっすぐ降りると林道を経て登山口に出る筈ですが、
かなりの大回りです。
ブッシュ漕ぎは気が進みませんでしたが、下りは流石に楽でした。

源流の流れを写真に撮りました。
ここから四万十川が始まるのですね。
知りませんでしたが、四万川と渡川が合流して、四万十川になる由。
今回も勉強、これ勉強の山行でした。

(誰ですか?「宴会の山行だろう!」と言う方は?)
源流の流れ
明日は石鎚山の予定です。
国道33号線を松山に向かいます。
スーパーで食材(飲料も)を買い込み、幕営場所を探します。

幸いにも、丁度適当な場所が見つかりました。
屋根もついており、風除けの建物もあります。
下はコンクリートです。
これはほど恵まれた幕営地はありません。
しかも誰にも遠慮が要らないようです。
公園で幕営
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